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親の熟年離婚

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父60代後半、母60代前半、私を含めて3人兄妹の家族です。兄は結婚して独立。私は30代未婚で一人暮らし、妹は県外にいます。
両親は連れ添って38年になります。この婚姻関係の期間、親の喧嘩は毎日でなくとも数え切れませんでした。喧嘩というより母に対して父が一方的に怒鳴り散らし、数日の冷却期間を得て、また元に戻ることをやっていました。
でも元に戻ってなかったんですね。父は昔のことを何一つ清算できないままだったようです。
昔ながらの頑固おやじな父はコンプレックスの塊だったんです。思い込んだら最後、周りの話など聞かず、自分が正しい、自分の話を聞かない母が悪い、いつまで経っても同じことを繰り返して変わらない母が悪い、自分は被害者だ、自分に大声を出させる母が悪いと。だから母の失敗を、欠点を揚げ足に怒鳴り散らすことしかできなかった。今振り返ればそんなことばかりだった気がします。手をあげたことも何度とありました。
更に父はお酒が入ると気性が荒くなる傾向にあります。上記の性格にお酒を飲んだ父は攻撃的になります。そんな姿を幼少の頃から見続けてました。
もちろん母にも非はありました。人の言うことは聞かないし、曲げないし。どちらかの肩を持つようなことはしたくありませんが、それでも言葉の暴力を振るう父を昔から擁護できませんでした。でも今思えば、母を贔屓しているように父は見ていたかもしれません。父の話をもっと聞いてあげればよかったと、悔やまれます。
そんな生活を続けて、いよいよ両親が離婚しそうになっています。殺気立って、互いに手を出しそうな勢いの中、今の二人に冷静な話し合いなど無理でした。
もういい。大好きな両親、年齢的にもこれからも穏やかに一緒に暮らして欲しかったですが、長年の歪みはもはや埋まりそうにありません。むしろお互いを物理的に傷つけるくらいなら別の道を歩むことも悪くないんだと思います。
と、文字にするのは簡単ですが、やはりいくつになっても親の離婚はこたえます。辛いです。悲しいです。でもおそらく復縁は無理なんでしょう。他人は変えられない。あんたらなんで結婚したのよと聞きたくなるくらいです。
両親を助けたい。でもこの文を打ちながら泣いている自分に出来ることなんて思いつきません。心をすり減らしながら、両親の行く末を見守らなければならない中、私はどうやって自分を保てばいいのでしょうか?


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

親も完璧ではないんですよ!

質問読ませていただきました。

親の離婚というのは子供にはこたえるものです。大切であればあるほど、その気持ちは大きいのではないでしょうか。
私も、中学生の頃に経験しましたので、その気持ちはよくわかります。

さて、男女の仲とは難しいモノです。結婚してよかったという関係の人もいれば、友人関係の方がうまくいっていたという人もいます。お互いに一定の距離を保った方がうまくいく人もいれば、二度と顔も見たくないなんて人もいます。
ただ、そればかりは結婚して共に生活して歩んでみなければ分からない部分がたくさんあります。

何故結婚したの?と思う気持ちは分からないでもありませんが、結婚したときは本当にお互いのことを想い合っていたのでしょう。しかし、結婚前には分からなかった実生活の色んな場面で、すれ違いや諍いが生じてくると、そんな気持ちも薄れてきます。
「結婚した事への責任や、子供のことをどう考えてるの?」とcoconaさんがご両親を責める気持ちも、ひょっとしたらあるのかもしれません。実際、私は中高生のころはそんな気持ちがありました。

しかし大切な事は、「両親も人間だ」ということです。
子供は無意識のうちに親を過大評価というか心の拠り所としています。「親なんだから当たり前」とか「親ならそれくらい・・・」とか、そういう気持ちが心のどこかにあります。
私もきっとそう思っていたのでしょう。しかしこの年になって実際に親になってみると、「親も完璧じゃない」ということが身にしみて分かります。ひょっとしたら自分より精神的にもろいのじゃないか・・・とかそういう部分にまで目が行き、その中で一生懸命トラブルを抱えながら頑張ってきてくれたんだな、と思えるようになりました。

coconaさんのご両親は結婚されて、色々な諍いを経ながら38年という月日を過ごされてきました。
その間離婚しなかったのは、色んな思いや責任を抱えてこられたからでしょう。その中でお子さんの存在というのは、とてもとても大きいものだったに違いありません。
お子さんがみんな自立された今、ご両親が「離婚して距離を取った方がお互いのためだ」と思われるのであれば、「お疲れ様」と声をかけてあげてください。
そしてお二人が寂しくないように、兄弟で連携してフォローしてあげてください。それが一番の親孝行となるでしょう。

何か参考にしてみて下さいね。

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京都府・大阪府・奈良県の県境に当たる、京都府京田辺市の天王院というお寺でお勤めさせていただいております。山手の方にある、自然に囲まれた日蓮系宗派のお寺です。 13才から僧侶となり、たくさんの方と関わってきました。 現在は42才となり、3人の子育てに奮闘中です!また、教育関係の仕事にも勤めたことがあります。 自分の経験したこと全てが私自身の糧となり、それが人を救う力になればいいなと、何があってもポジティブに考えるようにしてます。 その経験を活かし、 ・人間関係 ・将来の不安 ・仏事全般 など、様々な質問に答えていきたいと思っております。 何か悩み事がある、個人的に相談したい、質問について他の人に知られたくない、という方は遠慮なくメールにてご相談下さい。 今までにたくさんの方からメールにてご相談をいただいておりますので、気軽にご相談してみて下さいね! また、ハスノハの回答には字数制限があり、私の回答に対するお礼に返事が出来ない場合も多々あります。ですので、返事を望まれる場合もメールにてご連絡下さい。 メールアドレスは下記をご参照下さい。 一両日中に返事をするようにしておりますが、こちらからの返事が届かない場合は、 ・メールアドレスを間違えていないか ・受信拒否設定はどうなっているか を確認して、もう一度メールを送っていただければありがたく思います。 また、お寺に直接訪問されてのご相談も受け付けております。その場合は、まずメールか電話にてその旨をお知らせ下さい。 お寺の予定と照らし合わせて、日時を調整させていただき、お寺の詳しい場所などをお伝えいたします。 ただし、電話回線が1本しかないこと、他の法務の電話が多いことから、失礼ながら電話での悩み相談は承っておりません。 直接お寺に参詣されての相談か、メールにての相談に限らせていただきます。 また、直接お寺に参詣されての法事や、ZOOMを通じての法事なども受け付けておりますので、希望があれば何でもご相談ください。 メールアドレス joukai4378+soudan@gmail.com 電話番号 0774-65-0161
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質問者からのお礼

藤川様、回答ありがとうございます。
両親も人間だ、親も完璧ではない。
グッサリと胸に刺さりました。
離婚なんて今時珍しくないと思いながら、無意識のうちにうちの両親には該当しないなんて幻想を抱いたかもしれません。
今日、兄と私が立ち会って両親の最初で最後の話し合いの場を設けました。決して今回の話し合いで全て解決したわけではありませんが、離婚が少しだけ遠のきました。
両親には、互いに話す、聞く、配慮する、が足りず、決めつけや思い込みで相手を見ていた節があるようでした。本当、完璧ではないですね。

不安要素は満載です。明日にでもやっぱり別れるというかもしれません。でも私たち兄弟で、2人を支えて行こうと思います。
ありがとうございました。

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