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両親の離婚

回答数回答 1
有り難し有り難し 21

以前こちらで相談させて頂き、とても心が軽くなりました。また相談に乗って頂けたら幸いです。

学生時代、両親が揃うと時には包丁が出てくる程の喧嘩が起こり、家で気が休まる日はほとんどありませんでした。
実際、母は自傷行為やオーバードーズをして病院で処置を受けたり、父は母に刺されたりもしました。

当時、私は母から父の愚痴をよく聞かされていて、今でこそ母に問題があることはわかっていても、その頃は何とか母を救いたい。と考えていました。
顔がぼこぼこに腫れて涙を流す母の手を握って「離婚しようよ。お母さんについていくよ。」と説得を何度もしました。
しかし、母は一度も首を縦に振りませんでした。
何度もそういったことがある度に、私は母はどんな目に遭っても離婚する気は無いんだ。この現状を変える気は無いんだ。と思い始めました。

大人になり、過去のトラウマと向き合い、何とか人並みに生きていけているような気がしていました。
つい最近、両親が離婚するそうだと兄弟から聞きました。
母には新しいパートナーがいるそうです。
あの頃、母に離婚して欲しかったのはきっと私は私を含む兄弟達と向き合って欲しかったからだと思います。
あの家で子供達は透明でした。
親達を刺激しないように息を殺していました。
子供を抱えてシングルで生活していくのは大変だと思います。
それでも仮初の安定より、生活が厳しくてもいいから、平穏な日常が欲しかった。

そうやって耐えてきた日々が何だったのかと思うぐらいに、あっさりと両親は離婚するそうです。
なんであの時は離婚してくれなかったの?そう思います。
今でも時折、人と比べて私の人生は何て悲惨なんだとふと思います。

そんな過去があっても今を良くしようと前を向いて生きています。
だからこそ、両親の身勝手さが許せない。散々人の人生を壊して傷付けた癖に。
何度も決別したと思っても、血の繋がりは中々切れず、過去はふとした拍子に蘇ります。気が済むまで泣いて引きこもることができればいいのですが、何でも無いかのように日常を過ごさないといけません。ツライです。 
それでも私は自分の人生を諦める気はありません。また明日少しでも前向きになれるように、何かお言葉を頂けたら嬉しいです。

2024年6月12日 19:00

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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

「親子」に縛られなくていい。あなたには、あなたの生き方を。

それぞれの立場に立つと、いろんな想いがあるのでしょうねぇ。あの頃のお母さんには、踏み留まるのが精一杯だったのかもしれませんね。今と違って、離婚に対する周りの目や社会地域の支援も十分ではなかったことでしょう。「離婚」は大きなハードルでしかなく、子どもが成人するまでは出来ないという考えで耐えている人も多くいらっしゃいますからね…。
新しいパートナー。支えがあり、新たな自分の人生を歩もうと思えるのが、今なのかもしれませんね。

子どもの立場からすると、親に気を遣い、振り回され、虐待を受けた環境(夫婦喧嘩を見せることも児童虐待になります)だったわけですから、やり直しのきかない幼少期を返してほしいくらいですよね。

どんな環境で育つか、それは その人のこれからの人生をも左右してきます。お父さんもお母さんも、自分を生きることにいっぱいいっぱいだったのでしょう。

前回のあなたの質問も読ませてもらいました。たくさん悩まれたことでしょうが、あなたやお子さんを守るための選択が、今のあなたを、そして、これからのお子さんを守る選択だったのです。

もう「親子」に縛られなくていいのではありませんか。
お母さんにはお母さんの生き方、あなたにはあなたの生き方を。
あなたの選択は、間違っていないわ。

2024年6月13日 19:55
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有り難し
おきもち

はじめまして(*^^*) 中田みえです。 教善寺 住職として、母親として...
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質問者からのお礼

相談に乗って頂き、ありがとうございます。
やり直しのきかない幼少期を返して欲しい。まさにその気持ちです。
私と母の時代では、確かに母子家庭への支援内容も世間からの目も違いますよね。
そう考えると、母が考えた最善の選択が離婚しないことだったのかもしれません。
母は自分の気持ちや理由を話さない人だったので、なんでなんでという気持ちがずっとありましたが、自分勝手なだけじゃないのかもしれないと思えました。
親子に縛られない生き方、すぐにできるかはわかりませんが、少しずつでもいいから、私の人生を生きたいです。
私の選択が間違っていないと言って下さってありがとうございます。
肯定して下さるお言葉が力になります。

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