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死んだら人を呪う事はできますか

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最近、仕事中に唐突に学生時代いじめられていたときの記憶が蘇る事が増えてきていて苦しいです

そしてふと、子どもの頃、「死んだら呪ってやる」みたいなことを言い合っているのを聞いていたことを思い出しまして、もし人は死んだら誰かを呪うという事は可能なのでしょうか?


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

呪いはなくとも呪いだと思う人はいる

ご相談拝読しました。いじめられたという記憶がよみがえってくるのは辛いですよね。

でもいじめた方もやはりいじめたという事実から自分が問われてくるのです。それが自業自得という原則です。

ですから、「死んだら人を呪う事はできますか」というこの問いについて仏教的に考えるならば「業(ごう)」というものを考えることになると思います。

つまり、呪いというものが可能か不可能か、あるのかないのか、という話ではなく、結局その人がどう感じたのかという作用になってくるのです。

業とは行為であり、さらには行為がその後に及ぼす影響力・潜在力をも含めたものを指します。

身業(しんごう:何を為すか)、口業(くごう:何を話すか)、意業(いごう:何を思うか)という業がその後にも影響します。

ずっと汚い言葉を使い続けていたら心まで荒んでくる様に。

さて、あなたの問いに戻って考えますと、例えばAさんがBさんに「死んだらお前を呪ってやる」と言って死んだとします。するとAさんの言葉はAさんの口業ですからAさん自身に影響を及ぼします。ですからそういう意味ではBさんに呪いはありません。
しかし、Aさんの口業に対しBさんがどう思うかというBさんの意業はBさんに影響を及ぼします。つまり、たまたまAさんの死後にBさんにとって都合の悪いことが起きた時にBさんが「これは呪いのせいなのでは?」と考えたとすると、Bさんにとっては呪い(Bさんがそう解釈したもの)があるということになります。

私たちが思う様に誰かに不都合な出来事を起すなどできません。しかし何かが起こった時にその人がどう解釈するかはその人の業の世界です。

だからこそ、変な解釈をして苦しみを増やさないように仏教は真理真実を説くのです。

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はじめまして。北海道の片田舎の農村のお寺で住職をしております。 人生経験も仏法聴聞も、まだまだ未熟な私ではありますが、皆様のお悩みに対し真摯に向き合い、共に悩み共に考えたいと思います。 お話しする内容は「こたえ」ではありません。仏法を聞いてもお金が儲かるわけでも、人間関係に恵まれるわけでも、病気が治るわけでも、何ものにも左右されない心の持ち様が手に入るわけでもありません。 仏法の救いとは悩みが私の思い通りに解決することでなく、どんな悩みも私の現実として引き受けて、悩みながらも生きていけることだと私はいただいております。 悩みを救う(解決する)のではなく、悩む人を救う(悩む私という存在を引き受けていける)のです。 「こたえ」ではなく、「問い」を共有することで、悩み苦しみを引き受けて生きていける一助となれれば幸いです。 【回答について】 後から読み返し、誤字脱字に気づいた際は訂正を入れます。訂正ではなく、お礼コメントへの返信のため追記する場合はタイトルに〔追記あり〕と記載します。 なお、タイトルも本文も字数制限があるため際限なく追記できないこともご承知おきを。
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質問者からのお礼

吉武文法 様
分かりやすいご説明ありがとうございます。
「呪い」というものは存在せず、その相手がどう感じるか、ということですね。
ネガティブな性格なので、憎い相手の不幸を祈りがちなのですが、やはり自分の思うように相手に不都合な出来事を起こすことはできない、吉武文法様の仰る通りでございます。
そのことも踏まえ、これからはもう少し気楽に過ごせたらいいなと思います。

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