邪魔なプライドを捨てるには
いつもお世話になっています。有難うございます。
過去、それなりの学歴や会社を経て挙句、自滅しもう社会に戻る事は不可能かもしれません。医師からは就業不可とされています。
現況、社会から離れた生活の中で、未だプライドが邪魔し能力もなし、自分に対する需要もないし、ましてこの不景気でスキルある方すらリストラされる時代にも関わらず昔の自分は輝いていた、自分ならまだやれるみたいな潜在意識がずっと胸の中にあり、今の自分を一向に認められないでいます。
プライド、信念を持つ事はモチベーションを保つ為に非常に大切な事ですがそれは相応の社会的地位のある方や健常者で今の自分にはあてはまりません。
「いい加減、己の不甲斐なさを認めろよ」と自分に言い聞かせてもそれを受け入れない自分にモヤモヤして葛藤しグルグル回ってます。
楽に考え、楽に生きたいです。出来ない自分を良い意味で認め、次に繋がるように階段を上がりたいです。要らないプライドが邪魔し自分に腹がたちます。
お坊さんのアドバイス頂きたいです。
宜しくお願い致します┏○))
煩悩とは、欲望、執着、怒りや迷いなどの原因になるもの。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
楽になるとはどういうことか
ご相談拝読しました。
>楽に考え、楽に生きたいです。
つまるところこういう事だと思います。皆そう願うのですから当然です。今・ここが苦しい。だからここではないどこか先に進んで楽になりたい…きっとなれるはず…ということでしょう。
しかし、なれないのです。
既にして「それなりの学歴や会社を経て」きてもそうなれなかったのでしょう。
楽になるということがどういうことがわからないままに闇雲に求めても、楽を求めて逆に苦しむのが人間です。
仏教の視点で言うならば、思い通りにならないのが世の中で、思い通りにしたいのが人間です。人間とは私でありあなたです。
どこまでいっても思い通りにならないのですから苦しいのです。そしてだから悩むのでしょう。
つまり、思い通りにしたいと思っている自分自身が問題にならないと根本解決はないのです。
自分の不満を埋める為にAを持ってきたら、今度はAに悩む。Aを何とかするためにBを持ってきたら次はBに振り回される。そしてC、D…とグルグル回る。これが苦しみの無限ループでしょう。
AやBには何が入るでしょうか。学歴、地位、名誉、仕事、家族、信念…何でも当てはまるでしょう。いつまでたっても問題が無くならず解決しない。
では自分を問題にするにはどうするか。
>「いい加減、己の不甲斐なさを認めろよ」
>要らないプライドが邪魔し自分に腹がたちます。
頭ではわかっていても頷けない。それはわかっていないということなのです。
自分を問題にするつもりが「自分の考え・思い」をしかも「自分の考え・思い」という手段・方法論で問題にしているのです。
自分の枠組みを一切出ないでグルグルまわっている。自分を問題にするには自分を超えた鏡が必要なのです。
仏教なら法-教え-ということになります。法は経典や解説書の中だけにあるのではありません。
あなたにはたらきかけるあなたを超えたものは法です。ご家族、医師、友人、関係者、環境。
あらゆるものがあなたに「目覚めなさい」とはたらきかけています。
楽になるとは苦がなくなるのでなく、苦を引き受けて活かしていけることです。あなたの今・ここをあなたなりに歩むしかありません。
いくら考えてもあなたはあなたでしかないのです。いつ、いかなる、どんなあなたもあなたです。
質問者からのお礼
大変参考になるご回答有難うございます。ハッとしました。自分は自分なので今の自分、これからの自分が苦しくてもそれも自分なんだと俯瞰できるよう意識してみます。そしていつしか本当の意味で目覚められるようになります。
吉武文法様のお言葉がキッカケになり、重ねてお礼申し上げます。一進一退ですが少しずつやっていきます..。