hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

護摩祈祷について

回答数回答 2
有り難し有り難し 34

高野山で修行をされて、師匠がおられて、個人宅で護摩祈祷されている方です。(以下Aとします)

私は独身の頃から運気向上の護摩祈祷というものをしてもらっています。1日500円×1ヶ月=15000円 の計算でこれを毎月(年間18万)。

一時期色々あり、妬みが入るからしょまたいさん?した方が良いとAから言われ、その祈祷も増え今は月々3万円(年間36万)です。

結婚し家を建てた今、ローンも不妊治療もあり、貯金ができません。(旦那さんも先祖供養で15000円してます)夫婦で月々45000円です(年間54万)。今はよくても先々考えると生活や色々心配です。

やめるにも6ヶ月前に言わないとすぐにはやめれないそうです。護摩祈祷はそうゆうものですか?

最近知ったのですが、知り合いの方がやめたいと両親を連れてAに伝えたが、やめるのを止められ、その知り合いの兄弟に払うようAから提案された結果、その知り合いの兄弟が毎月護摩祈祷の支払いをしてるそうです。衝撃でした。

Aの話では、祈願やめたら亡くなった、不幸になった、かけていないとかえるんだ?的なお話をされます。自分の癌が消えた、自分は白血病が治った、車椅子の方が歩けた、みんなここへ来て良くなってる、運気変えたなどの話をされます。

又、私は子どもがほしいのですが、赤ちゃんできたらすぐお腹の子にもかけないといけない!赤ちゃんできるようずっと祈願してる!3年前にはもう出来そうと言われ現在に至る。

今まで誰にも話た事なかったのですが最近友人に話たらそれは悪徳、悪質だと、現実見てって言われました。私たち家族だけで年間90万している事に祈願している私も衝撃でした。(実母も含めて)

やめたいと言って、今やてめはいけない!やめない方がいい!魔が入る!など、止められたら私はどうしたら良いのでしょうか?どのように伝えれば、やめれるでしょうか?
また、16年も護摩祈祷してきたので、祈祷期間が長いその分、やめたら不幸になるのでしょうか?Aとは長い付き合いでお世話になったのもあるから色々辛いです。月末にAに伝えるのですが考えるだけで憂鬱です。

長文申し訳ありません。どうぞ宜しくお願い致します。


この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

信教の自由を前提としつつ、懸命なご判断を

ご相談拝読しました。

その方がされている護摩祈祷が正しいかどうかは私には判断できません。しかし私個人の見解としてはそれは仏教の教えとは異なると感じます。

そしてやめられるかどうかについては、やめられなければおかしいと思いますが、トラブルを避けきちんと解決するならば弁護士など専門的知識のある方を代理人に立てて対処されるとよろしいかと思います。

「祈願をやめたら不幸になる」ということは「ない」ですが、今までそれが精神的支柱でもあったのでしょうから、なにか不幸というか自身にとって都合のわるいことが起きた時に「祈願をやめたせいだと考えたくなる」衝動はしばらく続くかもしれません。

しかしだからといって祈願を続けるのは本来向き合うべき現実から目をそむけるものであると思います。
もちろん信教の自由がありますので、それも信仰の一つの形であると主体的に判断して選択するのは自由です。

仏教は縁起の法です。それは「ものごとには原因があって条件がととのって結果が生じる」といういつでも・どこでも・誰にでもあてはまる法則です。

「祈願する」というのは妊娠の原因にはならないでしょう。
(妊娠にはストレスも影響するでしょうから祈願が精神的作用として好影響をもたらすということはあったとしても)

妊娠は遺伝子・体質・年齢・体調など様々な原因と条件がととのって起こる奇跡です。授かりものです。人間の祈りでどうにかできることではありません。

そうした厳しい現実を見ることが出来ない弱い存在である私たちを、その法則に向き合わせようと導いてくださるのが仏の教えです。

なお、その方の説く内容が「仏教ではない」というなら話は全くことなります。修験道などで神秘的な力を得たというならばそういう祈願も成し得るのかもしれません。

しかしあくまでも仏教の説く真理から見るとそういうことはあり得ないというのが私の見解です。

あとは信教の自由に基づいたあなた自身の判断・選択です。懸命なご判断を期待します。

不安であればまたいつでもご相談ください。

【追記】
お手紙拝読しました。このまま自身と生活を大事になさってください。生きる現実の中で迷うことは多いです。またhasunohaを通してでもご相談ください。真の仏教は必ず救いを開きます。それは状況を変えるのでなく自分の在り方に気づかせてくれる救いです。

{{count}}
有り難し
おきもち

はじめまして。北海道の片田舎の農村のお寺で住職をしております。 人生...
このお坊さんを応援する

すぐに止めなさい。

テキストさんへ、こんにちは。

悪い修験者の坊さんにつかまってしまいましたね。
期間の護摩行をすることはありますが、あなたが相応しくないと思えば止めればいいのです。止まれない護摩祈祷なんてありません。止めますと伝えてお布施をしなければいいだけです。
そんな僧侶の祈祷レベルは知れています。信仰のお布施とは自分のできる中でさせてもらうものです。生活に負担になるようなお布施であるのであればお勧めできません。

また子供が欲しいとのご祈祷ですが、できるかできないかは、神仏のみぞ知るです。護摩祈祷をしたからといって必ずできるものでもありません。できるできない関係なく、護摩祈祷を通して、お互いの夫婦関係の絆を更に強くし、幸せに生きることを誓い合う法要なのです。もしそういう指導もせずに護摩祈祷だけをしているような僧侶であれば、ご利益もないでしょう。私も子授かりのお寺ですが、ご祈願の時は必ず信仰指導をします。そして子供ができることにとらわれず、すべて神仏の思し召しと受け止め、子供を作る努力を促します。そういうものです。不幸を煽る祈祷師や占い師はロクな人をおりません。

それにあわせて、お二人夫婦の信仰のあり方も心の転換をする必要もあるでしょう。なんか祟りや罰があるのではないかと思えば、やはり心がそのような不幸を作ってしまいます。私が保証しますから、その祈祷師はきっぱりやめて、あなたたちを幸せに導く僧侶をお探しください。そしてそのお坊さまから心構えを教えてもらって、似非の護摩祈祷を止めることの不安を乗り越えれば良いでしょう。

がんばってください。応援します。合掌

{{count}}
有り難し
おきもち

★僧伽(お友達)になりましょう。一緒に仏教を楽しみましょう★ Email...
このお坊さんを応援する

質問者からのお礼

法覚寺   吉武 文法 様

回答ありがとうございます。

『祈願をやめたせいだと考えたくなる衝動』
なると思います。何かにつけて祈願のおかげと思っていた私ですから

ただ日常では祈願して頂いてる事は全く忘れてます。

『本来向き合う現実から目をそむけるもの』
仰る通りです。妊娠もAに妊娠の兆しがあると言われると予言を遂行しなければって気負ってた所もありました。
変ですよね。

もう少し早くこうやって周りに話ていれば良かったとも思います。閉鎖的な空間でマインドコントロールもあったような気がします。

主人もやめたいと言ってます。私がしていたから流されてしていた所があると言ってくれました。
私は今の生活の為に将来の為にやめたいのでその気持ちをしっかり伝えます。

それで止められたり、揉めそうなら弁護士に相談するのもありなのですね。
私には到底知り得ない世界の事でしたので、ここで相談して本当に良かったです。ありがとうございます。

金剛座寺   染川 智勇 様

ご回答ありがとうございます。

修験者という者さえ知らずネットで調べて驚きました。同じような格好で護摩祈祷されてました。

でもご本人たちが、位が上だと仰っていたので偉い方なんだと崇拝しておりました。

『生活に負担になるようなお布施であるのであればお勧めできません』 
そう言ってもらえて安堵です。Aはそんな事言ってくれた記憶がありません。

初めて護摩祈祷を友達に相談してすぐに『元気?何してる?』とAから電話があった(たまたまとは言えAからの連絡にやめたいってのが伝わったのかとドッキリしました)ので、話の流れで子どもは流石にこればっかりはAでも無理ですよと言ったら『でも現に信者さん子ども出来てるから』と仰ってました。

護摩祈祷の指導なんてあったのかな?『守ってあげてるから大丈夫!!災い転じて福になるから!』とはよく言われました。

不幸を煽る祈祷師占い師はロクな人いないのですね。今の私は心が頭が追いつかないくらい本当に衝撃だらけです。

似非の護摩祈祷にこんなに不安になっていたのですね。
16年です似非はすぐに受け入れ難いですが(心がとらわれている証ですね・・・汗)

心が不幸を作らないように自分たちで頑張っていこうと思えました。ありがとうございます。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ