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人間関係、今後の生き方

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私は小中といじめに合い不登校になりました。
高校も初めのうちは行けていましたが、クラス内で私と同じ名前の子がいじめられ、直接被害はなかったけれど、小中の頃のトラウマを思い出し学校に行けなくなりました。
通信に切り替え無事高校を卒業でき、何年か働きましたが、人が怖いのが解消されず退職し、今は無職の状態で外に出るのが辛く家にいることがほとんどです。

小学校が一緒だった友達一人しかおらず恋人もいたことがありません。
その仲のいい友達も、当時直接いじめては来なかったけれどいじめグループにいました。
そのため、諸々あり仲の良くなった今でもいつか裏切られると思い素の状態、内面を見せることが出来ず相談もあまりしません。

先日、その友達から私をいじめてきたAさんが結婚するという連絡がきました。
友達とAさんは今も仲がよく、心から祝福している様子でした。
私はいじめてきたAさんへの良くない気持ちがあるのにも関わらず、「めでたいね」という思ってもない返事をしてしまいました。

私はこのような状況なのに、いじめてきた子達ははどんどん幸せになっていて辛いという気持ちと周りと世間に置いていかれているという考えが強く、自傷行動に走ってしまい、した後はとてつもない後悔が襲ってくるという日の繰り返しです。

私はいつになったら幸せに、充実した日々を送れるようになる日がくるのでしょうか?
まだ、いじめてきた相手へのなど良くない感情があるから幸せになれないのでしょうか?


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

感情は勝手に起きるもの

ご相談拝読しました。

いじめは本当に辛いですよね。いじめてきた相手への良くない感情は吹っ切れなくとも仕方がないものではないでしょうか。

しかし、その感情や、相手の状況とあなた自身の幸せは別のもののはずです。相手が不幸になることがあなたの幸せならば、それは相手に依存した不安定な幸せであり、結局は相手にいつまでも囚われていることになってしまいます。

しかし、相手は相手でいじめを苦に全く思っていないということもないのではないでしょうか。
hasunohaには過去にいじめをしてしまった人からの相談で、「こんな自分が幸せになってもいいのか?」とか「自分の子がいじめられるのではないか?」とか不安や後悔に悩まされている声も聞かされます。
自分が為した事、話した事、考えた事によって人間は自らの有り様が影響を受けるのです。

ですからあなたの幸せはあなた自身が何を為し、何を話し、何を考えるかによって形作られていきます。
しかしそれが何かを成し遂げた結果(それも思い通りに)のみを幸せとしてしまうならば、それに至る過程や、そうはならなかった結果が全て幸せではないということになってしまいます。

原因もなく何かが突然思う様に好転し、人生思い通りになるということはありません。幸せはどこまでも今・ここの現実にしかないのです。つまり何か特定の状態ではなく見いだされてくるものということでしょう。

Aさんの結婚はあなたが感情的におめでたいと思えなくとも、事実としてはおめでたい事です。ですからきちんと感情と事実を切り離して対応できたことは素晴らしい事だと思います。おめだいと感情で思えないのは仕方ありません。その自分も認めましょう。

あなたはこれまでは「死にたい」ということをhasunohaに質問していました。しかし今は「どう生きるか」ということに目が向いています。

そのように感情はコロコロ変わるものであるということです。ですから感情こそが「本当の私」とか「一番大切なもの」ということではないということがよく分かると思います。むしろ縁によって移り変わる頼りないものが感情です。

そこを中心とするのでなく、あなたが何を為し、何を語り、そして湧き上がってくる感情ではなくあなたが主体的に何を考えるのか、この3つを大事にしてみましょう。

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有り難し
おきもち

はじめまして。北海道の片田舎の農村のお寺で住職をしております。 人生...
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質問者からのお礼

お礼が遅くなりすみません。
文章を読んで心が少し軽くなりました。
自分自身にきちんと向き合いどうしたいかを考えていきます

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