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「あなたとは信頼関係がある」を信じていいのか

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「あなたにいろいろ任せたのは、信頼関係があるから」と人から言われました。

私は、その方の技術を尊敬しています。
私は月謝をお支払いする生徒で、その方は師匠にあたります。

その方との数年間の付き合いの中で、
言葉でそういったことを言われたのは初めてです。
それまでは気分で振り回されるようなことが、無かったわけではありません。

また、このところ、自分には大病や流産など、つらいことが続きました。
師匠は出産。かわいらしい赤ちゃんがいます。

会えば会うほど境遇の違いを感じるようになりました。

そろそろ巣立ちかなと、実は思っていたのに、
その矢先に「信頼関係がある」と言われました。

私が離れると、月謝面が変わってくるから、そう言われたのかな、なんて思ってしまっています。

信頼関係とは、互いに信じ合うことだと思っていました。
しかし、私はこの言葉をどう受け止めていいかわかりません。

こんなこと考えても意味がないことはわかっているのに、気になって仕方ありません。
体も心も弱っているので、もう傷つきたくないという気持ちが大きくなっています。

信頼関係って、なんなのでしょうか


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

少なくとも、たすくさんの力量を高く評価していると思います。

前の質問、今回の質問を読むにつけ、お師匠様はたすくさんの力量を評価していると思います。


師匠は、ガン治療中の私に、特別なかたちで1人の発表の場を与えてくれました。

たすくさんに特別な作品展示の機会を与えるということは、それだけたすくさんの力量を買っているんだと思います。信頼関係というものがあるのかどうか、質問文からだけではわかりかねます。お師匠様の指導方法は多少波があるようです。見方によっては行き当たりばったりというか、臨機応変というかという感じなんですね。

 禅の世界で、師家(指導者)が修行僧を指導する方法に把住(はじゅう)と放行(ほうぎょう)があります。把住(はじゅう)とは、師家が修行僧の鼻先をつかんで引きずりまわすことを言います。要は、修行僧が道を外れず、きちんと行住坐臥の修行に励むよう導くことです。放行(ほうぎょう)とは、放し飼いですね。自由にのびのびと修行僧の個性を伸ばすことです。
 習い事の指導も、型にはめることが必要な場合もあれば、型にとらわれずに自由に表現させる場合もあると思います。もしかしたら、お師匠様は、把住(はじゅう)と放行(ほうぎょう)の指導をしているのかも。

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 目の前の方の悩みや気持ちをしっかりと受け留め、心を開いてもらうように努め...
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どんな表情で言われたのか

言葉だけでは判断は難しいですね。
どのような表情や声のトーンで言われたのでしょうか?
あなたは、師匠から何かを任されたことがあったわけですね。
少なくとも、それを任せられる人だとは思われていたのでしょう。
具体的ないきさつがわかりませんが、師匠はあなたを喜ばせたくてそう言ったのかもしれません。
結局は、あなたがどうしたいかですね。

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有り難し
おきもち

がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四...
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質問者からのお礼

ありがたいお言葉、とても勉強になります。
把住と放行、そんなことがあるのですね。勉強になります!
この数年、弱った心と体にはこたえ、少し振り回されるようでしんどい思いをしました。
そして、本当に、わたしを喜ばせようと言われたのかもしれません。
一人の時に、「あなたに色々と任せたのは信頼関係があるからだよ」と言われたのですが、それを聞いて一番驚いたのは、嬉しかったのではなく戸惑いを感じてしまった自分自身に、でした。
「結局は自分次第」仰る通りだなと感じます。

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