家族との不和
今年浪人して大学を目指している者です。家族、特に母のことについて相談があります。
今は両親私妹の4人で暮らしているのですが、以前はそれに祖父母を加えた6人で暮らしていました。その際、ありがちな話ですが、母と義理の母(私から見て祖母)との間でいざこざがあり、殆ど喧嘩別れの様な形で別居に至ってしまいました。
喧嘩といっても、立場の違いから基本的に母の方が弱い立場だった様で、今でも当時の祖母の悪行を事細かく説明してきます。
それだけなら、まだ同情から愚痴聞き相手ぐらいにはなってもいいのですが、ここ数年はその話題はあくまでエッセンス程度で、芸能人の悪口や、韓国の悪口、最近のトレンドは父の悪口等、正直聞いていて不快な物ばかりでほとほと困っています。
母本人は祖母に虐められたことで性格が悪くなったと開き直っている様ですが、そうでなくとも昔から、
「人はみんな陰口を叩いていて、信用できる人など存在しない。但し東大生はその限りではない」
「レストランのとなりのテーブルの客が非常に醜い顔をしていて飯がまずかった」
「SNSで楽しそうにしている他人の写真を見ると荒らしたくなる」
といった、大人としてどうなの?と突っ込まざるを得ない発言ばかりで、まともな教育を受けた覚えがありません。
特に他人の学歴についての悪口だと、浪人生である私のことを責められている様な気がして尚のことキツイです。
両親含め親戚一同、陰口を叩き合う関係で、生まれてこのかた家族団欒、温かい家庭という類の物を経験したことがないのがとても辛いです。
高校をワンランク下げた時も、周りからは暗にバカにされましたし、母に至ってはヒステリーになり包丁を持ってきて刃を向けてきたり、飲酒をした直後に車に乗ることも厭わないような有様です
ただ、そんな両親でも平時は優しく、家事や仕事などをきちんとし、上述したような行為を責めたら、(半狂乱になりながら)反省のそぶりは見せます。
私が一番つらいのはここで、日によって言ってることがあまりにも乖離していて発言が信用できないこと、親戚も大なり小なり似た感性の持ち主で同様に信用できないこと、嘘を是とする家庭で育ったため、私自身、たとえ友達であっても言葉の裏を読む癖がついてしまったこと、何より、そんな家庭に対して少し愛情が残っていることが一番辛いです。長くなりましたが、私はどうすれば良いのでしょうか。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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その愛情が尊い
お辛い環境にありますね。
あなたの心の中に温かで優しい心があることが救いです。
"口から出た罪"を仏教は説きます。
綺語(きご)おべんちゃら、相手を騙す言葉。
両舌(りょうぜつ)二枚舌。噂や陰口。
悪口(あっこう)他人を傷つける言葉。
妄語(もうご)相手を苦しめる嘘。
これらの行いは結果的に自分を苦しめることになります。
ですから、意識して自分の口から出さないこと。
出してくる人達となるべく関わらないことが求められます。
とはいえ家族ですから、なかなかそうはいかないとこもありますよね。
悪口は「辛い、もっと認められたい、幸せになりたい」という悲痛な叫びでもあります。
お母さんも色々あって苦しい想いをされてきたみたいですね。
仏教の話で、誰に何をされようと何と言われようと「私はあなたを尊敬しますよ。あなたは必ず幸せになる人ですよ」と敬い続けた方がいます。
最終的に彼は常不軽菩薩という仏さまになり、彼に敬いを受けた人もずっと後になってから彼の言葉によって救われました。
あなたの仰る"自分に残っている愛情"は、とても尊い優しさです。
今の環境でそれを感じることのできるあなたは素晴らしいと思います。
その心を持って、悪口を言っている方を憐れみましょう。
(きっと辛いんだな…)と思って悪口は右から左へ聞き流すだけでいいんです。
平時の優しいときは「ありがとう」を捧げてあげましょう。
あなたのその優しさが両親の救いになる時が必ずきます。
大丈夫、あなたは必ず幸せになる人です。