なぜ人は一人では生きていけないのですか?
こんにちは。
漠然とした質問なのですが、考えていたら分からなくなりました。
人はなぜ一人では生きていけないのでしょうか?
といいますのも、「所詮、死ぬのは一人。」と最後は人は独りになるから一人で生きろという考えと、「人は一人では生きていけないのだから、人に感謝しつつ助け合う」という考えが両方人の世にあると思います。時々、その狭間で自分の気持ちが揺れます。
私の場合は、一人で生活したいけど、収入が厳しくて実家に戻ったり、絵だけを描いて生きていきたいけど厳しいから会社員をしてたり。
私は他人や家族、社会がわずらわしく思えるときがあります。感謝はしてます、よろこびもあります。一人になろうとすると寂しいし、周りに助けてって言ってしまうし周りも助けてくれようとする。それに社会はそういうシステムになってる。でもかといって、山の中で一人自給自足もするつもりも今はないです。
なぜ人は一人で生きていけないのでしょうか。どう折り合いをつければいいのでしょうか。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
やることやって、休む時は休む。それだけ
中道(ちゅうどう)という教えがありますてね、両極端で考えている限り、迷いのループから抜け出せないんです。
ぶっちゃけ、大半の人は仕事せずに好きなことやって生きていけるなら、仕事しませんよ。中には仕事が生き甲斐ですという人もいますけど、そういう人ばかりではありません。みんな仕事しないと厳しいことになるから仕事しているのが実際のとこです。
時々他人や家族、社会がわずらわしくなるのも普通です。私だってそうです。たまには1人になりたい。でも、今は小さい子供がいて、特に下の子はまるで3秒黙ったら死ぬと思ってるんじゃないかというくらいに間髪をいれず、ずーっとずーっとずーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっと喋り続けてくれます。もうワタシャ発狂しそうです。お坊さんだってそうなんです。そういうモンです。
仕事というのは分業です。みんながそれぞれにそれぞれの持ち場を持って分業しないと、水もガスも電気も止まりますし、携帯もパソコンも買えません。食べ物だって自分で育て、採らねばならなくなります。服も自分で縫わないといけません。
そういうのって、キツいよね。だからみんなで『苦労を分かち合って』社会を調えましょうね…というのが元々の話です。んで、そうやってみんなが苦労して維持している社会に『フリーライド』、つまり働くことができるのに『タダ乗り』している人をどのラインまで受け入れるの?というのが元々の議論なんです。
そこに「タダ乗りなんて犯罪者みたいな扱いをされたら傷付くじゃないか!差別だ!」とか、「年長者であり、社会に貢献してきたワシを感謝して崇めろ!ワシに感謝しないなんて傷付くじゃないか!」みたいな色んな方面からの話がかぶさって、話がややこしくなっているのが昨今の議論です。
ぶっちゃけ人の世の議論に振り回されても迷うばかりです。
仕事はしないと食っていけない。人付き合いも過不足ない範囲で担っていく。そして余暇を使って1人になれる時間を作り、休憩する……そんな風に、ごくごく普通のことを普通にやっていくしかないでしょう。自給自足だって、社会保障制度に参加するかどうかの話を抜きにすれば、ただの仕事の元祖ですし。