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お金がない人はどう生きるべきですか?

回答数回答 2
有り難し有り難し 53

婚約を破棄され、何もかもを失いました。
仕事をする気力も貯金もありません。
今後、どう生きていけば良いでしょうか?

ギリギリ30代という年齢と、見た目が少し人より優れているために、友人からは「すぐに良い人に出会えるよ」「綺麗だからすぐ次が見つかるよ」などと無責任な言葉をかけられます。

しかし、美人だからこそ、恋愛では多くの苦労をして来ました。
アクセサリーのように私を連れ回したいがために近づいて来た人や、結婚前提で付き合っていた人が単に私の顔目当てで実は既婚者だったり、「美人だから俺がいなくても他の男がすぐ見つかるだろ?」と振られたこともあります。

美人に生まれて良かったと思ったことは、一度もありません。
しかしそんなことは、口が裂けても友達には言えないので、誰も私の気持ちを分かってくれない…ととても傷ついています。

現在、婚約し1年半交際していた彼がうつ病のため話が出来なくなり、彼のお母様から別れてほしいと言われ、一方的に婚約破棄されました。
こんな終わり方は納得が出来ないし、死にたい、消えたいと思いますが、家族を思うと自殺は出来ません。

仕事もせず、貯金もない人は、どのようにして残りの人生60年を生きていけば良いのでしょうか?
人生100年はありがた迷惑でしかありません。

いっそ事故などに遭えばいいのに、それなら家族にも迷惑がかからないのにと、毎日思ってしまいます。
ご回答、よろしくお願いいたします。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

煩悩と向き合う

ご相談拝読しました。

今は大きな別れ、それも思ってもみなかった形での別れによってショックやストレスを感じ心が乱れている状況なのでしょう。

自暴自棄になりながらも、生活と言う現実が否応なしにせまってくる中でより追い詰められてしまっているご様子。お見舞い申し上げます。

しかしながら、お金がない人はお金がないなりに生活するか、お金を稼ぐしかありません。でも今はそれができない状況ならばご家族など支援してくれる方に頭を下げるしかないでしょう。

それも嫌だというのはまさに自分の思いで自分の首をしめることです。

仏教で煩悩というのはそういうものです。

腹が減ればものを食べれば食べた通りに胃袋は膨れますが、「もっといいものが食べたい・違うものが食べたい」というのは煩悩です。
食えば満たされるという法則に「もっといいものが食べたい・違うものが食べたい」という自分の思い、すなわち煩悩が逆らうのですね。

同じように頭を下げれば助かるのに下げたくないというのもやはり煩悩でしょう。

かといって人間が生きている間に煩悩はなくなりません。私もやはり煩悩まみれです。

ならば、煩悩に気づかず振り回されて自らの首をしめるのか、煩悩に気づき煩悩を引き受けて上手く付き合っていくのか、道は二つに一つでしょう。(本来仏教は煩悩を断つことを目指すものですが)

今回あなたが別れたお相手は確かにひどい相手だったのかもしれません。しかしその相手を選んだことやその相手と別れに至った事に自分に全く何の責任もないかというとそんなことはないでいしょう。
あるいは仕事や貯金がないということもまた然りです。

これは自己責任論ではありません。人生に対する主体性の問題です。

思い通りにならない人生を思い通りにしようとするのは煩悩ですが、思い通りにならないからと投げやりになるのも煩悩です。

思い通りにならない事実を引き受け、その事実に立ち、中道を行くのが仏教の道です。極端に偏らず真ん中を行くということです。

「すぐ次が見つかる」なんて無責任なことは言えません。そもそもあなたの人生の責任は自分でしか取れないのです。
人生に対する主体性を回復できた時、相手を見る目や、相手と共に歩む力も養われてくるのではないでしょうか。

またいつでもご相談ください。

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はじめまして。北海道の片田舎の農村のお寺で住職をしております。 人生...
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まずは人生の舵を自分の手に取り戻しましょう。

色々と辛い事が重なりましたね・・・。

女性ならではのお悩みに対して男である私がどこまで寄り添うことができるかと思うところではありますが、拝読していて感じたのはあっぴ様がご年齢や結婚、またはお金というもので御自身を知らず知らずのうちに縛ってしまわれているのではないかな?という点です。

焦りを感じるお気持ちもあることとは思いますが、あっぴさんがまだ人生を諦めていらっしゃらないなら、私は次のことを勧めます。

結婚のために生きないこと。
仕事のために生きないこと。
お金のために働かないこと。

ただひたすらにあっぴさん自身のために生きることです。
誰かのために、自分でどうしようもないことに振り回されて生きる人生なんて人生じゃありません。

あなたには武器があり、世間的に見ればまだチャンスがあります。

自分のために仕事をし、他人や世間が決めた年齢制限やら諸々なぞ振り向きもしないでただひたすらに自分がやりたいこと、やるべきことに専念してみて下さい。

己が強く輝く時、その光に引き寄せられる人は多いでしょう。

ただし見極めは慎重に・・・。

私もお金もお寺もありませんが、めげずに一緒に頑張っていきましょう(*^^)v

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一般家庭から真言宗のお坊さんとなりました。 お寺はありませんので普段は普...
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質問者からのお礼

吉武文法さま

ご回答ありがとうございます。
そうですね、家族のために自殺したくないというのは、煩悩なんでしょうね。
親より先に死ぬのは最大の親不孝だと、ましてやそれが自ら命を絶ってというのは絶対にあってはならないと考えていましたが、それ自体がエゴなのですね。

貯金が少ないのは自分のせいですが、仕事は彼が同じ業界に転職して来たため、いつか会ってしまうかもしれず、仮に会わなくても彼と同じような仕事をしている人に毎日接するので、思い出してしまい辛いので辞めてしまいたいのです。。。
(正社員ではなく、完全歩合制のフリーランスの仕事をしています)
これもまた自分勝手な考えなのでしょうが、、、

今は僅かな貯金で生きられますが、今後は働かなければお金も入って来ないので、命を絶つことも視野に考えてみます。

ありがとうございました。

渡部仁海さま

ご回答ありがとうございます。
私自身は結婚についてそこまで焦りはありませんが、やはり周りの友達とも話が合わなくなったり(彼とのことを相談しても、「恋バナ、懐かしい!」などと言われてしまいます。みんな子育て家事などで忙しいので、それと比べたら恋愛や彼氏にまつわる悩みなんて、小さくて馬鹿馬鹿しいのでしょうね、、、)、周囲の方々から早く結婚しろと言われたり、彼のお母さまからも私は39歳だから結婚に焦っていると決めつけられ彼と引き離されました。

今の日本だと、女性は年齢を嫌でも意識せざるを得ませんね。

武器というのは、美貌のことでしょうか?
外見だけで寄って来る男性は子供の頃からたくさんいたので、自分が好きな人にはもちろん好かれたいですが、それ以外の方からは好意を寄せられるのもとても苦痛なんです。
ストーカーにも幾度となく悩まされて来ました。
男性から「人間」として評価してもらえるのは有難いのですが、「女性」という目で見られるのは耐えがたいので、早く色恋とは無縁のおばあちゃんになってしまいたいです。
これも、私にとっては幼少期からの深い悩みですが、周りから見たらきっと単なるワガママか、自慢話に聞こえるんでしょうね。。

今はやりたいことも見つからないので、ひたすらに時間が過ぎるのを待つばかりですが、いつかまた何かで輝ける時が来るのでしょうか?
呼吸するのも精一杯な状況ですが、それを続けた先に何かしら変化が現れるのを信じて生きてみます。

ありがとうございました。

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