父の突然死(心タンポナーデ)
回答 1
有り難し 92回目の相談になります。
８月２０日に65歳の父が突然死しました。
初めは突然の別れに愕然とし、涙が止まりませんでした。
父の死因は「心タンポナーデ」と診断されました。
ネット等で色々調べました。
初めは寝ている時に亡くなったので、本当に突然に、死んだと思っていました。
しかし調べていくうちに予兆があることを知りました。
徐々に進行していくタイプだと、だるさや息苦しさ等が症状としてあるようです。
母が亡くなる２日前ぐらいから体調が悪くなってきていたと言っていました。
たらればを言えばきりがありませんが、しっかり検査をしてもらえば助かったのではないか？
なぜなぜ？と、繰り返し後悔しています。
今さら考えても遅いですが、近くにいてやれば、前日に会いにいけていればと、後悔が押し寄せてきました。
後悔をしても遅いと分かっていますが、胸が締め付けられそうで、死んだ父に思わずバカと言ってしまいました。
これから精神的にどの様にして過ごしていけばいいのかわかりません。
どなたか教えて下さい。
お願いします。
お坊さんからの回答 1件
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父上の急逝をお悔やみ申し上げます
御父上の急逝をお悔やみ申し上げます。さぞ驚かれ、残念にお思いのことと存じます。
お尋ねの文面を拝読していて、十数年前に心筋梗塞で亡くなった檀家さんのことを思い出していました。数カ月前から血圧が高く、「しんどい」を繰り返しておられ、ついに発作が起こり、自家用車で開業医さんの待合室で待った後、診察を受け、急遽、救急車で運ばれましたが、助かりらなかった方です。
この方の場合は、正直、死ななくてもいいのに、と今も思っています。いくらでもサインが出ていて、血圧を下げるようにしていればよかったし、発作が起きたときすぐ救急車を呼べばよかったのでしょう。
だけど、御父上の場合は、そんなわけではなく、年齢的にもそこまでのことは考えが及ばなくて当然だと思うのです。後から思い返すと、あれがサインだったのかということはあることになりますが、医療従事者でも分からない時は分からないと思います。
また、坊さんですから仏教を基盤にものを考えるわけですが、人間の生命は無常であり、いつどんなことで突然終わってしまうか分からないとお釈迦様はお説きになります。高速で私のクルマを抜いていったクルマが事故に遭ったのを見たこともあり、小さな子供も乗っていたので一生忘れることのできな思い出となりました。まさに無常そのものでした。
ところで私事ですが、私の両親は母が49歳、父が60歳で亡くなりました。後から後悔することは山ほどあります。親不孝の限りを尽くしてきましたので、今も両親に申し訳なくて胸が痛みます。
いつ命が終わるか分からないのだから、じゃ、どうするのかというと、一期一会というしかないですね。明日という日が確実に来るわけじゃないですから、今日、いま親を大事にする。また自分の周囲の人を大事にする。仕事を大事にする。楽しみの時間には精一杯楽しむ。その連続がよい人生なのでしょう。ご縁があったら親の死に目にあえるし、ご縁がなければ私のように両親の死に目にあえない。でも、これはご縁だからしょうがない。自分でコントロールできないんです。私たちができるのは自分でコントロールできることだけだから、ただいま自分と自分の周囲の人や環境を大切に生きていくことじゃないでしょうか。これが亡くなったお父上への最高の親孝行だと思います。
質問者からのお礼
ご回答ありがとうございます。
今まで高血圧や糖尿病を患っているのは聞いていましたが、心臓が悪いとは一度も聞いたことがありませんでした。
私の悪い癖で物事がハッキリしていないと自己流で調べようとしてしまいます。
調べても良いことはないのはわかっていますが、調べてしまいます。
「一期一会」
その通りだと思いました。
人はいつ死ぬかわからない。
もしかしたら明日会えないかもしれない。
私にも妻と子供がおり、守らないといけない存在があります。
父が急逝してから少しずつ落ち着きを取り戻してきました。
これからは前を向き、少しずつ周りの支えてくれる人達に「一期一会」を忘れずに精一杯生きていきたいと思います。
ありがとうございました。
