心の強さとは何でしょうか?
心の強さについて教えてください。
私は職場でのいじめや悪口、従業員のセクハラ発言などで心がおかしくなると思い退職しました。
上司と退職の面談をした際に、
「あなたがそんな理由で辞めるのは、あなたの身内が甘やかして育てたからだ。世の中にはもっと心無い人間がいるから強くなりなさい。こんなことで辞めてはどこに行っても同じことを繰り返す」
と言われました。
私の悪口のみならず、会ったこともない人間まで否定するような人間の言葉に耳を貸す必要は無いと分かっていても、私のせいで関係のない人が侮辱された腹立たしい気持ちでいっぱいになりました。
私の心の弱さと、周囲の人間の優しさは関係ないと理解していても、ふとした瞬間に心の中に何度も蘇って、
『私は心が弱く、甘やかされて育ったのだ』と何度も負けてしまいそうな気持ちになってしまうのです。
せめて私は自分がされてきたいじめや悪口で人を馬鹿にせず、私を育ててくれた人間のような親切な人物になりたいと思っています。
ですが心の強い人間とはどういう心を持っており、どうやったらなれるのでしょうか?
いつか上司に言われた言葉のトラウマから開放されたいです。
どうかご教授頂けますと幸いです。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
迷わないことです。
拝読させていただきました。
・苦しみは迷いから生じます。
優しい人であれば、相手が変わってくれるのではないかと期待と不安の中を迷います。時間経過とともに裏切りになったりと...結末は自分が苦しむ方向へと。
・他人と比べない心構え
他人と比べることで、自分の中で「基準(普通とは)」を決めてしまいます。他人と比べる生き方をすることで、他人の心を優先し、自分は後回しになり苦しみが生じていきます。
・やりたいことや、目標へ一心不乱になり、他人の言動さえも相手にしてれないほどに、多忙に追い込む。今、色々と嫌な暴言を吐かれても、両親や大切な方が危篤状態であれば、暴言など後回しでどうでもいい、そんなくだらないことを言っている人間が小さく、そんな小さな人間と付き合いを継続する価値もないことを知る時や機会もあることです。
人間、人の愚痴や暴言などを受け入れる心があるということは、まだまだ心に余裕の枠があるということです。
・暴言などパワハラ相手を下目線で、対応していく。大人になりきれていない大人は多いです。また、社会の在り方、日本社会での在り方、上司としての資格も備えてない人が多いものです。時の流れで、部下から上司へ、そして定年退職され、それの繰り返しでいくばか良いようになっていることもあれば、わるくなっている会社は小さくなっていくか、倒産の秒読みともなりうります。
・トラウマを乗り越えるには、まずは経験体験をしたことで、多少慣れも必要です。そして、諸行無常であることを知ることです。いつまでも同じことは続くことはないということです。
あとは新しい良き思い出をたくさん作り、良く笑い、そんなことどうでもいいと思えるように「時間経過が薬」となります。
トラウマをトラウマと捉えずに、今この嫌な事が起きているのは、修行の一貫なんだと捉える心構えも多少の難は乗り切れることもあります。
諸行無常であり、諸法無我ですよ。
合掌
南無大師遍照金剛