すぐに人と比較してしまう
こんにちは。いつも優しいご回答をありがとうございます。
お恥ずかしい話なのですが、私は自分と人をすぐに比べてしまい、嫌な気持ちになってしまいます。
頭では比べても仕方ないと分かっているのに、「あの子はあんなに幸せなのにどうして私は」という嫌な気持ちが止められません。
そんな気持ちになった時は、なるべく自分もそれを糧に努力をするように努めています。
しかし、人と接する度にそんな気持ちになってしまうので、最近とても疲れてきてしまいました…。
こんな気持ちになってしまう自分が嫌ですし、
どんどん人と接することが辛くなってしまっているのが怖いです。
こんな風にすぐに他人と比べてしまう原因は何でしょうか?
また、嫌な気持ちにならない方法、考え方などありましたら教えて頂けないでしょうか…?
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
人と比べてしまうお悩みは過去にも多くの問答がありますので、参考にしてください。
いくら比べても、比べた相手の人にはなれません。
例えば、私はあなたの事がとてもうらやましいです。20代女性。私は20代にやり残したことがたくさんあります。女性になったことがないので女性になりたい。入れ替わってやりなおしたい。でもそのような事は不可能ですよね。それに入れ替わったところで、あなたはあなたで悩みを抱えているわけです。
たぶん、うらやましい、できたら代わりたいと思っている相手の方も、なんでもかんでも順風満帆な訳ではないはずです。それなりに人には言ったり見せたりしないだけで、トラブルや悩みを抱えているはずです。
比べない心の持ち主になるには、「少欲知足」という考えを持つことかなぁと思いました。
あれもほしいこれもほしいと欲しがる気持ちを抑えて、今の状況で充分である、満足だ、と考えることです。いかがでしょう?
他人と比べるのは不幸のはじまりだけど
他の人が幸せになったらつい比較して自分が惨めになってしまう。これは誰でも経験のあることで、あなただけの問題じゃありません。
でも、です。他人と自分を比較するのは不幸のはじまりです。みうらじゅんさんは、「比較三原則」という新語を作っておられます。「他人と比べない」「過去の自分と比べない」「社会の規範(常識)みたいなものと比べない」。面白いし憶えやすいでしょ。
他人と比べて惨めになっちゃうのは、結局、自分が幸福だと感じられないところに究極の原因があるはずです。自分が幸福だったら、別に他人が100億円稼ごうが関係ないわけでしょ。他所は他所、私は私、といえないのは、後半にある私は私と言えないところに問題があるからですよね。
人間って、独りで生まれ、独りで死んでいきます。一人の例外なく。そして誰も代わってくれないし、代わってあげられない。他人なんて関係ないわけです。結局、なぜいま生きてるのかという問題に行き着くはずです。
いま生きてるということは、生かされている、ということですよね。他人の成功、不成功は、たまたま成功したり、いくら才能のある人が努力してもタイミングが悪ければうまくいかなかったりします。成功した人はよく「運がよかっただけ」といいますが、実はかなり当たっているんです。みんなタイミング、運、たまたま偶然に翻弄されて生きています。だから結果なんて大したことないんです。「生かされてる」わけですから偶然なんです。
朝日新聞土曜版beに日本ではじめてホスピスが置かれた淀川キリスト教病院付牧師藤井理恵さんの記事が連載されています。8月31日の記事に、がんにかかった自分は働けないからね打ちのない人間だ。値打ちのない人間は生きるに値しないという考えに凝り固まっていた患者の話が書いてありました。藤井牧師は、聖書をたずさえて必要な個所を一緒に読んでいきました。するとその患者さんは、生かされているというこの事実が有難いことなんだ。生きていることそのものが素晴らしいことなのだと考えを改められ、洗礼を受けられたそうです。あなたも生きていることそのものが素晴らしいと感じさせてくれる何かに出合ってくだされば、と遠い所からですが、願っています。
質問者からのお礼
お二方の回答を、何度も読ませて頂いています。
過去の回答も拝見させて頂きました。
沢山の人が同じように悩み、相談されているのですね。
自分自身が幸せでないから他の人を見てしまう… その通りです。
幸せでないというより、今周りにある幸せに気付けておらず、もっともっとと求めすぎていたのかもしれません。反省しています。
今は自分の成長に目を向けようと思い、資格の勉強を始めることにしました。
本当にありがとうございました。また宜しくお願い致します。