他の人の妊娠
結婚11年目の35歳です。結婚後に卵巣嚢腫の手術、子宮筋腫の手術を経て、その後に不妊治療に挑んでいます。
不妊治療をしていて、少し知識が付いてきているので悩んでいる人や子供を欲しいと思っている人に悩みを相談されたら、こうしたら良いんじゃない⁇などのアドバイスもしたりして悩みを共有していましたが、私に悩みを相談してくれた方々がどんどん先に子供を授かり、喜んであげなきゃいけないのに羨ましい気持ちと何で私には…というようなモヤモヤした気持ちになります。
言葉とは裏腹で複雑な気持ちが入り乱れます。姉が妊娠した時も、おめでとうと言いつつも、心の中では羨ましくて仕方なかったですが産まれた姪を見て可愛くて2歳になる今ではメロメロ状態です。
今度は妹が妊娠し、おめでとうと言ってあげたいのに心から喜べない自分がいたりと、喜んであげられないから私にはコウノトリが来ないんだ、妬んだり羨ましがったりするからダメなんだ…こう思っていることを口にしてはいけないと自分に言い聞かせているので言動と気持ちがバラバラで本当に辛いです。
どうしたら、他の人の妊娠を心から喜んであげることが出来ますか?
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
おめでとうの気持ちに嘘はないでしょ
白パンダさん。
そうした気持ちは、思ったとしても思いにすぎません。気にすることないのです。
思った時に、「こんなこと思っちゃだめだ」とか、「素直に喜ばなくちゃ」とかその思いを取り扱うから苦しむのです。
姪ちゃんを見たら、「かわいいな」で事実は終わり。そのあとにああだこうだとやるから、あなたの気持ちが不安定になる。妊娠の報告を聞いたら、「おめでとう」と口にするそこに偽りはないでしょう。
その後、「私には子供がいない。うらやましい、心からおめでとうが言えているであろうか」と問いかけるのでしょう。そこは妄想にすぎない。事実とずれているのです。
思いの付け足しをしない生き方をしてください。そこが救いの道です。
今後、あなたにお子さんが授かるかもしれんないし、授からないかもしれない。それは分かりませんが、いずれにしても、そうした生き方があなたの救いになるはずです。
お子さん授かるといいですね。
随喜功徳
白パンダ様
川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。
最近の拙回答でも扱わせて頂きましたが、仏教では、功徳の行いの一つとして「随喜」ということも大切に致します。
法華経・随喜功徳品第十八の内容が有名ですが、簡単には、他人の喜び事・善行を自分のことのように喜ぶことで、その喜び事・善行が、あたかも自分がしたのと同じように功徳になるというものでございます。
他人の喜び事・善行を共に喜ぶことで、幸せ、福徳を得るということになります。
拙生も昔は、色々と嫉妬したり、羨んだりしてしまうことがございましたが、それで何か自分にプラスになるのかと申しますと、正直、嫌な感情(不幸になれ、失敗しろなど)ばかりが沸き、やがて虚しい気持ちとなり、プラスどころか、どんどんマイナスに落ち込んでいくような感じでした・・
その内に、仏教の随喜功徳について学んでから、嫉妬したり、羨んだりするのではなく、それを自分のことのように喜べるようにしていこうと、少しずつ、少しずつ努力していきました。
そうすると、今まで嫉妬したり、羨んだりしていたであろうことが、次々と自分の身にも起こるようになっていきました。
驚きましたが、まさに、これが随喜功徳による賜物ではないのだろうか、と思うようになりました。(俗に言う引き寄せの法則みたいな感じになるでしょうか・・)
もちろん、完全に嫉妬や羨んだりしないかと言えば、まだまだそこまでできた人間ではないので、多少はございますが、それでも随分と減って楽になったように思います。
白パンダ様も、宜しければ、是非、お試しを頂けましたら有り難くに存じます。
何より、心身共に健康にご留意なされて、ご夫婦仲睦まじくに。
お幸せを祈念申し上げます。
川口英俊 合掌
質問者からのお礼
邦元様
おめでとうの気持ちに嘘はないです。そのあとの自分を追い込むような感情、思いの付け足しをするから苦しいのだと、お返事で気付かされました。少しずつ努力していきたいと思います。ありがとうございました。(*˙˘˙*)
川口英俊様
他人の喜びを共に喜ぶ、これは今までの私には少し足りなかった事だと思います。喜びを感じてはいても、違う感情に押しつぶされそうになる嫉妬などが勝ってしまい中々うまくいきませんでした。私も自分の事のように喜べるよう努力していきたいと思います。ありがとうございました(*´ㅂ`*)