夫とは死別した後の事を考えてしまいます。
初めまして。
私の悩みを見てくださってありがとうございます。とても、情けのない話ですが最後まで聞いていただければと思います。
私は今、妊娠中の21歳の主婦です。
初めての出産で、私がまだ至らない所もあり今は実家で家事をして過ごす日々であり、夫とは別居中です。別居と言っても週2日は会うようにしているかたちで生活をしています。
夫は、一回り上の男性でとても優しく気遣いのできる方です。一方の私は、我儘で気が強く寂しがりでいつも彼を困らせています。
結婚をする前は、一人になる寂しさが耐えられなく朝仕事に行こうとする彼に「行かないで」と泣いて困らせる事も多々ありました。
こんな私と、何故一緒に居てくれるのだろうと思うほどに彼は出会ってから今まで変わりなく、私に優しく接してくれます。勿論、間違ってる事を怒る事もある、私にとってはとても大人の男性に見えるのです。
彼はもう私の夫であり、お腹の子のお父さんになるのだから こんな我儘ばかり言って困らせていてはいけないと思い、距離を置くために今は私から望んで別居をしています。
しかし毎日1人で過ごしていると、悲しい事ばかり想像してしまいます。寂しい、寂しいとばかり思ってしまう。
10年も先に生まれた彼だから、勿論私より先に死んでしまう確率の方がはるかに高いと思うと、彼がいつか死んでしまった後1人になるのが怖くて寂しくてたまらなくなるのです。もう母親になるのに、こうして自分の事ばかり考えて、自分ばかり寂しいだの怖いだの考えてしまう自己愛の強い自分にとても嫌気がさすのです。
年の差のある優しい彼が死んでしまったら、なんて考えず、無理やり心を強く持つべきなのでしょうか。こんなままで母親になれるか心配でたまりません。
こんな情けのない私に、何か言葉をいただけないでしょうか。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
情けなくなんかない、しっかりしてますよ。
質問を拝見させていただきました。
優しい旦那さんが亡くなった後のこと、心配ですね。
そう、こればかりは人間誰しも避けられない問題です。
カナさんご夫妻、互いに愛し愛されていらっしゃるご様子、お腹に新しい命も宿り、これから迎える出産などおめでたづくしで、とても微笑ましいことです。
それゆえ、一人になると寂しさと不安から死別のことを考えてしまうのですね。
結論「今の旦那さんに出会えたこと。」これ自体がカナさんの人生において大きな支えであり、喜びであり、とても有難いこと、他の何にも変えられない宝物なのです。カナさんの一生涯、「この旦那さんと出会えて、私の人生は幸せだった」と思ってカナさんが自身の人生の幕を閉じれたら間違いなしですね。
恐らく、この先の人生は山あり谷あり、苦あり楽あり、笑いあり涙あり、出会いあり別れあり(恋愛以外の)でしょう。
そんなカナさんの人生において、頼りになる旦那様と出会い、愛し愛され、子供がこれから生まれる。信じられないくらい、愛おしいです、子供は。
これからお二人は両親になります。
初めての事で慣れないことだらけの子育ての最中、自分の親が自分を育ててくれたこと思います。両親に対して頭が上がらないくらい感謝や尊敬の気持ちが湧いてきます。
2年3年と子育てが時を経て進んでいく、両親も旦那さんも自分も子供も、同じく歳を重ねます。生老病死の「老」です。順番通りに死を迎えることを考えれば、親が先に亡くなることが想定されますね、そして旦那さん、自分、という順番です。いずれにせよ、死を迎える、人の運命。
悲しいこともセットの人生を自分自身が「どういう心持ち、信念で生きて、死んでいくのか。」がポイントです。
後悔の残る人生なのか、感謝の気持ち溢れる人生を過ごすのか。仏教的には後者です。なぜなら、ハッピーになるのが仏教、お釈迦様の願いだからです。
カナさんの想像以上に、沢山の喜びや感動、そして沢山の悲しみや別れが人生には訪れます。赤ちゃんが生まれたら、自己愛なんて吹っ飛びますので心配御無用。そうやって子供と一緒に親も成長していきます。大丈夫です。
お体に気をつけながら、お腹の中の元気な赤ちゃんを産んでください。無事な出産でありますように、そして、みんながハッピーになりますようにお祈り致します。合掌
質問者からのお礼
宝蔵寺 野村さんへ
質問をさせていただきました、カナです。
お礼が遅くなってしまい申し訳ありません。また、お忙しい中私の質問にご回答してくださりありがとうございます。 まず、お声をかけていただいたことで、一人で悩んでた時より肩の荷が下りたように楽になりました。
人の死は避けては通れない道、そう分かっていても、その死の瞬間までどういう心持ちで彼や子供、周りの人達と接していくかが大切という意見に驚きました。私には、その着目点が思いつかなかったからです。
旦那さんが、居なくなってしまう時
私は、ありがとうと言えるように。悲しみも絶対あるでしょうけど、それを上回る感謝の気持ちで彼と生きていけるように、彼自身そして生まれてくる子供との時間をもっともっと
刻みたいと思いました。
悲しいことも楽しいことも、同じようにもっともっとたくさんの時間を過ごしたい。 死は変わらず、私の中で恐怖として残ってます。
でも、野村さんの回答を読ませていただき、それと並行して、もっと彼と子供と生きたい。
そう、思えました。
まえむきに生きること、感謝の気持ちを忘れないこと、相手も自分も大切にすること。
彼をなくすのが怖い、そんな気持ちになれたことも、一つの勉強なのだと思いました。
いろんな気持ちを知って、受け入れて、素敵なお母さんになって、もし自分の子供が同じような気持ちになった時、きっと力になってあげられる。そう思ったら、悲しみも少し愛おしいですね。
野村さん、本当に回答をありがとうございました。 心が、まえむきになれました。
野村さんも風邪や病にお気をつけて、たくさんの幸福が訪れることを勝手ながらですが 心からお祈り申し上げます。