親が弱っていきます
よろしくお願いします。
私の両親は父が66.母が56歳です。
父は体の衰えを感じていてここ半年は毎日のように仕事を辞めたい、しんどいと言っていました。今月になり会社に辞める意思を伝えたようです。現役を引退し、趣味もこれといってない、なんだか寂しいと言っています。なんだか疲れた。俺は鬱かな?とも。正直、人間だから弱音を吐くのは当然です。しかし、毎日に加え、やっぱり親のそういう姿を見るのが苦しいです。30歳も過ぎて、親を支えなければいけないのに恥ずかしいのですが、やはりいたたまれなくなります。励ますのがいいのか、同調すればいいのかわかりません。いつまでも良い親でいてほしいなど甘えなのかもしれません。歳をとって身体も心も弱ってきているのは、今まで頑張ってくれていた証拠なのに、弱いところは見たくないなどわたしは自分勝手です。
しかし、どう向き合えば良いかわかりません。
よろしくお願いします。
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現実を直視しつつも、余生の楽しみ方を一緒に考えてあげましょう
私は現在64歳です。お父様と近い年齢の者です。テレビの音量が知らず知らずのうちに大きくなっていました。少しずつ耳が遠くなってきていることに愕然としました。認知症にはまだなっていないと思いますが、物忘れする回数が増えてきました。
正直、嫌です。でも現実を受け入れるしかないと思います。みむさんだって、あと30年経てば、同じような立場になります。自分の将来を見据えていく意味で、お父様のこれからを一緒に考えてあげたら如何でしょうか?
どんな状況に置かれても素早く自分の立ち位置や役割を見つけて、常に活躍する人も世の中には少なからず居られるでしょう。そういう人なら、定年後も充実した日々を送れるかも。しかし、大多数は、何をしたら良いかわからず、テレビに向かっているしかないかもしれません。仮にそうであっても、決して恥ずかしいことでは無いと思います。テレビだって今は地デジ以外に、BS放送があり、料金を払えばWOWWOWやスカパー、CS放送も見ることが出来ます。時間に余裕があればこその楽しみ方も可能だと思います。
町内会や老人クラブも性格的に合わない方も居ますから、無理にはお勧めしません。しかし、そういう会に顔出した結果、良き仲間良き友人を得られる場合も少なくありません。自治体などで実施している老壮大学や市民講座だって、行ってみたら案外「おもしろい」「楽しい」と思える場合もありますよ。
私の寺はいわゆる寺町の中に有ります。近所の市民センターの中に「宮城野さんぽみち」ボランテイアガイド養成講座という講座があり、そこで受講し地域の歴史や社寺仏閣・文化財ついて学び、その成果を高齢者グループの「遠足」を案内役としてそこそこ活躍しておられます。
会社退職してまもない檀家さんに寺の護持会役員になっていただきました。寺の行事の司会進行を務めたたり、役員相互の懇親の場の設定に尽力されました。その方は80代半ばから複数の病気に罹り亡くなられましたが、其の方の奥様が葬儀の際に「うちのお父さんのように無趣味な人が定年後どう過ごせるか心配だったけど、お寺さんから声をかけていただいて護持会役員になって、いろんな仕事をいただいて、それが励みとなって頑張れました。」と言って下さいました。
いろいろと有意義な老後を過ごすチャンスは有る筈です。御家族がうまく背中を押してあげることも、大事だと思います。