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人工妊娠中絶をする予定です

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タイトルの通り、人工妊娠中絶のオペを控えています。明後日にはお腹から赤ちゃんがいなくなります。

避妊はしていたつもりでしたが、うまくできていなかったのか妊娠がわかりました。

結婚を控えた彼との子供で、正直とても嬉しかったです。私自身自分の妊娠能力に自信がなく、母になれることがわかったこと、愛する人との間に子供をもうけられること、いつかは産みたいと思っていたので、とても悩みました。

しかしながら、精神的な病でまだ通院しており、自分のことで精一杯であること、ようやく回復してきた中でやっとの想いで転職に成功して、まだ入社から日が浅いことなど懸念点がとても多いです。

勤めている会社はとても小さく、まだ規則が整っていないのですが、一般的には入社から1年未満の社員は育休が認められていないこと、彼も私も今は仕事を頑張らなくてはいけないこと、住環境も整っておらず、子供を迎えるにはいろいろな不安が残ります。

中絶を決めた日から毎日悩んでいます。彼とも毎日話し、2人とも産みたいと思っているけど、彼も私も私の病気のことと、前述の通り懸念点がとても多く、産んだ後の責任を果たす能力が私たちにはまだ無いと判断し、中絶を決めました。

今妊娠10週なのですが、妊娠12週以降は術式が変わり、手術費用とうんと高くなるということで、下すと決めているのであれば早い方がいいけど、もし経済的な面だけが悩みならもう一度考えてと病院の先生にも言われました。

出産育児に関わる国の制度も調べました。産んだ後の経済的懸念は案外なんとかなるのかなとも思いますが、それ以上に会社での立場や産んだ後の不当な扱いなど自己保身のために人を殺めようとしているのでは無いかとも思います。ただ自分が可愛いだけではないかと。

自分たちの過ちで一つの命を殺めてしまうのが怖いです。できれば産みたかった。日に日に可愛いく思えます。お腹の赤ちゃんに本当に申し訳ないです。オペが終わったら神社やお寺などに行き、ちゃんと反省し、供養をするつもりです。彼と2人で3人分生きる決意もしました。オペまでの間出来るだけでも愛情を注ごうと、毎日お腹の赤ちゃんに話しかけています。自分の病気に負けない、死なない決意もしました。

でもこの判断が本当に正しいのか、誰にも話せず悩んでいます。欲しい答えでなくとも、誰かに聞いて欲しいと思い相談させて戴きます。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

二人が決めたことならば覚悟をして中絶してください。(追伸)

めんさん、こんにちは。

 望まない子供ができてしまったのですね。また今の生活や病気のことで産まない選択をしたのに、ここに相談を入れてくるということは、自分の選択にまだ不安があるのだと思います。
 今は間違った妊娠をして中絶のニュースが大量に流れているので簡単に選択をしてしまいがちですが、実は中絶をしたことによって、その後の子供ができずに苦労している夫婦はたくさんいるのです。中絶のリスクは小さくありません。産科医の先生もそのことを心配されているのだと思います。私は、二人が子供を望んでいるのであれば、子供を産んで苦労する覚悟の方を選んで欲しいと思いますが、もう明後日のことなので、中止する判断は難しくなっていると思います。余程に子供を育てるための生きる勇気がなければ決断はできません。

 今は、亡くなる命に涙で合掌するしかありません。大きな犠牲のご縁を通して、あなたの心が安定するためにも、これからも彼とよく話し合って、二人の人生の生き方を考えるきっかけにしてください。合掌

※追伸
産むと決められたのですね。素晴らしいことです。二人で困難を乗り越えれば、素晴らしいお子様になります。私も父が中絶してこいと、母が病院に行ったら、保証人が必要ということで、母の姉にお願いしにいきました。姉から「最初の子供は、万が一子供ができなくなることもあるから産みなさい。」といわれて、今この世にいます(笑)。そんな両親も私を大切に愛してくれました。
その気持ちを忘れずにがんばってください。応援します。合掌

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辛いですが、人生に良いとこ取りはない

辛い決断ですね。
いずれにせよ、人生に良いとこ取りはありません。
何かを選べば、そこには新しい苦しみがあります。
この先の人生で、色んな苦しみがあると思いますが、中絶してもしなくても、人生には必ず苦しみがあります。
だから、「あのとき中絶したからこうなってしまった」と後悔はしないでくださいね。

追記12月20日
そうですか!良かったですね。
まずはお体を御自愛ください。

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がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四...
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質問者からのお礼

ご回答ありがとうございます。
この中絶で子供を授かりにくくなることについてもとても悩みました。今後赤ちゃんが私たちを選んでくれなくなっても仕方がないと2人で話しました。その事実も受け止め、次にもしも授かることができたらうんと喜ぼうと思います。

2人でこの過ちを繰り返さないよう深く反省し、今後の人生を歩んでいきます。

ありがとうございました。

願誉浄史様
ご回答ありがとうございます。
今までも様々な辛い苦しい思いをしてきましたが、今までで一番辛い出来事です。
深い反省と、この出来事を絶対に忘れないという決意の元、お腹の子供を送り出そうと思います。
これからはお母さんが元気に強く生きる姿をしっかり見せるため、人生を全うします。
ありがとうございました。

ご回答くださった御二方へ

彼ともう一度話し合い、産む決意をしました。せっかく授かった命、望んでいた子どもなので大切に産み育てます。産むと決めた時、とても気持ちがスッキリしました。考える機会をくださり、貴重なご意見をくださりありがとうございます。

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