不満を見つける性格が嫌
側から見たら条件は悪くなかったり、むしろいいのに、どこで生活しても、働いても不満がでて、長く続きません。
最近は安心したくて結婚したくなりました。でも、結婚できてもすぐに不満がでて離婚してしまう気がします。
もう、どこで生きていても何をしても誰と関わっても不満を持って自滅する人生を止めたい。どうすればいいのでしょうか。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
あるあるある、だった。
"結婚できてもすぐに不満がでて離婚してしまう気がします"
まちがいないね。
"不満を持って自滅する人生を止めたい"
そうだね。善は急げだ!!
"どうすればいいのでしょうか"
【少欲知足】(欲少なく足るを知る)という言葉をご存知でしょうか。読んで字のごとく、今あるもの、与えられているものの中で満足する事を覚えましょうという言葉です。
何事も、より良くなりたい、より多く欲しい。その代わり他人にくれてやるのは糞でも惜しいと思うのが人間の性根ですから、何もあなたの根性だけが悪いのではないので安心してくださいね。ただ、「足りていた」と認識するアンテナの感度がちょっとだけ弱いのかもしれません。
無いものよりも、有るものを数え上げてみるというところから始めてみてはいかがでしょうか?日本のヘレン・ケラーと称される<中村久子>という人は、赤ん坊の頃に突発性脱疽という病気にかかり、両手両足の切断を余儀なくされました。明治、大正、昭和という激動の時代を両手両足のない体で、見事に生き抜いた彼女が遺した詩を紹介しますので、どうぞご参考になさってください。
さわやかな
秋の朝
「タオル 取ってちょうだい」
「おーい」と答える
良人がある
「ハーイ」という
娘がおる
歯を磨く
義歯の取り外し
かおを洗う
短いけれど
指のない
まるい
つよい手が
何でもしてくれる
断端に骨のない
やわらかい腕もある
何でもしてくれる
短い手もある
ある ある ある
みんなある
さわやかな
秋の朝
中村久子
日々の行動や習慣を少し変えてみましょう
拝読させていただきました、慈陽院の平本と申します。
今回は、不満をみつける性格にお悩みになっているのですね。
そういう場合には、日々の行動や習慣を少し変える方法をオススメしたいと思います。
まず、外に出たときに自然の美しさを五感で感じてみてください。
太陽の日差し、空の様子、外の匂い、木々や草花の様子や気温を五感で感じて、大きく深呼吸をします。そして美しい自然をみつけたら写真に収めます。
そして一日の最後に今日できたこと、よかったことだけを思い出して、手を合わせるようにします。
できなかったことよりも、できたことに目を向けたり、自然の美しさに目を向けたりして、日々の小さな幸せに日々感謝をしていけば、自ずと色んなことに気づいていき、物事の見方が少しずつ変わっていきます。
物事の見方が変わっていきますと、考え方が少しずつ変わっていきます。
考え方が変わっていくと、態度が変わっていきます。
態度が変われば、人格も変わっていき、人格が変われば、人生も変わっていきます。
最初は、実感がわかないと思いますが、毎日続けていけば必ず小さな変化が起きて、いずれ大きな変化になっていくと思いますので、まずは小さな幸せや自然の美しさに意識を向けてみてはどうでしょうか。
またお悩みごとがありましたら、ご相談お待ちしています。