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悩みの解決法について

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長期間の悩みがあり、カウンセリングの電話で聞いて貰ったり家族に聞いて貰ったりしたのですが日を重ねる毎に気分が回復するどころか余計考えるようになった気がします。1人だけで悩むという事も必要なのでしょうか?
解決法も見つかっている、人間関係に関するくだらない悩みなのにずっと苛立ちが収まりません。早く気分を楽にしたいです。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

「決断するために考える」

カウンセリングは、解決策を提示しないのが大原則です。
相談者が相手に伝えようとする過程で、頭の中で状況を整理する。
相談者は自分の状況を客観視することによって、冷静に判断し自分で結論を出す…というスタイルです。
一方、アドバイスは、それぞれの見解を述べる…
「もし自分だったらこうする」という、他人の解決策です。

幼少期、親や先生の『言う通り』にしていた頃と違い、自分で決断しなければいけなくなります。

「解決法は見つかっている」ということは、判断材料はもう揃っている…ということでしょうか?

まだ不十分と思うのであれば、もう少し材料集めをすれば宜しいかと思います。

判断材料が揃った上で悩んでるということは、「決断する怖さ(決断がもたらす結果への不安)」ということですかね?

今の分岐点の決断で、未来の道が変わり、変える事のできない過去として刻まれます。

「損得を基準に決断した場合」、「好き嫌いを基準に決断した場合」…何を基準にするかで判断も変わると思います。
(仏教では『我見』を基準としないように考えるのですが…)

何れにしても、自分で決断し、その結果に責任を持つより他ありません。

『悩む』ことも自身が成長するためには必要なことなのですが、いつまでもループしてしまい、決断に至れない場合があります。
似たような作業でも『決断するために考える』にすれば、出口が見えてくるのではないでしょうか?

何を基準として、何を目指すか?
ご自身で『後悔しない過去』になるよう決断をして下さい。

なお、「悩む」「考える」は大切なことなんですが、『心のエネルギー』を大量に使います。
使いすぎると『ネガティブループ』から戻ってこれなくなってしまいますので、日常に戻れるだけのエネルギーの余力を気分転換等で確保しつつ、上手にお付き合い下さい。

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GALUCHAT
曹洞宗寺院の住職です。 GALUCHAT(ガルーシャ)と読みます。 ...
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質問者からのお礼

カウンセリングに対する認識を誤っていました。的確な回答をありがとうございます、仰られた事はこれからの人生に活用させて頂きます。

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