感謝の気持ちが根本的にわからない
昔よく母に「あなたは何でも人にやってもらって当たり前だと思っている」と言われていました。40代の今も、人に感謝するということが根本的にわかっていないのです。そして、人が離れていっています。
若い頃も、今思えば大変にお世話になった会社に後ろ砂をかけるような辞め方をし、最近でもお世話になった先輩に自分が不義理を働いたのに形ばかりの謝罪でその後のつきあいをやめてしまったり、本当に親身になってくれた方に失礼をしたり、謝罪すべき時に謝罪しきれなかったりの連続です。
離れて暮らす親も病気で他の姉妹が世話をしていますが、姉妹からも強い嫌悪で拒否されています。
人に激しく嫌悪されたり、そうでなくても気づかぬうちに距離をおかれたり、今年はそれが特に身にしみて苦しいです。
私を愛していると言ってくれる夫と、一人息子、親友と呼べる一人の友人、今ここにいる人を大事にすればよいと頭で思っていても、具体的な行動がわかりません。
自分に徹底的に欠けているのは感謝と謙虚さだとわかっていても、それをどう身につけていけばよいのかが、本当にわからないのです。
どういう気持ちで生きるかというより、どう行動すればそのような気持ちが身につくかということを知りたいのですが、これも自分勝手な欲望の気もします。
よほど苦労知らずで生きてきたんだな、と思われるかもしれません。受験失敗や離婚などわかりやすい挫折はありませんが、自分なりの苦難はありました。
どうか、感謝の気持ちをもって謙虚に生きるということを身につけるためのご助言をいただけませんでしょうか。よろしくお願いいたします。
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是非、行動してください。
「小さな親切大きなお世話」ということを聞いたりしますが、自分では良かれと思うことも、時として大迷惑という事があります。
chisakiさんは、ご自身の行動が反対に相手に伝わらないことがお悩みのようですね。
感謝を伝えることも、タイミングがずれると相手からすれば、その意が伝わないどころか反対になってしまいます。過去の事に対しても色々と反省されているようですが、その時々のことを思い出して、どのように行動したのか思い出して下さい。
いくら心で思っていても、やはりこの世的には、実際に言葉にし行動しないと伝わらないという事です。
感謝の気持ちが分からないとのことですが、自分が人様に対して、どれだけ無償に奉仕したかです。一切の損得を考えず人のために動いたかです。これも心の中では思っています。というのもダメです。実際に行動し、時間を費やしたかです。
人の心を感じるのは、自分が行動してみて分かるので感謝の気持ちも同じです。
相手の立場を考えればいいので、まずは自分に置き換えて、どうしたら嬉しいのかです。自分ならこうしてくれたら嬉しい。ということを行動に移していけば、そして何度も繰り返すことで、自然に行動が出来るようになれると思います。
また、感謝の気持ちと謙虚に生きるとは、本当に心から素直に「ありがとう」と思っているか、そしてそれが行動や態度にその気持ちが表れているかでしょう。
一番は、その振舞いが他人から見た時、そのように見えるかです。
せっかく、そのような生き方をしようと思われたなら、即、実行で、何事もまず行動してください。「ありがとう」の連発です。
口に出すことです。
「ありがとう」
「ごめんなさい」
この2言を
事ある毎に口に出してください。
どのような状況で
「ありがとう」「ごめんなさい」
を言えば良いかくらいは
分かりますでしょ。
気持ちが湧かなくても
その言葉を言い続けていれば
自ずと感謝と謝罪の気持ちも芽生えます。
質問者からのお礼
法筵寺
鈴木海祥さま
このたびはご回答ありがとうございました。
「心の中で思っている、ではだめ」というお言葉にはっとしました。
日々いろんなことを頭の中だけで思いめぐらせてばかりで、
実際に行動が圧倒的に足りていなかったのだと気づきました。
「ありがとうの連発です」というお言葉にも、
素直に「やってみよう」と思えました。そして、
家族にも「ありがとう」ということはないか、という視点に立つことで、
いつもありがとう、手伝ってくれてありがとう、と
自然と言うことができました。これからも続けて意識していきたいと思います。
本当にありがとうございました。
林鴬山 憶西院 超覚寺
和田隆恩さま
ご回答ありがとうございました。本当に、何をどうすれば、というところに
迷い込んでおりましたので、ズバリとご指南くださって、
よし、やってみようと思うことができました。
そう心がけることで、周りに対しての自分の心の持ち方が変わってくるように思えました。これから、実際に「ありがとう」「ごめんなさい」をその場その場で言っていきたいと思います。
本当にありがとうございました。