部活で暴力を受けた過去、自信がもてない
小学生の頃から大学までバレーをしていました。今の時代では考えられませんが、特に小学校時代と高校時代は指導者から指導という名目の暴行・体罰を受けていました。
鼻血や痣ができるまで殴られ、蹴られ、髪を引っ張り引きずり回さなれ…当時はそんな指導がまかり通っている時代でしたので、親に部活に行きたくないと言っても、頑張れ、と言われるだけで、暴力を受ける恐怖、仲間が体罰を受けているのを見て次は自分かもしれないという恐怖を抱えながら続けていました。
親としては忍耐力とか、精神力をつけさせたくてバレーを始めさせたのだと思いますが、自分自身、当時を振り返ると、
怒られないように殴られないように上手くならないと…
結果を残して怒られないようにしないと…
怖くて辞めたいけど、親や周りをがっかりさせないようがんばらないと…
というような気持ちが心の中を締めていました。辛かったし怖かったし逃げたかったです。
バレーを続けていてよかった面もありますが、そういった環境の中にいたため、これだけ頑張った自分にプライドがある反面、何をするにも自信が無く、大人になった今も自分が失敗したりや批判を受けたりすることがとても怖いです。精神力…身についていません。
今でも殴られる夢を見て眼を覚ますことがあります。
2人の子を授かり母になりましたが、なぜ親は我が子をそんな環境においたのだろう、指導者はなぜこんなに非力な子どもに大人の力で暴力を振るったのだろうと、許せない気持ちが湧きあがってくることがあります。
過去のことを思い出して辛くなること、許せない気持ちが沸いて悲しくなること、自信がもてないこと…どうすればこの気持ちを消化できるでしょうか。お力を貸してください。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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心を落ち着かせれば
拝読させていただきました、慈陽院の平本と申します。
過去のことを思い出して辛くなること、許せない気持ちが沸いて悲しくなること、自信がもてないことでお悩みになっているのですね。
精神根性論は、本当に悪しき伝統ですね。
また過去の辛い記憶が夢に出るということは、心に深く傷を負ってしまったと思われます。
でも大丈夫です。心の傷を癒す方法を紹介したいと思います。
まず心を癒すには、平常心をつくることになります。そして平常心をつくれれば、許せない気持ちや悲しい気持ちを受け流すことができます。時間が経てば少しずつやる気もわいて、いつか過去を腑に落とすことができます。
まず心が乱れていると、辛い過去を思い出しやすくなり、ネガティブな気持ちが強くなってしまいます。
マイナスの気持ちや感情がでたら、五感で自然を感じるようにして心を落ち着かせます。
空が綺麗だな。風が気持ちいいな。木々や草花が綺麗だな。と感じるようにします。このときに過去を思い出したり、考え込んだりしないよう気をつけてください。
次に深呼吸をして、呼吸の流れに意識を集中させて1分から3分程度、ゆっくり吸って、ゆっくり吐いてみてください。
過去を思い出したり、マイナスな気持ちや感情がでたら五感や呼吸に意識を集中させてみてください。
平常心をつくれれば、これから先に困難に出会ったとしても役に立つこともできます。
今は辛いかもしれませんが、一歩ずつ歩んでみてはどうでしょうか。
またお悩みごとがありましたらご相談お待ちしています。