抑圧した感情をそのまま消すかどうか
お世話になります。
さて、自分は感情について、最初抑圧したのちに爆発させる傾向にあり、特に怒りという感情について、対処に困っています。
何かを言われたりされたり、というその時には何も感じず、「なんだか多分いまとても失礼なことを言われたなあ」と感じるだけなのですが、数時間後や数年後に「いやよく考えればめっちゃ腹立つ」と噴出します。
「いや、よく考えなくていいじゃん?」と思いつつ、感情を向き合い処理するためなのか癖なのか、「いま自分が失礼だと思ったのは、何に対してそう思ったんだ?」と状況を反復するのですが、それがよくないのか、「何度考えてもやっぱり失礼なこと言われた!」という結論に辿り着いた途端、怒りで頭が支配されます。
その怒りに対しても、抑えなければ、今目の前にいる人にはなんの関係もない、今「あのとき怒った」と言ったところでどうなるというのだ、とは思うのですが、それでも消えてくれることはありません。時間が経ち、頭が疲弊して怒るのをやめるのを待つしかなく、とても苦しいです。
周回遅れでくる、やり場のない怒りに振り回されるのはもうやめたいです。怒りをすぐに鎮め、穏やかな気持ちでいるには、どうすればよいのでしょうか。どのように考えや行動をあらためればよいのでしょうか。
理系会社員。研究開発職。 現在一人暮らし。 香川の実家には、要介護の祖母、仕事しか頭にない父、全てを誰かのせいにして諦めたがる母、自律できてない妹。(家系としては真宗興正派) なんでも一人で考え込むタイプで、社交性を育てていきたい。 気持ちを燃やしておもきいり絵が描ける人生を送りたいです。 [分からないもの]に対して「おもしろい、やってやる」と闘争心を燃やしがち。 最近は自分そのものに対して興味がある。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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抑圧した感情の押さえ方
拝読させていただきました、慈陽院の平本と申します。
抑圧した感情をうまく抑えることができずにお悩みになっているのですね。
人が過去を思い出すときに心が乱れていると、どうしても主観的にとらえてしまいがちです。
良い思い出だと、いわいる思い出補正みたいになるのと同じで、嫌な出来事も補正がかかってしまうことで感情のコントロールができなくなってしまう場合があります。
心が落ち着いていれば、冷静沈着になり、客観的にとらえる事ができてうまく受け流すことができると思います。
では、具体的な心の落ち着かせ方を紹介したいと思います。
まず日頃から自然を五感で感じるようにします。
空が綺麗だな。風が気持いいな。木々や草花が綺麗だな。と感じるようにします。このときに何かを思い出したり、考え込んだりしないよう気をつけてください。
次に深呼吸を行い、呼吸の流れに意識を集中させながら1分から3分程度、ゆっくり吸って、ゆっくり吐いてみてください。
また嫌な出来事に遭遇したら、外に出て自然を感じて、呼吸の流れに意識を向けてみましょう。
思い出すのではなく感じることに意識を向けることがポイントです。
心が落ち着くと客観的に、大げさに言ってしまえば他人事のように受け止めることができると思います。
若い内にこの術を会得できれば、きっとこの先も役に立つと思います。
一朝一夕とはいきませんが、徐々に受け流すことができればと思います。
では、またお悩みごとがありましたらご相談お待ちしております。
質問者からのお礼
平本さま
ご回答いただき、ありがとうございます。
具体的な気持ちの落ち着かせ方まで教えてくださって、とても嬉しいです。
思い出すのではなく感じる、という点が、非常に重要であると解釈しました。仰るとおり、思い出せば思い出すほど相手を悪者にしてしまいたくなり、大変つらく恥ずかしかったのです。
つい思い出す癖がついてしまっていると思うので、いやな感情が溢れそうになったときは、自然を五感で受け止めて、それだけに集中することを心がけてみたいと思います。