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母の死について

回答数回答 1
有り難し有り難し 9

今日母が逝きました。九十五歳。お気に入りのイケメン療法士にリハビリをしてもらったあと、自然に呼吸が止まっていき臨終をむかえました。いろんな形で八年ほど介護に携わり、何度もピンチを乗り越えた後のことで、診断名は老衰でした。よく頑張ってくれました。
だけど、ずっと母と触れ合う時間が多かった分、とてつもない喪失感があります。
この先この悲しみを抱えて生きていくのは辛いだろうなと、今から恐れています。
人間の魂はどこへいくのでしょうか。教えてください。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

いのち(魂)は故郷に帰る

お母様に手を合わせたいと思います。

ご相談を拝見して、画家のゴーギャンの「ひとはどこから来てどこへ行くのか」という問いを思い出しています。

この言葉はゴーギャン個人の問いではなくて、最初にひとが誕生した時以来ずっと、人々が問うてきたのではないかと感じます。

私の友人に韓国のお坊さんがいましてね、韓国では亡くなると帰りましたと言うそうです。
帰りました。
わたしこの言葉がずっと心にあるのです。
私たちには帰る場所が在るのですね。
いのちには故郷があり、故郷は私たちを迎え入れてくれる場所です。
もっと言うと迎えてくれる方がいる。

いのちある者は皆帰る場所がある。
この言葉に触れると生きてきて良かったなと感じます。

悲しみや苦しみが絶えない身を私たちは生きていますが、帰り道が与えられている。迷子で終わる身では無いのですね。
いのちは深いですね。
もっと訊ねなければと感じます。

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有り難し
おきもち

社会を上手に生きれない方々とご縁があります。 悩む姿に共感を覚えます。 私も同じような傾向があり一緒に尋ねています。

質問者からのお礼

桃川師
眠れぬ夜をすごしておりました。お返事いただきとても嬉しいです。
そうか、母は長い旅路を終えてかえって行ったのですね。命の源へ。
誰もが帰っていける場所がある。迎えてもらえる。
まだ、言葉だけの理解ですが気持ちが少し楽になりました。
いのちとは、、、。これから考えつづけてみよう。書をひもといてみよう。人に聞いてみよう。
早速の回答。ありがとうございました。

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