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角が丸くなっていく自分が怖い

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有り難し有り難し 4

プロフィールにも書きましたが、現在フリーターです。
昔からなんだか気が付いたら大変なほうを選んでしまう自分がいます。
これが自分の性なのかぁと内心あきらめかけています。
そして経験するにつれて、歳をとるにつれてだんだん自分が丸くなってきているのがわかります。
もはや、仕事も人も好きか嫌いかで判断するものでもないと。
感覚として嫌いな人やものでも、付き合っていくうちにその人のことを理解しようと思うのですが、かえってそれが自分が無理をする足かせになってしまいます。つまり、分かろうとするから、それが必要な理由が分かるからこそ無下にできないと思ってしまうのです。
両親であれ、学校の先生であれ、仕事仲間であれ、どんなに嫌でもその人のことを理解しようとして選択をした結果が、現在の状況であり、いつも大変です。
世の中のきれいな部分汚い部分含めて、それが正しい正しくないという枠組みを超えて、今いる場所が自分の人生なんだなぁと納得しつつあるのですが、
自分のいいところを誰に認められることもなく、自分の中の悪かった部分は改善され、良かった部分は削られていく現状に不安があります。
なぜ良い部分を削らないといけないのか。
若いうちは、ある程度自分の良いところを軸にキャリア選びをしていくものではないか、自分の好きなこと、興味があること、やりたいことを軸に生きて行ってもいいのではないかと思います。
しかしそんな若々しい芽を発芽させることなく、そしてそれももはやわからなくなってきました。
人と違うことをしたり、何の精神的な支えもなく一歩を踏み出せるほど強い人間でもないですが、大人として落ち着いていくことにまだ未練があります。具体的には、仕事選びに関してです。ですが丸くなればそのほうが精神も安定しますし、なんやかんや仕事は続けられるマインドセットではあるのです。

おそらく、もう少し歳をとったら、あんなこともあったなぁというくらいに見れると思うのですが、30手前の今だからこそ、もう少し葛藤していたい自分もいます。
丸くなってしまうと、自分がなくなってしまうんじゃないか。その結果自分が今までされてきたように若い子たちの自由の芽を逆に摘み取ってしまう側になるんじゃないかと怖いです。どうしたらいいでしょうか。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

苦労した事は必ず返ってくるのです

初めまして、お早う御座います。

苦労した事は決してマイナスではなく・・自分にプラスとなって帰って来ます。頑張る!という言葉がどうしても、日本人は使いたがる言葉ですが・・私はその言葉よりも”ほどほど”という言葉を良く使わせて頂いております。

妻や彼女の死により、父子家庭の父として懸命に日々を過ごし周りからは”頑張れ”と散々言われて来ました。こんなに頑張っているのに何で頑張れなんだ!と常に思っていました。ほどほどが全て丁度いいのです。人付き合いも、仕事も、遊びも・・全てに当てはまります。そして、大切な心を周りにとらわれたり奪われることなく、TPOに分けて顔をいくつも付け替える事をやめて見ませんか?

誰でも、悩み葛藤をして・・成長をし続けます。今までの出来事は決してマイナスではありません。日々のコツコツと地道に積み重ねてきたことは人生で生かされてゆきます。

結果をすぐに求めようとせずに、周りに合わせようとせずに・・あなたにはあなたの良さがあります。人はどんなに悪どい事をした人でも良さが必ず持っています。

そして・・角を立てず、丸くなる事も大切です。一つの事しか見ずに、視界を広げて見てください。見えていなかったものが色々と見えて来るのです。過去でもない、訪れていない未来をふと・・考えて不安や心配になるよりも、二度とないこの瞬間という今を存分に自分らしく笑顔で過ごして見てください。職場でも笑顔やありがとうと言う言葉を忘れずにお過ごしください。居心地の良い職場や環境にきっと変わって来ます。どうせ過ごすのでしたらしかめっ面をして過ごすよりも、笑顔で過ごした方が良いと思います。

HONDAの創立者である故・本田宗一郎さんも、やって失敗をして後悔をするよりも、やらずに後悔をする方がもっと後悔をする・・とおっしゃっていました。そして、会社の為にはたらくのではない。自分の為に働け!とも言っておられました。

人生は長い冒険旅行と一緒です。人生も運命も、自分自身もいくらでも変えられます。

あなたらしく人生という冒険旅行を仕合せに歩めますように。心からお祈り致しております。

合掌

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質問者からのお礼

遅くなりましたが、ありがとうございます。

あれから自分でも考えてみました。
今にして文面を読みなおすと、最後の文面が気になります。一体僕は誰に傷つけられてきたのでしょうか。いいえ、傷つけられてはいません。そして、人を傷つけることもありません。

最近、このサイトでとても感銘を受けた言葉がありました。自分の命は半分、人のために使うのが正しい使い方、という言葉です。僕はこれを見て、そうだ!と嬉しくなりました。

期を改めて、感謝の言葉を述べさせていただきます。生きていればいいことありますもん!ありがとう。

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