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病気の治療を拒み亡くなった元夫の気持ち

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元夫はアルコール依存症、うつ病で、最後は肝臓が機能しなくなり亡くなりました。私が関わったのは亡くなる2ヶ月前からでしたが、もうすでに身体は弱っていました。何年も肝臓を患っていたようですが、うつ病もあり治療はしなかったようです。
亡くなる2ヶ月ほど前にはなんとか病院まで連れて行きましたが、絶対に病院には行きたくないという本人の強い拒否があり受診にはいたりませんでした。
うつ病なので、死にたいと言うこともありましたが、やはり子供もいることですからきちんと治療をしてほしかったです。
元夫ですが、やはりまだ何かしてあげられたのではないかと思ったり、どうして命をもっと大事にできないかという怒りがこみ上げたり、また、これから子供に関する相談はできる人が居なくなってしまったという喪失感があったりで、私自身とても混乱しています。
せめてもの救いは亡くなった後の柔らかい表情でした。全てから解放された安堵の表情をしていました。
元夫なのにこれほど喪失感が強くなるとは自分自身も思っていませんでした。
本人が希望しなかったとはいえもう少し体を大事にして子供のためにも長生きしてほしかったです。
私が少しでも楽になるにはどういう風に思考を変えれば良いか。これからどんなふうに元夫が亡くなったことを自分で納得していけばいいのか。
助言していただきたく相談しました。
また、亡くなった元夫の気持ちというか、今どんなふうに残された私たちに言いたいのか、教えていただきたいです


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

あなたの祈りや想いは届いています

初めまして、今晩は。

人は亡くなったら・・終わりではないと思っています。私も、妻を看取りその後にご縁があった方を東日本大震災で失いました。生前愛した人の中に魂は入って、命の時間を共に過ごします。思い切り泣いて想い出に寄り添って・・お互いがもう大丈夫、そう思った時にそれぞれの新たなストーリーを歩み出す事を四十九日だと私は思っています。

元旦那様は、俺の方こそ色々とごめんね・・もう、しがらみや苦しみから解放されているんだよ。悲しんだり、俺を想うよりもあなたらしく笑顔で今を過ごして欲しいと伝えたいと思っています。彼岸(あの世)にいる方は、残された私たちが居る此岸(この世)の人が、下を向き悲しみの中を過ごす事は望んでいません。

御供養とは、お金を掛けて立派にする事ではありません。大切なのは、純粋な祈りの心と、笑顔です。今は、悲しみの中を過ごされていて当然です。ご縁があり、お付き合いをして結婚をされた旦那様だったのです。あなたが悲しみ続けていれば、新たなストーリーを踏み出せません。この世に留まってしまうのです。

あなたは元旦那様からの大切な気づきを与えて頂け、元旦那様の分も過去でもない、未来でもない、二度とないこの瞬間と言う今をあなたらしく過ごして見てください。

人生や運命、自分自身はいくらでも変えられリスタートが出来ます。時が留まる事がないように・・今の問題も動き出します。少しずつ、自分らしさと心を取り戻し、あなたの新たな人生と言う冒険旅行を新たに描き、惑わされず、とらわれずに歩んで行って下さい。立ち止まっても、人生の物差しからすれば僅かな出来事です。

色々な出来事があり、善き出来事は時々現れるから・・有り難い=有難うなのです。それぞれのストーリーを歩み出し、お仏壇がなくても祈れば・・側に現れ、その祈る姿に微笑んで応えてくれます。

空高く舞って、そしてあなたを見守っていてくれます。ゆっくりと、笑顔を取り戻して、あなたにはあなたの良さがあります。あなたらしく人生と言う長い冒険旅行を仕合せに歩めますように、心からお祈り致しております。

亡き元旦那さまに心から・・南無大師遍照金剛

合掌 礼拝

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