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自分で決めたはずなのに破ってしまいました

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有り難し有り難し 8

過去に中絶の経験があります。あるきっかけがあるまでは、記憶の片隅に追いやり忘れようとして、実際に忘れているときもありました。

その後月日は流れ、別の方と結婚をして、待望の妊娠をしましたが流産となりました。

そのときに、流産となってしまった子にごめんねという気持ちと共に、堕胎した子に対しても奇跡的に私の元に宿ってくれた命だったのに堕胎した上に忘れるだなんて、なんてことをしてきてしまったのだろうと強く思い、二人の供養のために写経を始めました。

月に1回、二人の月命日のうち早い方である堕胎した子の月命日までに写経をし、手を合わすことにしていました。1年ほど続けたら、2人の祥月命日の年2回にしてずっと続けていこうと思っていました。

そうやって数ヶ月、自分なりに供養をしていたのですが。。。
今月、気づいたらその日を2日も過ぎていました。

昨今の事情もあり仕事で忙殺されていた、と言い訳するのは簡単ですが、忙しいというだけで忘れていい事ではないと思うのです。写経以外にも、毎晩、できる時には朝も、亡くなった家族や先祖代々の皆様に手を合わせていますが、その時に水子にも呼びかけていたにも関わらず、水子供養のための写経を完全に忘れる。これでは毎日手を合わせていたのもただの習慣に成り下がっていたのではないかと罪悪感でいっぱいです。

しかも特に今月は堕胎した子の祥月命日でした。よりにもよって祥月命日の供養を忘れるなんて。
実は祥月命日と私にとって大切な日が同じ日なので、忘れようとしていた期間でも思い出したりしていたのですが、今年に限って全く思い出しませんでした。
この供養が本当に二人のことを思ってやっていたことなのか、罪悪感から逃れるため自分のためにやっていたのか。。本当に二人のことを思っていたら忘れたりしませんよね。

遅れてしまった供養でも大丈夫なのでしょうか。自分で決めた供養すら忘れる、しかも年1回の祥月命日に限って忘れる私を許してくれるでしょうか。堕胎してしまった子からすれば、今まで長い間記憶の隅に追いやって、向き合い始めたと思ったらまた祥月命日を忘れるだなんてとんでもない仕打ちをしてしまったように思います。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

大丈夫ですよ!

ご質問拝読しました。
お気持ちの優しさ方だなと
感じました。

この世に生を受けることの
なかった命。
御供養したいという気持ちが、
切々と伝わってまいりました。

御供養とはおもてなしの心です。
供養せねばならないではなく、
御供養、おもてなしをしたい。

という思いで十分かと、
思いますよ。

写経をされることも
よいかと思いますが、
お子様が、好きなお菓子、
ジュースなどを、
タンスの上にでも一旦おいて、
手を合わせて、幸せを祈る、
気持ちが済んだら、
ありがたくいただくでも、
十分かと思いますよ。

おもてなしですから、

ママ、うっかりして、
命日忘れてたわ。
ごめんなさい!
そして、
ママに、いろいろなことを、
教えてくれてありがとう。

でよろしいかと。

あなたに、
いのちの大切さや、
儚さ、虚しさを
教えてくださった。
ある意味で、人生の師なんです。

怒ったり、
悲しんだりしませんよ。
あなたのお子さんですから、
きっと機嫌を
直してくれますから。

大丈夫!
大丈夫です。

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浄光寺の三浦康昭です。 くよくよと考えてもしかたがありません。明るく前向...
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布薩という行持があります。
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…を、確認・反省する行持です。
(主に修行道場など修行者が集う場面で行じられ、一般寺院では殆ど行じられておりませんが…)

あなたも今回『自分ルール』という戒めを犯してしまった…と、反省なさっているのでしょう。

過去には決して戻れませんので、反省は反省として、再び前を向かれるべきだと思います。

しかし、ただ前を向き直すだけでは「うしろめたさ」を感じたままかと思いますので、『自分ルールのペナルティ』を課してはいかがでしょうか?

例えば、「次の月命日までに余計に写経する」とか、「(可能であれば)水子地蔵尊にお参りに行く」とか…
(因みに、お地蔵様のご縁日は毎月24日です)

水子さまたちも、あなたが悔やみ続けることを望まれてはいないと思います。
あなたなりの方法で気持ちにケジメをつけ、再び前を向かれて下さい。

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GALUCHAT
曹洞宗寺院の住職です。 GALUCHAT(ガルーシャ)と読みます。 ...
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