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供養のしかたを教えてください

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有り難し有り難し 13

私が別れを告げた翌日に彼が自死しました。

当然ですが、彼の家族からは拒否られ、彼の家にある私の荷物は全て処分するから家には来ないでほしいと言われました。

彼の家族に嫌われるのは当然のことだと思います。
私のせいで亡くなったようなものですから。
ご家族の恨みを背負って生きていく覚悟です。

こんな状態なので、お葬式に参列することもできず、彼にお線香ひとつあげることができませんでした。

彼にしてあげられることはないかと考え、自分でお線香立てとお線香を買って毎日朝と夜、彼のことを想いながらお線香をたいています。

これで彼への供養になっているのかも分からないのですが、何かしないといられなくて…。

仏壇があるわけでも、お経を唱えるわけでもありませんが、彼への供養になりますか?


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

彼の分まで善行為をする

彼の分まで善い行いをし、彼の分まで仏教を学んでください。
そして、善行為の功徳(良い行いをすることで心に積もる良い癖、いわば善のパワー)を、彼に回し向ける、功徳を彼と分かち合うように、願いをこめましょう。
他人に施す。
五戒(殺さない、盗まない、嘘をつかない、不倫しない、酒や麻薬を吞まない)を守る、
怒らず恨まず明るく生きる、
怠けず努力する、
集中力を養う、
仏教の真理を学ぶ、
といった修行を、少しの時間でもやってみましょう。
あとは、南無阿弥陀仏と念仏を称(とな)えて、彼のことは阿弥陀仏にお任せしておけば大丈夫です。
なお、自殺者の九割は、うつなどの精神的不調を患っているという専門家もいます。
自殺は、いわば病死です。
彼は、心(脳、神経)の病気だったのかもしれません。
あなたのせいではありません。
骨粗しょう症の人は、ちょっと転んだだけで骨折します。
彼は、心が折れやすい状態だった。
あなたとの別れは、ただのきっかけにすぎなかったのです。

追記
合掌 南無阿弥陀仏 

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有り難し
おきもち

がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四...
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質問者からのお礼

願誉浄史さま
お返事ありがとうございます。
彼は心の病気だったのでしょうか。
本当に自殺してしまうなんて思いませんでした…。そんなことできるわけがないと思っていました。
いつもは電話やメッセージでこれから死ぬ、今までありがとうと連絡がきていたのに…
だから止めることができていたのに…
本当に亡くなってしまったときは何も前触れもなく逝ってしまいました。
遺書もなく、誰にも何も言わずに逝ってしまいました。

彼の分も善い行いをしますから、仏様、どうか彼が迷わないように彼をお導き下さい。

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