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許し方、許され方

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有り難し有り難し 3

10年ほど前から家族仲が破綻していました。
鬱を患い「お前なんか娘じゃない」と無意味に殴ってくる父。「黙って耐えろ」と助けてもくれなかった母。死にたいと嘆く私に包丁を突きつけ、「じゃあ死ね、殺してやる」と喚く妹。「自分は家を出たから」とそっぽを向く姉。
お前は他人だと言われながら一人で離れてご飯を食べて、家の中に居場所が見つからず毎日不安を感じていたけれど、それでも家族が大切で少ない給料を家に入れ、家事を手伝い、声をかけても返事が返ってこない状態に10年耐えました。
もうどうにもならないと2年前に諦め、独り暮らしをし、縁あって今年大切な人と入籍しました。
けれど、何かある度に家族へのわだかまりや怒りが溢れてしまい、不安から八つ当たりをし、周りの大切な人たちを傷つけてしまいます。

父の言い分は「おまえが父親に向かって死ねと暴言を吐いた。だからそんなやつは娘じゃないんだ」というもの。
母や妹の言い分は「お父さんはお前を娘じゃないなんて言っていない。お前の記憶がおかしいんだ」と。
私の記憶ではひどい言葉を言ったのは事実ですが、お酒を飲んで暴れる父に殴られたことでとっさに暴言を吐いてしまった状態でした。もう、誰の言葉が正しいのか私にはわかりません。
両親に自分の非を謝っても、「他人のお前に謝ってもらうことは何もない」と突き放され、何も変わりませんでした。

結婚を機に親と仲良くしてくれという夫の気持ちを有り難く思い、どうにか関係を良くしたいのですが、私の中に「自分は悪くないのに」という思いがあって相手を許すことができずにいます。
もちろん、自分には何も非が無かったなんて思ってはいません。
なのに、どうしても何かある度に「私は家族じゃない」「疎ましがられてる不要な存在なんだ」という思いが消えずにいます。

自分の思いを殺して、相手を心から許すにはどうしたらいいでしょう?
どうしたら相手に許してもらえるのでしょう?


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

純粋な心や想いは必ず届きます。

初めまして、お早う御座います。

私たちは、幾度も幾度も困難の嵐を乗り越えて来た何前年と生きてきた先人とそれらとプラスされて父母の願いや想いが込められて、過去でもなく訪れていない未来の出来事をふと・・考えて不安や心配になるよりも、二度とないこの一度きりの瞬間を生きているのです。

あなたは覚えてはいないはずですが、あなたの命がお母様の身体に宿り、生まれた日の事をお父様もお母様もとても喜んであなたを迎えてくれて、二人の想いが身体だけでなく名前にも刻まれています。どんなに憎くても、恨んでも・・あなたを育て上げてくれた大切な親には変わりありません。必死に家族や家庭を守ろうと働いて来たお父様、365日休む間もなく献立や家事を懸命にして家族を支えて来たお母様が居たから、今のあなたがあるのです。ストレスなどでその様な過去があったと思います。憎んで、悔しくて・・辛い出来事よりも、大きな大切な気づきを与えて頂けませんでしたか?

時に、許すという勇気も必要です。あなたを求め、必要とする方、そして・・あなたもだれかを求め必要とする方とのご縁があり、仕合せを掴んだのです。人生という冒険旅行にも困難と言う嵐があったり、善き出来事が時々訪れます。そんな時、立ち止まって主人公のもう一人の自分と向き合って問い掛けて見てください。自ずと答えが現れて来ます。

結果を急いで求めようとせず、一つの問題に大切な心を奪われて自分を見失ったりせずに、執着する心を開放して・・しかめっ面でなく、笑顔でこの瞬間を自分らしく過ごして見ませんか。きっと・・わだかまりもいつの間にか穏やかに、家族の時間も取り戻せるはずです。純粋な祈りや願いそして想いは必ず届くのです。

人生も運命も自分自身もいくらでも変えられます。不平や不満ばかりでなく、有難うという言葉を自然と増やし、思考や視野を広げると・・全てが新しく周りはじめ好転します。それらは私が実体験をして得た事です。

与えて頂けた人生。あなたには、あなたにだけしかない良さがあります。その良さを活かしてあなたらしく人生という冒険旅行を仕合せに歩めますように、お祈り致しております。

合掌

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質問者からのお礼

ご回答ありがとうございました。

思えば辛いばかりの人生でした。
親との不仲、学校でのいじめ、職場ではどんなに頑張っても認めてもらえず。やっと幸せになれたと思えば結婚式はコロナで潰れ、親と和解したと思えばまた拗れ、妊娠できたかと思えばそのことで余計に嫌われていた自分を思い出してしまい、辛かったです。

ありがとう、と感謝する気持ちを忘れたことは一度もありませんでしたが、私の気持ちが誰かに届いたことは一度もなかったなぁと、振り返って悲しくなりました。

泣きながら惨めに、なるべく誰の敵にもならないように生きてきたのに、まるで神様か仏様かご先祖の誰かから嫌われてるような、そんな人生でした。そろそろ許してくれないかなぁ、と、そんな気持ちで質問を投げかけてしまいました。

あれから両親とは更に拗れ、せっかく結ばれたはずの夫との縁も本当にあっけなく簡単に切れてしまうことがわかりました。

誰かに生きていくことを許してほしかったです。
今は、死んでいくことを許してもらえたらなと。

私なんかのこんな質問にお時間を割いていただいて本当にありがとうございました。

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