恨みが消えません
私は子供の頃父親から八つ当たりされたり、
馬鹿にされたり自分の物を取られたりしていました。
そして仲の良い親子でいることを強要され、
嫌だという気持ちを殺して我慢していました。
その結果卑屈になってしまい、嫌なことも嫌だと思えなくなり、
馬鹿にしてきたり利用してきたりする人を大事にしてしまい、
嫌われることを恐れて言うことを聞き続けてしまいました。
社会に出てからも色々な人から同じような仕打ちを受けました。
ある時、ある人に触発されて自分を変えようと一生懸命努力をしました。
親に一人で生きていけることを証明してからは関係も変わり、
馬鹿にしていた元友人達は私を元に戻そうと足を引っ張ってきましたが、
全員と縁を切り、転職をしたり、新しい趣味を始めたりして、
今では人間関係にも恵まれるようになりました。
ですが、私を馬鹿にして理不尽なことをしてきた人々への恨みが消えません。
また、人の二倍頑張っても人並みのことしか出来ない自分にも絶望しており、
私に協力してくれるようになった親を恨む気持ちが沸いてきてしまいます。
どうすれば恨みを忘れて前向きに生きることが出来るのでしょうか。
元友人への恨みが消えない
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無理に忘れなくても
そんなに簡単に加害者を赦せるなら誰も苦労はしません。無理にいい人になる必要はありません。
私の他の方々への回答を読んでもらえばすぐ分かりますが、私は仲人夫婦を憎んでいます。最初から無茶苦茶なことをされ、カネが儲かるところだけ関り、カネの切れ目が縁の切れ目とばかり、必要なくなるとポイと捨てます。困るのは近くに住んでいることと同業者であることで、人間関係が重なっていることです。仲人のオバサンの方は私どもの家内と同じ滋賀県立八幡高校を卒業しているのに、騙して隠していました。しかし、人間関係が重なっていますから時がたてばバレます。家内は以前は高校時代のことを楽しく語っていましたが、オバサンに騙されていたことが分かった後は一切、高校時代の思い出話をしなくなりました。また、「あんた、私の事、八幡高校やいうてバカにしてるやろ」とすらいうようになりました。何でバカにするのか理解に苦しみますが、あきらかにオバサンに騙されていたことが分かってから変わりました。
このように、恨みごとは簡単には消せません。しかし、世の中には恨み事を消した人も確かにおいでになります。たとえば大きな商売をなさっている方々のなかに騙されて倒産しそうになった経験を持っている方がたくさんおられます。何とか乗り越えてきたことを振り返って、「あのとき騙されたことが結果として商売を大きくすることにつながった」とおっしゃっています。騙した人よりはるかに大きくなってしまったら、そんなふうに考えられるのでしょう。ですから、お悩みを解決するには、社会的に大きな成功をつかまれるのが一策です。
次に、宗教的な感覚を身に付けられることが考えられます。プラユキ・ナラテボーさんというタイ仏教の日本人僧侶がおいでになります。この方に瞑想の指導を受けている方のなかに、酔っ払いのお父さんに虐待をされた過去を持つ女性がありました。瞑想が深まっていくなかで、お父さんが何故そんなふうになってしまわれたかが考えるようになり、お父さんもまた被害者で苦しんでおられたと考えるようになり、許せるようになったそうです。私どもの浄土真宗においても、篤信の信者さんのなかにはすべての人を受容れることができる有難い方々がおいでです。そうした方々と接してみられることです。プラユキさんとの接点は、インターネット上で探せますよ。
質問者からのお礼
ご丁寧な回答。ありがとうございます。
社会的に大きな成功するのは難しそうなので、
プラユキ・ナラテボーさんの門を叩いてみようと思います。