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暴力教師を今も許せない回答受付中

回答数回答 3
有り難し有り難し 18

高校時代のラグビー部の顧問だった暴力教師(以下、彼)を今も許すことができません。
高校時代はさしたる理由もなく授業中であろうと放課後の部活の練習中であろうと彼に殴られ、蹴られ、怒鳴られて3年間を終えました。とにかく彼の機嫌を損ねないようにと、それだけを考えていた高校3年間でした。
私以外のラグビー部員も彼から日常的に暴力を受けており、みんなが彼のことを嫌っていました。いまだにOB会などで当時の仲間に会うと彼の話になり、「誰々は目をつけられていた」とか「あいつはいつも殴られていたな」という話題になります。
彼の実家は私立保育園を経営している裕福な家で(彼は現在、その保育園の経営を受け継いで理事長におさまっています)、彼の父親もラグビーの強豪校を一から育て上げた地元の有名人だったこともあり、後々の報復が怖くて彼の暴力に抵抗したり、親や教育委員会に相談したりすることもできませんでした。我々生徒だけでなく、他の教師もいつも彼の顔色を伺って追従笑いをしていました。今、思い出しても反吐が出るような学校でした。
高校を卒業して40年以上が経ちますが、いまだに彼(正確に言えば、彼と、彼の暴力を黙認していたその他大勢の教師たち)を許すことができません。昨夜も彼から殴られそうになる夢を見て、自分の叫び声で飛び起きました。
彼に対する憎悪や恐怖が年を取るに従って増幅され、それを抑えつけられなくなってきているのが自分でも分かります。
はっきり言えば、まだ、自分の身体が動くうちに彼を殺しに行きたいとさえ思います。
このままでは自分の心が壊れてしまいそうです。
どうしたらこの苦しみから逃れられますか?
「憎い相手こそ許せ」とか「そんな人間のことを覚えているだけ無駄だから忘れてしまいなさい」とか言った助言は申し訳ありませんがお断りします。そもそもそんなことができるならここまで苦しんでいないので。

2025年9月21日 8:14

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お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

悪行は必ず報いを受ける

「憎い相手こそ許せ」「そんな人間のことを覚えているだけ無駄だから忘れてしまいなさい」といったアドバイスはいらないとなると、回答は限られてしまうのですが、それでもあなたにお伝えできることがあります。
暴力教師としてわが物顔に振る舞い、現在は保育園の理事長の職に就いている元ラグビー部の顧問があなたはどうしても許せないということですが、この人物は過去に重ねた悪行の報いを今後、間違いなく受けるか、既に受けているはずです。
釈尊は次のように語っています。
「まだ悪い報いが熟しないあいだは、悪人でも幸運に遭うことがある。しかし悪の報いが熟したときは、悪人はわざわいに遭う。」
あなたが暴力を受けた当時、この人物はまだ二十代、あるいは三十代の若造だったと思われます。
その後、人間として当たり前の成長を遂げ、自分が過去に生徒たちにふるった暴力に心から悔やみ、改心したかもしれません。
実家が私立保育園が経営しているのなら、その理事長になるのは、出世でも何でもなく、単なる既定路線でしょう。
ただ、本人が改心していないのであれば、そんな私立保育園は遅かれ早かれ潰れてしまうに違いありません。
私が一番大きな問題だと思うのは、あなたをはじめとする元ラグビー部員に、この人物が心底嫌われている点です。
生徒たちの人生に良い影響を与え、一生感謝され続けるというのが、教師にとって一番の幸福であり、やりがいではないでしょうか。
生徒にずっと恨まれ続けることほど、教師にとって不幸なことはありません。
この人物の人生は、まったく無益なものだったと言っていいでしょう。
そんな人物にあなたがわざわざ仕返しをする必要などありません。

2025年9月21日 18:49
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有り難し
おきもち

社会人生活を長年送った後、曹洞宗の僧侶となりました。仏教の教えの一つ一つが、かつての私自身の場合がそうだったように、相談者の皆さんの生き辛さの解消につながるものと信じています。愛知県内にご住職のいないお寺がありましたら、ぜひご紹介ください。

その思いを告白なさって下さい

拝読させて頂きました。
あなたが高校時代のそのようにひどい教師から暴言や暴力を受けて大変辛い思いをなさり、今尚そのことを夢に見てしまうのですね。その人への怒りや憎しみやうらみや殺意を抱いてしまうのですね。詳細なあなたやその人や周りの方々のことはわからないですけれど、あなたのそのお気持ちを心よりお察しします。

あなたが今もその人のことを許せずに殺したい程憎んでいることはとても伝わってきます。おそらく多くの方々がその人のことを殺したい程にうらみ憎んでいるでしょう。ですからそう思っているのはあなただけではないと思います。

今でもその人はそのような役職についてのうのうとわがもの顔で生きているのかもしれませんが、そのような悪行を犯し続けてきたために多くの方々から憎まれ恨まれ殺したい程の殺意を向けれた続けていると思います。
ですから自ら犯した悪行の報いを受けるでしょう、それは早いか遅いか時間の問題です。

いずれ自ら犯した悪行の為に大変な苦しみを受けることになります。ですからあなた自らが悪行を犯す必要はないと思います、自らの罪で苦しみを受けるのは自業自得です。

あなたがそのように怒りや憎しみや恨みや殺意を抱くならその思いをそのまま心から仏様や神様やご先祖様に告白なさって下さい、その人のご先祖様にも心の中でお伝えなさって下さい。
今までされたことやあなたのお気持ちや思いを仏様や神様やご先祖様は全て受け止めて下さいます。あなたの思いを受け入れて下さり、あなたに寄り添って下さいます。

あなたがそのような怒りや憎しみやうらみから少しでも離れて心から安らかに穏やかに生きることできます様に、皆さんとお互いを思いやり幸せに生きることできますように切に仏様や神様やご先祖様に祈っております。至心合掌

2025年9月21日 15:44
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有り難し
おきもち

個別相談可能
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラーメンが有名な処です。)これからも皆様のご質問に対して誠心誠意回答させて頂きたいと存じます。まだまだ修行中の身ですので至らぬ点あろうかとは存じますが共に精進して参りましょうね。お寺にもお気軽に遊びに来てください。
ご相談は朝から午後5時まで受け付けております。 人間関係や恋愛のお悩み、自殺願望、大切な方の死に直面した苦しみなど、どんな内容でも構いません。一人で抱え込まずに、ぜひお辛いお気持ちを吐き出してください。 仏様や神様、ご先祖様は、いつもあなたを見守り、聞いてくださっています。あなたが少しでも穏やかな気持ちになれるお手伝いをさせていただきます。

同じ情報の中で考えると行き詰まる

過去や未来や自分や他人に関する妄想雑念で欲・怒り・怠け・プライドの煩悩を刺激すると、悩み苦しみストレスの原因になります。
妄想雑念とは、今・ここの目の前の六根(眼耳鼻舌身意)・六境(色声香味触法)とはかけ離れたことにおもいを馳せることです。
特に、同じ情報の中で何度も同じ思考や感情を反芻してしまう「思考の堂々巡り」は、何も生産性がなく時間とエネルギーを浪費して、まるで、嫌な気分になる物質を脳内に分泌し続けるような状態になりますよね。
対策の一つとして、新しい情報を得るために一歩動いてみることが考えられます。
一歩動けば景色が変わる。
新しい景色には新しい思考、新しい感情、新しい気分(体調)が期待できます。
例えば、彼が経営している保育園に手紙を送ってはどうでしょうか。(匿名でもかまいません。)
指定したメールアドレスに謝罪の返信をさせるとかでも良いでしょう。
また、あなた以外の同級生も含めて、当時のつらかった思いを言葉にして録音した音声データを送りつけるのも良いでしょう。
ただし、いきなりネットで実名をさらして書き込むのとかは、内容が事実であっても名誉毀損にあたるリスクもあるでしょう。
いっそ、損害賠償請求をしてみる(お金目当てではなく、相手に反省を促すために)のも良いでしょう。
そもそも、彼はまだご存命でしょうか?
どうせなら、彼がまだ認知症とかになっていないうちにやる方が良いと思います。
いずれにせよ、思考の堂々巡りから卒業できると良いですね。
人は、具体的にやることがあると元気になれる場合がありますので、同じ情報の中で行き詰まったら具体的に動いてみると面白いです。
体罰や虐待に関連する法律や本を読んでみるのとかでも良いですね。

2025年9月21日 13:30
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有り難し
おきもち

がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四十代男。 仏教は、悩み苦しみを制御したり消したりするための教えです。まだまだ未熟者の凡夫ですがよろしくお願いします。

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