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中絶したことを後悔。

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2人の子がいます。今年はじめ、思いがけず三人目を授かりました。子どもは2人でいいと思っていたところで、大変動揺してパニックになりました。というのも、2人の子は帝王切開で出産、そのトラウマが大きかったためです。

精神的に不安定になり、寝る食べるもままならず、追い詰められ、冷静になれないまま、中絶をしてしまいました。

中絶も2度キャンセルをし、それでももう不安定のため継続するのが難しいと夫婦で判断して、3回目で処置をしました。

しかし、処置した直後から、ひどく後悔しています。

今頃お腹も大きくなって、家族で迎えるのを楽しみにしていたかもしれない妄想にとりつかれ、前を向くことができません。

もう取り返しはつかないのに、お腹にいるんじゃないかという錯覚に襲われます。何をしていても、無くした子のことを考えて苦しいです。

夫はあの時はあれ以外選択はなかったといいます。それも心から受け入れられません。

前を向いて歩いていくには、どのように考えたらいいでしょうか。

また、喪失感からもう一度妊娠を望むのは、間違いなのでしょうか。中絶しておいて勝手なのはわかってます。でも、きちんと体制を整えて、また我が子に会いたいのです。

回答宜しくお願いします。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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供養いろいろ

こんにちは
拝読させていただきました。

3人目を授かられたが、中絶をされたこと、大変、お辛いこととお察しします。思いがけずの3人目、2人のお子さんが帝王切開で出産され、確かにそのトラウマもあったのだと思います。

精神的に不安定になり、追い詰められ、冷静になれないまま大変だったと思います。夫婦で悩まれ相談され、その結果の判断としてして、中絶となってしまったこと大変、残念ではありますが、そのような縁起だったのかもしれません。

しかし、その後、後悔の念を抱かれ、苦しんでおられること、予想したよりも、やはり命の重さを実感されておられるのだと思います。
そこで、ご自身と家族のため、また3人目のお子さんも縁があって、天からお授けがあったのだと思いますので、家族皆さんで、そのお子さんの御供養を、これから前を向いて生きるためのイベントとして、できる範囲で家族で共有されてはいかがでしょうか。それが、夫婦、2人のお子さんにも心の浄化と情操教育のひとつになると思われます。

そこで、広く供養にもいろいろあると思います。先ずは、水子供養、そしてグリーフケア(深い悲しみや悲観に対するケア)、遺族ケア、またお遍路やお砂ふみ、神社仏閣巡り、ご自宅での日々の供養(お線香と合掌)、遺族ケアのNPO活動に参加など、今の苦しい思いを先達の方々や家族との共有、苦しい思いを縁起のある方がされないような活動に向けられることが、また供養にもつながるのかもしれません。

簡単には前を向いていけるものではないでしょうし、また後向きになることもあると思います。それも全て許容され、自分を許し、心をゆるめてください。その先に、喪失感がゆるみ、もう一度妊娠を望むということになるかもしれません。まずは、自分を許す、ゆるめることから始める。そのきっかけとして、供養のいろいろをされてみるのもよいかもしれません。それも絶対ではなく、やれる範囲で良いと思いますよ・・・

応援しています。
ひとつの参考となれば幸いです。

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おきもち

慧徳
真言宗 僧侶。スピリチュアルケア師。 みなさまのお悩みに日々、寄り添えれ...
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「思い」と「事実」の差で人は苦しむ

ご相談拝読しました。それは本当にお辛い思いをなされましたね。まずは心身の回復に努めましょう。

ご自身で妄想・錯覚というワードを出されていますので、本当は「事実」にはお気づきなのだと思います。しかし、その事実があまりに大きく容易に受け入れられるものではないために様々な「思い」に駆られてしまうのでしょう。

苦しみはこの「思い」と「事実」の差によって生じます。

こうであってほしい、こうであるべきだ、こうなるはずだった…

という「思い」と、

そうではない、そうではなかった

という「事実」。

>あの時はあれ以外選択はなかった

というのは現にそれ以外できなかったのですからその時の事実です。そして

>今頃お腹も大きくなって、家族で迎えるのを楽しみにしていたかもしれない

というのは事実ではなく、実際は

>精神的に不安定になり、寝る食べるもままならず、追い詰められ、冷静になれない

というのがその時の事実だったのでしょう。

中絶への後悔の「思い」から受け入れられない「事実」をなんとかしようと、もう一度妊娠を望むのは私としてはオススメしません。
妊娠を望むこと自体は素敵な事ですが、それはあくまでも新たな命を素直に喜ぶものでありたいものです。
もし妊娠のご縁を授かっても、一度起きてしまった事実がなくなるということではありません。一つの命は他の何ものにも代えの効かない存在です。

供養を通して命の事実に向き合い、また帝王切開でのご出産についてのトラウマには医療的カウンセリングやご夫婦の対話などを通して向き合い、それから先の事はその時に考えてはいかがでしょうか。

事実を事実として受け止めることは苦しいことです。でもその先に本当の楽があります。
事実を思いで解釈してポジティブに前向きに自分を言い聞かすことは一見楽になれそうな気もしますが、結局は事実が変わらない以上は問題がくすぶり続けるのです。

一人でかかえきれない事実はご夫婦やご友人とシェアしましょう。hasunohaにご縁をもっていただいた様に宗教・仏教にそれを求めるのもいいかもしれません。

あせらずゆっくりとあなたのご縁を事実として受け止めていきましょう。

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おきもち

はじめまして。北海道の片田舎の農村のお寺で住職をしております。 人生...
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