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どう生きるべきか

回答数回答 1
有り難し有り難し 6

こんにちは、初めて相談をさせていただきます。拙い上に見苦しい内容ですが、回答をして頂けたらと思います。

私は、最近になって過去に犯した過ちの数々を思い出して罪悪感に襲われています。
具体的にどんなことかというと、今は亡き祖父に冷たい態度を取ってしまった、家族に対して理不尽に怒鳴ってしまった、飼い犬をあまり大事にしてあげられなかった、人の宝物を羨んで盗ろうとした、小中学生の時に嫌いな友人(今は仲良くしていますが、私に友人と呼べる権利はあるのか…)に陰口や酷いことを言ったり仲間はずれにしたりしてしまった、高校でもまた別の友人に冷たい態度を取ったり濡れ衣を着せたりしてしまった、見ず知らずの人が落とし物をした所を見たのに声をかけることをせずに助けなかった、電車の中で人に席を譲らなかった、ごめんなさいをちゃんと伝えなかった…など、意図的に行ったことばかりです。

たくさんイライラさせたり、悲しませたり、困らせたり、傷付けたりして迷惑をかけたと思います。やった後で後悔するぐらいなら初めからやらなければいいのに、本当に自分は馬鹿で最低な人間です。

これからは、今話せる人には謝って、家族、友達、飼い犬にも知らない人にも善い行いをするつもりでいますが、果たしてこれで良いのか、他にもすべきことがあるのではないかと悩んでいます。また、自分は幸せになっても良いのか、ダメなんじゃないかということも考えています。
私はどうあるべきでしょうか。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

よくも悪くも過去のことは終わったことです

世の中には害毒を垂れ流し続けているのにまったく反省しない人もたくさんいるので、それほど大きくない過ちをずっと後悔し罪の意識にさいなまれ続けておいでになる方もあります。あなたのような方がおいでになるのでしたら世の中も捨てたもんじゃないと思います。

かくいう私もあなたに近い性格なので飼い犬や飼い猫を大事にしなかったり虐待していた子供のころのことを思い出し、苦しむことがあります。その他、普通の人ならとうに忘れている小さなことも思い出してしまいます。

だけど、よくも悪くも過去は変えられません。過去の罪については、アングリマーラの逸話を検索して調べてみてください。お釈迦様のお考えがお分かりになると思います。過去の罪自体は消えなんですね。私たちにできるのは後悔し耐え忍ぶことです。

しかし、一方で仏教では懴悔(さんげ)ということもあります。これも検索してみてください。

仏教は、意業(こころで何を思い、志向するか)を大切にします。心を翻すことで生き方が変わります。言葉も行動も心によりおこりますから、今後の人生において心を正しく清らかにすることです。

じゃ、やっぱり自分は許されることはないんだ、とお考えになるかもしれません。そうではありません。罪を犯した者も心を翻して正しく生きることにより苦から離れることができます。じゃなきゃ仏教が説かれることはありませんし、修行も無意味です。仏教は運命論じゃないんです。

これからの生き方によってあなたはよい人となり、救われます。大丈夫です。安心してください。

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質問者からのお礼

お礼が遅くなり、大変申し訳ありません。
過去は変えられない…そうですよね。
これからはアングリマーラのように、過去のことを心に留めて耐えつつ、正しく生きられるように努力致します。懺悔にも取り組んでみようと思います。
また、これからの生き方によって救われるという言葉を聞いて安堵しました。
ご回答頂き、本当にありがとうございました。

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