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転職が不安で仕方ないです。

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先月、元いた会社をコロナの影響もあり解雇されたのですが、つい先日転職が決まりました。

しかし、働き先が見つかった安心感よりも、この先に対する不安感で正直潰れてしまいそうです。

今回採用していただいた会社は、これまで新卒しか採用していない少人数で経営していらっしゃる会社でした。

欠員のため即戦力として働ける人材を探していたらしく、同じ職種で働いていたということで「期待している」と言って頂けました。

ただ、私は前職においても決して優秀だった訳ではなく、むしろ仕事ができない人間だったと思います。

正直、この職種に向いていないのではないかとも考えていました。

それなのに、職を失った焦りもあり「経験者」という都合のいい部分だけを使い、転職活動を行い採用を頂いてしまった。

期待に応えられず、直ぐに信頼をなくしてしまうのではないか、という不安感。

そして何より、相手のことを全く考えていない、どこまでも独りよがりな悩みを持っている自分に対する嫌悪感で潰れてしまいそうです。

最近は、この嫌悪感も自己防衛のために抱いているのではないか?と感じています。

幼少の頃より周りから「人に気が使える優しい人間」になるよう言われ続けてきました。
今からでも、こんな私でも、そんな人間になる方法がありますでしょうか?

読みづらい稚拙な文章ですみません。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

客観視という希望をお持ちです

失礼いたいします。

即戦力!と言われると、確かに不安ですよね。
しかし機材や環境が違うと、組まれているシステムも
スタジオごとにあからさまに違っていたりするでしょうし、
そこを経営している方もそれは分かっていると思います。

信頼は「仕事がバキバキできる」だけでは構築できません。
仕事が遅かろうが早かろうが、ミスが多かろうがなんだろうが、
「ちゃんとやろうとはしているな」というメッセージさえ
上司の方に伝われば、時間こそかかれど構築されていくかと思います。

坊主も修行道場も同じようなところがあって、
最初(私も)お経のおの字も知らん状態から修行生活を初めて、
年下の先輩にボコスカ泣かされながらも
「くそぉ...今に見てろよ...」とか思いながら、
いいこちゃん風味を醸し出しつつ、生活していました。
時間はかかりましたが、なんとか修行生活をやり過ごしました。

その中で気づいたこと。
他人ってそんなに期待とか信頼とかしてませんねw
ひとしきり泣いたり悩んだりしたんですけど、
自分が思っていたほど、自分の失敗を他人は気にしてない。
やってしまった!と思った後でも、周りはケロっと違う色味の生活をしていて、
確かにミスは次回に向けて修正しないといけないんですが、
周りはそれをいつまでもいつまでもはひきづって気にかけてはくれないぽいです。

なので、信頼と期待⇄失敗と裏切り、みたいに対立構造を立てずに、
生きとし生けるもの全員独りよがりですから。
「嫌悪感が自己防衛」と客観視できる視点があるのは、むしろ希望です。

2Kさんは専門職なので、ここの技術全部盗んだる!みたいな
ヒールな気持ちも少し持ってみると、罪悪感や嫌悪感を退治できるかもしれません。

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黙庵(もくあん)
紆余曲折の果てに出家しました。 現在は7年ほどの修行期間を経て 京都府...
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質問者からのお礼

黙庵様
ご回答ありがとうございます。
僧侶の方も劣等感というか焦燥感を感じられることがあるのですね…失礼かもしれませんが、なんだかほっとしてしまいました。
私自身「相手が常に自分のことを気にかけてくれている」と甘えていたみたいです。

少し気が楽になりました!本当にありがとうございます!

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