hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

生きる力が弱いです

回答数回答 2
有り難し有り難し 12

こんにちは。私は今27才です

私は美大生でしたが、心の調子が悪くなり、周囲にも馴染めず辞めてしまいました。

16才の頃からなにもしたくないという気持ちになることが増えて、それから10年位たった今までをほとんどベッドで寝て過ごしています。
それで弱っているせいか何をしてもすぐに疲れてしまい数時間動いたら眠ってしまいます
鬱状態だと思うときもあり病院で薬を処方されていましたが今は飲んでいません。

今の私の無気力な様子をどう伝えたらいいのか難しいのですが…とても虚ろでひび割れているような、壊れた時計のような姿なのです。
毎日ベッドに座りじっと長い間動かず虚無感を感じてなにもしたくありません。
でも私はうつ病ではないように思います。
何か、生命の本来の力が失われているように思うのです。
家族はずっとそんな様子の私に何も言わなくなりました。

これでは生きていけないし、仕事だってしないといけないと焦る気持ちもあるのですが
私に何を言っても心の奥底が灰色で動けないのです。
リラックスする方法だとか、音楽を聞くとか一通りしてきましたが心が動きません。
私は度重なるストレスや、ショックなこと、苦悩などで私の精神の核のようなものが徐々に蝕まれ死んでしまったのではないかと推測しています。

もう10年くらい眠り続けて家のなかをうろうろしている毎日です。
活動的になりたいと思ってもなれません
何か周りの人間と内面の構造が違うとしか思えません。私が本ばかり読みゲームをし続け自分の内側へ深く考えを巡らせてしまったのがよくなかったのかもしれません。
人間は複雑で、私の中で何がどうなってしまったのか私には分かりません。
でも私は何とかしたいと思っています
この虚ろな感情をどうにか生き返らせたいと思っています。

人間が生きられるのはせいぜい長くて百年位でどうせ皆死んでしまうからと言い聞かせてはいますが、それでもまだ当分人生は終わりそうな気配は無いし、まだ終わらない限り自分をどうにかするしかないからです。

私は何を言われても、何を聞いても心が反応しないのですがこのどうにもならない無気力さに困り果てているので相談に来ました。
答えにくいかとは思いますが、生命力を取り戻すにはどうしたらいいか助言頂けないでしょうか。

宜しくお願い致します。


この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

五感・体感を呼び覚ます

ハルさん

こんにちは
拝読させていただきました。

まず、ハルさんの印象として、私はなんと素晴らしく自己分析をされ、しっかりと現状と将来のことを考え、何とか現状を打破し、次につなげようとされている息吹を感じました。

一方で、10年ほども虚無感で苦しんでこられたこと、大変な思いであっただろうと察します。辛いですね。

>毎日ベッドに座りじっと長い間動かず虚無感を感じてなにもしたくありません。
エアコンが効いた快適な部屋におられるのでしょうか?もし、夏にエアコンがなければ、相当暑く汗まみれになると思います、冬であれば寒く、震えるでしょう。しかし、身体は反応し、体温を保つように調整するでしょうし、ハルさんも服を脱ぐ着ると調整せざるを得ないでしょう・・・

>リラックスする方法だとか、音楽を聞くとか一通りしてきましたが心が動きません。
一通りというのが気になります。快適な中で、一通りのリラックス方法を試されているのか、一通りといってもおそらくリラックス方法は無限にありますので、一通りと思っているところに壁があるのかもしれません。

活動的と一足飛びに焦って行動されるよりも、ハルさんの五感や体感を呼び覚ます行動が良い気がします。猛暑の中、外にでれば、汗をかく、水分が欲しくなる、水やお茶のうまさ、ありがたみを感じる。といったようにリラックス方法というより人として体感する機会を少しずつ経験されるのが良い気がします。
その先に活動的なハルさんがおられるのかもしれません。

人は、生きているだけでも身体は活動しまくっています、新陳代謝をして細胞はごっそり生まれ変わり、恒常性を保とうとします。それを感じることがハルさんには大事な気がします。いまは、頭で考えるより身体、身体の反応に任せれば、自ずと活動的になり、心が洗浄され、思考もクリーンになるのかもしれません。
拒食症は、極度な栄養不良からくる前頭葉の委縮により、正常な判断ができなくなるともいわれています。脳も身体の一部です、思考よりも先に健全な身体が重要かもしれません。

ハルさんは、生命力、十分お持ちだと思います。
先に、五感・体感を呼び覚ますような行動を少しづつ試されてみてはいかがでしょうか。

応援しています。
一つの参考となれば幸いです。

{{count}}
有り難し
おきもち

慧徳
真言宗 僧侶。スピリチュアルケア師。 みなさまのお悩みに日々、寄り添えれ...
このお坊さんを応援する

ご自分の今の感情を表現してみましょう

「度重なるストレスや、ショックなこと、苦悩などで私の精神の核のようなものが徐々に蝕まれ死んでしまったのではないかと推測しています」とお書き頂きました。10年くらい眠り続けていらっしゃる中で、今回hasunohaに質問されたということは、変わらなくてはと思われたからではないでしょうか。ショックなことに触れるのは大変なことではありますが、少しずつでも自分の苦悩やショックなこと向き合うことで、今のご自分の何かを変えていかれてはどうでしょうか。
美大に進まれたと言うことですが、今、絵は書かれていますか。今のご自分を表現されてはどうでしょうか。どんな些細なことでも過去を振り返ってご自分の内から沸き起こってくるものを、紙に写してみることは出来ませんか。毎日少しずつ甘皮をはがすように、感じたことを形にしてみてはどうでしょうか。上手く書くとか絵にするとか考えなくていいです。そうやって毎日少しだけ蝕まれた精神の核のようなものを表現してみませんか。人に見せる訳ではありませんから、出来栄えなど気にする必要はありません。
ご飯は食べられますか。食べる前にはいただきますと手を合わせていますか。食事の食材は全ていのちで出来ています。私たちは動植物のいのちと引き換えに生かされています。ハルさんが今まで生きられているのは動植物のいのちのおかげです。ですから、ハルさんが長い間動かず虚無感を感じている時も、ハルさんのいのちは常に輝き続けています。ハルさんのいのちはご先祖さまが誰一人欠けても届かないお預かりものです。そして、ハルさんは誰にとって代わることの出来ない大切な人です。ハルさんにしか出来ないことがあるのです。
さあ、ご自分の今の感情を表現してみましょう。

{{count}}
有り難し
おきもち

質問者からのお礼

ありがとうございました。
確かに、じっとしていることが多く体を使うことが少ないのかもしれません。
私なりに動いてみたいと思います。

ありがとうございました。
私の感情を絵にすることは試みていたつもりですがうまくいかないことも多くてやめていました。
もう少し踏み込んで描いてみようかと思います。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ