実母、実家との関係について
これからの母親との関係について、相談させてください。
私の両親は幼い頃に離婚しており、母方の祖父母と共に、母の実家で育ちました。
祖母がとても厳しく、家庭内のことは祖母が管理していました。
孫の私に対しても厳しく、過干渉で、学校生活、付き合う友達、身に着ける物や立ち振る舞いまで、全て祖母の思い通りにしないと叱られました。
登下校時や習い事に行くときも、後を付けて、寄り道をしないか監視するほどです。
祖母は世間体や見栄えを気にしており、周りに自慢出来るような立派な人になりなさいと常々言われました。
私の意思とは関係なく、祖母の思い通りにならないと叱られ、けなされ、子供の私には祖母は敵としか思えませんでした。
祖父と母は黙って見ているだけなので、2人のことも敵だと思っていました。
そんな祖母も10年ほど前に亡くなり、ようやく解放されたと思ったのですが、祖父と母のことも敵だと思っていたので、家族だと思うことができません。
今でも2人のことを信用できず、上手くコミュニケーションがとれません。
実家にいる間は精神的にとても辛かったのですが、昨年、結婚し実家を離れることができました。
とはいえ、実家と縁を切ったわけではなく、定期的に来る母からの連絡が苦痛です。
いつも素っ気ない返事しかできず、母を苛立たせてしまいます。
今まで、何不自由なく生活することができたのは親のおかげであり、親に対してこのような態度ではいけないとは思っています。
ですがどうしても受け入れることが出来ません。
私は現在妊娠中で、数ヶ月後には子供が産まれる予定です。
親孝行のためにも、母に孫の顔を見せるべきなのでしょうが、なるべく関わりたくないと思ってしまいます。
長くなってしまいましたが、今後、母とどのように付き合っていけば良いでしょうか?
親子、家族というものがよくわからず、これから産まれてくる我が子とも、どう接すればいいのか不安です。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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相手の立場も考える
こんにちは、初めまして。
この回答は、あなたの主観で書いたことを、私が第三者として文章中からのみ受け取れることについて書きます。その前提で読んで下さい。
あなたは、こう書いています。
「祖母は敵としか思えませんでした」「祖父と母は黙って見ているだけなので、2人のことも敵だと思っていました」、この二つの文章にあなたの家族観が凝縮されている、と思います。成程、沈黙は承認、黙認とイコールですからあなたがそう思ったのはごく自然なことだと思います。
私は、第三者なので是々非々で物を考えるために以下のように思ったことを書きます。
「お祖母さんが厳しく、過干渉」、という部分は私もそう感じます。
「登下校時や習い事に行くときも、後を付けて、寄り道をしないか監視する」、これは確かに「過干渉」だと思います。「監視」という所に、あなたへの信頼、子供の自主性という所に信を置いていない感じがします。
ただ、「厳しく」というところは良い点もあったのではないでしょうか。「身に着ける物や立ち振る舞いまで」、これは教育という面で必ずしも否定されるべきものではありません。しかし、総じてそこには愛情の裏付けがあっての言動とは受け取れなかったため、「敵」という認識に至っているのでしょう。
敵の味方は、敵。
あなたはそう思われているのでしょうが、ちょっとお母さんの立場からも考えてみましょう。
「幼い頃に離婚し」たお母さんは、子育ての手助け、或いは経済的な手助けを得るために実家に身を寄せたのでしょう。その娘を迎えた「世間体や見栄えを気にして」いるお祖母ちゃんの心中はとても複雑だったと思いますよ。きっと、あなたの見えない、聞こえないところで母娘間のやりとりがあったと想像します。
お母さんはそんなおばあちゃんに対して、とても立場上弱くならざるを得なかったと思います。
お祖母ちゃんは以前から同様に教育してきたか、それとも離婚して戻ってこられてから急に方針を厳しくしたのかは分かりません。ただ、おばあちゃんの立場からは、孫であるあなたには将来間違いのない選択ができるように育てるべく、心を鬼にしたという可能性は無いのでしょうか。
お母さんの立場に立って、おばあちゃんの立場に立って考えてみる。
そして、話してみる。
そこに、あなたの考える一方的なストーリーでは終わらない事実が見えてくるのでは。