楽に生きるということ
楽に生きると言うのはどういうことなのでしょうか?
人間どうしても困難に立ち向かわなければなりません。
毎日がそんな状態では、楽に生きたいと思っても「なんて難しいことなんだろう」と思ってしまうのです。
楽に生きる考え方(?)、アドバイスよろしくお願いします。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
究極的な楽へと向けて
りの様
川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。
楽に生きたいと思っても「なんて難しいことなんだろう」・・
確かにその通りにて、なかなか楽に生きるということは難しくあります・・
「一切皆苦」(一切行苦)は、仏法の四法印の一つとしてございますが、「苦」とは、もちろん精神的・肉体的な色々な苦になりますが、その根本には、何も思うようにならないという「不満」(八苦の一つの求不得苦)にあると考えることができます。
その「不満」の原因は何かと申しますと、無明(根本的な無知)や煩悩、執着によるものとなります。
上記に挙げました内の「無明」が、煩悩や執着の親分にもなるのですが、この「無明」を対治していくことにより、モノ・コトの真理を見極めるための智慧(仏教的な賢さ)を付けていくことによって、その「不満」、そして「苦」にも適切に対処していくことができるようになって参ります。
そして、世間的な楽(世間的な満足事や享楽事、世間的な幸せなど)は、究極的な楽と仏教では考えません。仏教における究極的な楽とは、「悟り」・「涅槃」へと至ることと考えます。
ですので、できれば、これを機縁として、真なる楽・幸せと向けて、是非、これからもよりいっそうに仏教に興味を持って頂きまして、仏教を修習していって頂けましたら有り難くに存じます。
川口英俊 合掌
質問者からのお礼
お礼が遅れました。
仏教にも「究極な楽」を求める考え方があったのを初めて知りました。
なかなか難しいものですね。