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戒名の長さが違うと同じ浄土に行けない?

回答数回答 3
有り難し有り難し 35

母が亡くなった時立派な戒名を父がつけていたのですが、その父が亡くなり自分が喪主になった時、檀家であるお寺の対応があまりにも心ないのに腹が立って、父の戒名を短いものにしてしまったのです。

鬱状態で判断力も働いていない時でした。10年以上たった今でも夢に父が出て来て心苦しいのです。夢の中で別に父は私を責めたりはしないのですけど。母と父は戒名の格の違いで浄土で出会えていないのでしょうか。だとしたら酷いことをしてしまったと後悔しています。

つけ直すということはできるのでしょうか。未だに檀家のお寺には不信感を持っているのですが。


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お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

金のおの、銀のおのではないですが

戒名の違いは、

金の舟、銀の船、銅の船

のような違いと思ってみてください。

どれもちゃんと浮かんで目的地に行けますから安心してください。

豪華な舟で行ってもらいたいかどうかの違い。

そしてその戒名料は回り回って、

この世に残されたものたちが安楽に暮らす助けに

なったら一番いいですよね。

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おきもち

人生も階段ばかりじゃしんどいです。 たまには踊り場で一緒に泣きません...
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安心して下さい、必ず出会えます

拝読させて頂きました。
お戒名や法名の長さと浄土への往生は直接関係ありません。
お戒名は仏様のお弟子さんになるという意味での名前ですから長さは一切問題ではないのです。
仏様は、仏様のお浄土に生まれたいと心から願い、仏様のお名前を切実にお呼びなさる方を必ず自ら迎えてお導きなさって下さいます。

お父様は必ず仏様に導かれお母様やご先祖様方に優しく迎えられて心から安心なさって下さいます。そしてその再開を喜び分かち合っておられます。どうか安心なさって下さい。

そしてあなたもお父様がお浄土に往生なさるようにと願うと共に、あなた自身もその天寿を全うなさるときには必ず仏様にお導き頂いてお父様やお母様やご先祖様方にあたたかくお迎えなさって頂きます様にと心を込めて仏様にお願いなさって頂いて仏様のお名前を心からお呼びなさって下さいね。

必ず仏様はあなたをお救いなさって下さいますからね。

至心合掌 南無阿弥陀仏なむあみだぶつ

菩提寺さんへの対応はもう少し落ち着いてから冷静になってお考えなさってみて下さいね。あわてることはありません。

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Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
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戒名は二文字

お寺に不信感を持ちながら、喪主を勤めるのは大変だったろうと思います。
戒名を付け直すことはできますが、皆様がすでにお答えのように、お父様が浄土に往生することと、戒名の長さは関係ありませんので、どうぞご安心ください。
10年以上たっても後悔が湧いてくるとは、なんともお辛いですね。

心無かったという、お寺の対応に関しても、胸の内に納めずに、hasunohaを含め、僧侶に相談していただけたらと思います。

ちなみに真言宗の場合、
△△院××○○居士(信士)の時、

△△院を院号(いんごう):故人のお寺への貢献など
××を道号(どうごう):故人の特技・趣味・資質・業績など
○○を戒名:故人のご性格など
居士(信士)を位号(いごう):故人の信心について

と呼び、全て合わせて法号(ほうごう)と言います。
戒名が二文字なのは、どの宗派も一緒ではないでしょうか。ですので、本来は長い短いはございません。
ちなみに上杉輝虎の戒名は謙信、武田晴信の戒名は信玄で、戦国大名のような権力者でも戒名は二文字のみです。

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住職のかたわら、大道芸人PRINCOちゃんとして幼稚園保育園など各種施設、...
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質問者からのお礼

沙門 一緒様 Kousyo Kuuyo Azuma様

回答ありがとうございました。長年ずっと心に重くのしかかっていたようで涙が止まらなくて自分でもびっくりしました。本当に良かったです。私もいつお迎えが来てもよいように念仏を唱えて供養いたします。ありがとうございました。

<追記>
増田様
ご回答ありがとうございました。戒名のご説明を丁寧にしていただき興味深く拝見いたしました。戦国武将も二文字。大河ドラマや歴史好きだった父もこういう知識は生きていたら喜んだと思います。ありがとうございました。

「戒名」問答一覧

戒名料と魂入れのお布施について

お世話になります。 お布施の相場感について教えて頂きたいです。 この度母が亡くなり、葬儀屋さんの紹介頂いたお寺さんに四十九日法要と新しい仏壇への魂入れをお願いすることになりました。葬儀屋さんから四十九日だけであれば、3万円と案内がありましたが、今回仏壇への魂入れもあるので、お布施の相場を葬儀屋さん経由で聞いたところ、5~10万円とのことでした。 そして、後日、お寺さんとのやり取りの中で、古いお仏壇の供養と、子供の頃に亡くなった父の位牌の件でどうするか?というご提案を頂きました。 古いお仏壇は仏具店にて魂抜きお焚き上げをお願いできますが、父は宗教上の理由から、亡くなった当時戒名をいただかず、位牌もない状態です。 お寺さんと相談し、古い仏壇は仏具店にお任せすることになりましたが、父の件は、夫婦位牌にして、父にも戒名を授けていただけるという流れになりました。 お寺さんには無知な私に色々と教えていただき、大変有難く、お布施でも礼を尽くしたいのですが、今回母の葬儀でまとまったお金が出ていき、経済的に厳しい状況です。 今回父の分の戒名と夫婦位牌へ母と合わせて魂入れとなると、もともとの5〜10万円に加えて、いくらほどお布施を追加したらよろしいでしょうか。 お寺さんに聞きましたが、冗談ぽく「たくさん笑」と言われました。気持ちの問題なのでそうとしかお答えできないかと思いますし、ご配慮をして頂いた上で、ユーモアあるご回答だったと思います。 ただやはり、失礼のない相場感を教えていただきたいです。よろしくお願いいたします。

有り難し有り難し 6
回答数回答 1

戒を授かることについて

お世話になります。 私の実家(祖父母)は、父方・母方ともに西本願寺派の檀家ですが、父母の代から別に家を構え、私自身も結婚して独立し、父母の家・私の家ともに仏壇はなく、檀那寺との付き合いもありません。 今後、父母逝去の際にどうするかという問題もあるのですが、今回ご相談したいのは、私自身の授戒についてです。 生前に戒を授かることはとても尊いことと聞き、死後授かるよりも素晴らしく、破戒があっても、輪廻の果てに必ずや解脱に導くと聞いたことがあります。 仏弟子となりたいという思いのほか、子どもをもうけるつもりがないため、死後の葬送が不明瞭ということもあり、生きているうちに戒を授かりたいと考えているのですが、どのように手続きしてよいか分かりません。 高野山、善光寺では授戒会をしているときがあるとか、本願寺ではお剃刀があるという断片的な情報しか知り得ないのですが、 1 授戒とお剃刀は仏弟子になるという意味で同様のものですか?(浄土真宗には戒がないのでお剃刀とは聞いています。) 2 授戒と戒名の授与は別なのでしょうか? 3 どのように授戒やお剃刀にアクセスすればよいでしょうか?(いきなり近隣の お寺に行って、「授戒してください。」でOKなのか?) 4 複数のお寺で、何回も授戒を受けてもよいのでしょうか?その場合戒名は複数持てることになるのでしょうか? 5 生前戒名を授かっていた場合、授戒したお寺さん以外で死後、葬儀や法要をしてくれない場合もあると聞いたのですが、肌感覚としていかがでしょうか? 6 また、祖父母の檀那寺を含め、もし授戒をしてくれるお寺様と巡り合えた場合、その授戒・戒名(又は法名)を持ちながら、他宗派の信仰や勤行をしても差し支えないものなのでしょうか?(例えば、檀那寺又は檀那寺経由で浄土真宗の法名をもらいながら、一方で、他宗派の信仰や勤行をする等) 以上、とりとめのない質問で恐縮ですが、よろしくお願いいたします。

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温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ