戒名のつけ方回答受付中
最近仏教、というより職業としてのお坊さん(職業と言ったらなんだか失礼な気がします。ごめんなさい。)に興味を持ちました。
実家には月参りにお坊さんが来てくれてはいたのですが、熱心な檀家というわけではないのでお寺に行くことは一切ない家庭でした。
私自身もお寺と特に接点はなくお坊さんとお話する機会もありません。
ふと疑問に思ったのですが戒名をつける際はどうやってつけているのですか?
故人と面識がない場合、遺族に趣味や職業をきいてつけてくださることもあるようですが、無趣味で一般的なサラリーマン…など特徴がない場合どうしているのでしょうか?
また、「山田太郎」のようによくある戒名で他とかぶるというのはあることですか?
お坊さんからの回答 3件
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
かぶる可能性はあります
たしかに、戒名が他の人とかぶる可能性はありますね。
なので、私の場合、まずは亡くなった方の先祖の戒名を過去帳でチェックし、少なくとも家族内でかぶらないように気をつけます。
そして、亡くなった方の氏名の中に戒名に相応しい文字があれば一文字活用させていただき、そこに仏教的に良い意味のある漢字を組合わせます。
生前の性格や仕事や趣味等も戒名の参考にさせてもらうこともあります。
そして、遺族には戒名の文字の説明をさせていただくようにしています。
なお、戒名は仏教徒になった(仏門に入った)人に師匠(住職)が名付けるものだと思っておりますので、基本的には住職が考えますが、ご本人や遺族の意向(使って欲しい文字があるか)を聞くのも悪いことではないと思っています。
あくまで私の場合です。
それぞれに尊いお名前です
拝読させて頂きました。
あなたが仏教に関心を持たれてお戒名について興味を持たれたことはとても尊いことだと思います。あなたのその様なお考えを喜ばしく感じます。
戒名とは仏様の弟子となる仏教徒になることを表しています。
ですから仏様や仏様の教えにかかわるような文字を入れることはとても多いです。
そしてあなたがおっしゃるようにその人の人となりを表す文字を入れる場合が多いです、それは必ずではありません。そうしないお坊さんもいますからね。
私はその人の本性や生き様や志したことを文字として入れています。
サラリーマンとして特徴のない人生を生きていたとしもその人その人それぞれの人生ですし、様々な出来事もあり苦難もあり喜びもある人生だと思います。
ですから何かしらその人を表すような文字はありますし、その人が求めていたことや大切にしていたことや性格もあります。ですので私は全く何の特徴もないということは今まで一度もありませんでした。
仮にですが「山田太郎」さんという方はおそらく何人も何十人も何百人もいたでしょうけれども一人として同じ人生はなかったでしょうし、これからもないでしょう。
或いは「鈴木一郎」さんという方も何百人もおられるでしょう、その方々もそれぞれに全く違った人生を生きておられることでしょう。
確かに戒名は重複することがあっても上記のような同じ俗名でさえ全く違ったものです。ですから戒名もそれぞれ仏様のお弟子さんとしてそれぞれにとても尊い名前です。
あなたがこれからの未来を素晴らしい出会いやご縁に恵まれ、仏教に対して関心を持たれて心から豊かにおおらかに生きることできます様に、仏様を信じて心安らかに与えられた人生を生き抜いていかれます様に切に仏様や神様やあなたのご先祖様にお祈りさせて頂きます。至心合掌
こんにちは
戒名とは、仏弟子として与えられる名前です。
お葬式では、故人がその寺の住職から仏戒(殺してはいけない、盗みはいけないなど)を受けられ、仏弟子となり、戒名をいただく儀式です。
このように戒名とは、現世の縁を離れ、修行の身となった人に対する新しい名前なので、私は、その新しいお名前(お戒名)に現世のことを引きずるような現世でのお仕事や趣味、俗名(名前)などから離れたものであるべきと考えますが、お戒名を通し故人を偲ぶ役割もあると考え、私は故人のお名前やお仕事、趣味などをご遺族の方にお話を聞かせていただき、お戒名をお付けしています。
ご質問に「一般的なサラリーマン」とありますが、サラリーマンと一言で言ってもそのお仕事は、営業・製造・経理など多岐にわたりますし、何をしている会社かなどもいろいろあります。またお仕事や趣味ばかりでなく、性格についての字を入れることもありますので、引き出しはいくらでもあります。最後に読んだときの語感なども考慮しお付けしています。
お戒名がかぶる心配についてですが、私の寺については、過去70年以上のお戒名をパソコンに入れてあり、その都度検索をかけてかぶっていないか確認していますのでかぶることはないですが、他のお寺の方のお戒名とかぶってしまう可能性はありますね。
お戒名を自分でつけたいという人が時々いますが、お戒名はただいま申し上げました通り、戒を授けたものが授けるものであるので、「どんな戒名なのか」「誰かと同じ戒名になってしまった」ということより「誰から授かった戒名であるのか」の方が重要なのであります。
質問者からのお礼
回答ありがとうございます。
戒名はそうやってつけてくださるのですね。
かぶることもあるとは少し驚きましたがそれはそうですよね、納得です。
今度お墓参りに行った際はよその戒名にも注目してみようと思います(˶ᐢωᐢ˶)
ありがとうございました。
Kousyo Kuuyo Azuma様
回答ありがとうございます。
確かに俗名が同じだとしても、一人として同じ人生はないしこれからもないですね。
昔は生まれた子の名前をお坊さんにつけてもらった...などということもよく聞かれましたね。
戒名もそれに近いのでしょうか。
どうやって決めているのか疑問でしたが1つ謎が解けました!
ありがとうございました。
光禪様
ありがとうございます。
「その新しいお名前(お戒名)に現世のことを引きずるような現世でのお仕事や趣味、俗名(名前)などから離れたものであるべき」
こういった考えもあるのですね。
単純に「戒名はどうやって決めるのだろうか?」の疑問から質問させていただいたのですが、とても深い意味があったのだとあらためて認識することができました。
ありがとうございました。