目蓮さん地獄の次の人生で二大弟子?
目蓮さんの最期は、過去生の悪行為の報いで壮絶なリンチだったという話は有名ですよね。
前の生は地獄に落ち、その期間が終わって、目蓮さんとして生まれて
お釈迦様の弟子になる人生を生き。
地獄に行ってすら刈り取りが完了していない業があったから、リンチを受け、亡くなったのですよね?
前の人生で淫に耽り親を殺して(他の説あり)、地獄にまでいくほどの存在が、地獄での期間を終えたとはいえ、
地獄の次の人生がいきなりバラモン生まれのお釈迦様の二大弟子ですか?!と、驚いてしまいました。
よほどの凄い善因もどこかの過去生で
作っておられたということでしょうか?
2、地獄がらみで疑問に思ったこととして
別の話ですが、このサイトの問答で、或るお坊さんが、ご自身の来世は地獄だと述べておられるのを目にしました。
何ゆえにでしょうか?
ご謙遜で、自分は地獄行きと仰っておられるのでしょうか?
熱心に仏道を学び、智慧と福徳の修積に努めておられるご様子なのに、それほどの生き方をして、来世が地獄だとは…。
特に悩んでいるわけではないのですが、
もし教えてくださる方いましたら、宜しくお願い致します🙇
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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業の異熟
追記・・回答文字数制限上、別質問立てでお願いします
はすのふあさま
業の結果は、異熟と申しまして、過去世、現世の様々な行いが混ぜこぜとなりながらに結果をもたらしていく複雑なものであります。
目連尊者の例もそうですが、天界に生じることのできた者であっても、次生で地獄へ堕ちたという例がございます。
「一切悪趣清浄タントラ」という経典において、帝釈天が、天界で共に親しくあった天子無垢宝光という者が死んだ後のことを心配されて、世尊仏陀(ヴィルシャナ)に尋ねられるくだりが出て参ります。
その際、世尊は、天子無垢宝光は、過去世からの業の結果もあり、死後、地獄に落ちてしまっており、その後も六道輪廻の中を長らくに苦しみ彷徨い続けるとおっしゃられます。
まさか、天界で親しくあり、地獄に落ちるような所業が無かった天子無垢宝光が地獄に落ちてしまっていることに帝釈天たちは恐れおののき、悪い輪廻に落ちている者たちが、悪い輪廻から解脱し、悟りへ至るための方法をお示し下さいと懇願されて、世尊が、その具体的な方法を説示されておられるのが、このお経の全体的な内容となっています。
その説示されました方法に従って、帝釈天たちが、天子無垢宝光のために供養を実践することにより、何とか地獄、悪趣輪廻から逃れて、善き流れに乗ることができるようになるのですが、実は、天子無垢宝光が、帝釈天たちによって、そのように供養を行ってもらえたのは、その者は、過去世における強い仏縁があったことによっての功徳を積んでいたが所以であると、後に補足して説明されます。
つまり、確かなる仏縁や功徳が、過去世、現世のどこかにおいてあったのであれば、その後の輪廻転生の中において、多少の紆余曲折があっても、必ずやその仏縁、功徳による果報により、仏の道を外れずに、善き流れを進められる場合があり得ることをこの例は示しています。
拙生は、謙遜ではなく、戒律・三昧耶戒違背が多々であるため次生の地獄行はほぼ確実であると思っています。しかし、確かなる仏縁が途切れずにしっかりとあれば、地獄でも仏道を歩むことはできると確信しております。
もしかすると、地獄にある者たちを仏教において救える存在となることもできるかもしれません。そうなれば福徳資糧は人間道よりもより多く積むことだってできるのではないだろうかと思っております。
川口英俊 合掌
質問者からのお礼
川口様
お返事と教えをありがとうございます。
何よりも佛縁と功徳が大切ということですね。そして業のでかたは複雑なのだと心に留めておきます。
地獄においても苦しんでいる存在を救えるかも、川口様ならば出来そうに思います。そうなれば人間界よりも福徳資糧を積むことが可能、これもその通りだと思います。私はまだ、それが出来る実力がないので悪趣は避けたいと思っていますが、川口様ならば、どこに行っても仏道を歩めそうです。
記してくださったエピソードを読み、或る陀羅尼を思い出しました。その陀羅尼を伝えるお経では、
ある天界の天子が、あと数日で寿命はつきる、悪趣を何度も転生すると予言され、恐れおののいて帝釈天に助けを求め。帝釈天が代わりに世尊に彼が救われる方法を尋ね、或る陀羅尼を教わる、それを本人に伝え、本人が修したら、寿命も大幅に延び、悪趣にも赴かずにすんだ。
こういった陀羅尼を誦して悪趣行きを回避なさらないのでしょうか?野暮な質問で申し訳ないですが…。
川口様
追記でのお返事ありがとうございました。
かしこまりました。
次の質問機会が来た時、他に質問したいことがあれば他のことを投稿するかもしれませんが、機会があれば、改めて質問させて頂きます。
ともかく佛縁強くしておくことと、功徳を積んでおくことが大事という事は受け止めました。佛縁はかなり濃いですが、功徳はまだまだの私なので、これを機に、功徳ももっと積めるように頑張りますね、ありがとうございました。