父のもとに行きたい
父が亡くなり、一年が過ぎました。一緒に暮らす母と愛犬の為にだけに日々生きてます。自分はどうでもよい。母と愛犬が幸せなら。父の9ヶ月に及ぶ闘病を毎日常に思いだし、父を助けられたのではないか、私がもっと出来る事が合ったはずだと日々後悔と悲しみです。一年過ぎても尚一層の事思います。どこに父は、いるんでしょうか?会いたい。とにかく、父の元にいきたいのです、せ父の元にいきたいのです。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
いずれはでも今ではありません。
ご質問拝読いたしました。
大変身近な方を亡くした喪失感
お辛いことと思います。
何とも言えない寂しさが、
襲ってまいります。
話は飛ぶのですが、
映画で
グラディエーター
を思い出しました。
剣闘士のことです。
ローマ時代に、
コロッセウムで人と人が、
命を懸けて闘う映画です。
主演のラッセルクロウが、
妻と子どもとの、
楽しい生活を思い出して、
奥さまもお子さまも、
ローマ軍に虐殺されて、
生きてはいないのですが、
家族のもとに早く帰りたい!
といいます。
一緒にいた剣闘士仲間、
明日をも知らぬ命なのですが、
必ず行ける、
でも今じゃない!
と答えます。
まさにその通り、
ラッセルクロウは、
闘いに明け暮れる生涯に
勝利していのち燃え尽き、
旅だって行きました。
そこには、
麗しい笑顔の奥さまが
手を振って再会を
喜んでいらっしゃる。
そんなラストシーンでした。
人は輪廻転生します。
生まれ変わり死に変わります。
時期はわかりませんが、
必ず再会できますよ。
大丈夫!
あなたが泣き顔で、
寂しくしていると、
お父さまま、
お優しいお父さまが、
心配しますよ。
いずれは会えます。
必ず会えます。
どうか、会える日を
信じて、
お母さまとワンちゃんの
お世話をしてださいな。
よろしくお願いします。
ご多幸を祈っていますよ。
お父さまと一緒に。
お父さまがどこにおられるのか訪ねてみませんか?
チョコレートさんにとって、お父さまはとても大切な存在だったのですね。
大切なお父さまを亡くされて、もっとお父さんにできたことがあったのではないかと、チョコレートさんの心が後悔と悲しみに覆われていること、お聞かせいただきました。辛い気持ちを書き込んでくださったことありがとうございます。チョコレートさんの言葉に、痛々しいお気持ちと、そして、お父さまやお母さま、愛犬への温かさを感じます。
お父さまはどこにおられるのでしょうね。
よく、お弔いという言葉を使いますが、「弔う」(とむらう)という文字は、古語では「訪ふ」(とぶらふ)という文字だったと聞いたことがあります。「訪ふ」とは読んで字のごとく、たずねるという意味でしょう。
チョコレートさんも、もし良ければ、お父さまがどこにおられるのか、訪ねてみるのはどうでしょうか。お父さまとの思い出の場所に行ったり、親しい人に在りし日のお父さまのことを、たずねて見るのも良いかもしれません。お墓参りなどもあるでしょう。僧侶としては、これを機会に仏教にたずねてみませんかと言いたいところでもあります。
仏様の国にいますよと、答えようかとも悩んだのですが、それではチョコレートさんも、そして私自身も納得できないような気がしました。なのでまずは訪ねてみませんか?