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人に合わせる自分に疲れました

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常に人に合わせてしまう。 正直、最近自分の性格に疲れました。

どんな時でも周りに合わせてしまい、言いたい事も言えない。

発言した言葉をあれでよかったのかとぐるぐると思い返したり、小さな事でもすぐに悩んでしまい、いつも悩みを抱えている状態です。

家族や友達に相談に乗ってはもらっていますが、結局同じ事に繰り返しをしている気がします。

また、人に嫌われたくない気持ちが強く、いつも周りの目を気にして行動してしまいます。
きっかけもわかっていて、昔は思ったことを何でも発言していたことで人とぶつかることもあり、傷付けたり傷付いた事も何度もありました。
それ以来あまり我を出すことをやめてきました。

どうにか自分自身、プラス思考にならなきゃと思い、考え方を変える努力をしてはみたのですが、やっぱりネガティブに物事を考えてしまいます。

寝る前も、起きても悩みばっかりです。
周りに合わせているがために、その性格を指摘され付き合い辛いと最近言われました。はっきり言えばいいのでしょうが、場の雰囲気や相手に不快な思いをさせるのではと怖くなってしまいます。

自分はなんのためにいるのか。
存在価値ってなんだろうと。

ここ最近、自分の性格と付き合うのがホントにつらくなってきました。

しんどいです。

こんな性格な自分とどう向き合っていけばいいのでしょうか・・・。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

あなた中心に世界は回っていません

おっしゃるとおり世間さんと無用な軋轢は生まない方がよく、あなたばかりでなく誰もが他者との関係に気を遣って生きています。そして、それはよいことだと思います。

しかし、世間様があなたの一挙手一投足を注目しているかというとそんなことはないはずです。みんな自分のことで精一杯ですから、他人の細かいところまで見ているゆとりはありません。もちろん、というか残念ながら、というかそうはいっても「人の不幸は蜜の味」ですし、みな他人の欠陥には敏感な面もあります。

それでも、やっぱりあなたが思うほどにあなたのことを気に留めていないのが他人だといえます。自分が嫌われやしないかとビクビクしているということは、実は自分中心に世界が回っていると考えるのとあまり変わりません。それはそれである種の慢心です。仏教ではこういうことを卑下慢というのだと聞きました。

だからもっと楽に、といえばいえますが、たぶんあなたは変わらないでしょう。そこで、逆にどうしても合わせなきゃならない人間関係については合わせ、個人の時間と切り離す。たとえば仕事時間は会社に自分の時間を売っているのだからその時間は自分の時間ではなく他人の時間である。だから他人さんに合わせるのは当然であると考え方を変えてみては如何でしょう。つまり、仕事時間はあなた自身ではな別人なんだ。仕事時間は他人に合わせる。それが仕事で、だからお金がもらえるんだ、と割り切ってみるのはどうでしょう。

ここで割り切ることができれば、個人の時間は個人の時間として存分に楽しめます。根っから他者の目を気にすることから抜け出せないなら、逆に他者といる時間は気配りに徹し、仕事が終わったらサッと切り替えると楽になるのではないでしょうか。

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質問者からのお礼

ありがとうございました。
胸につかえていたものがスッと落ちた気がします。
私は線引きをせず家庭にまで持ち込んでいたと思います。
個人の時間を豊かに過ごせるようにしていきたいです。ありがとうございました。

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