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大学生活が辛いです。

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2020年春、大学に進学した18歳の男子大学生です。大学での授業や大学生活そのものに対して強い抵抗感と同時に自己嫌悪を感じます。

大学に入学後、コロナウイルス流行により、オンライン授業を受け続けてきました。
 しかし、自分には合ってなかったのか、授業が始まって1ヶ月ほどで、膨大な課題へのストレスや大学での学びに対する興味関心の薄さによって、オンライン授業から逃げてしまいました。
 単位はほとんど取れず、友達もできない絶望的な状況でも両親は挽回できるから頑張れと背中を押してくれました。
 しかし、正直なところ、大学生活への期待やモチベーションはすでに皆無で、頑張ろうとすら思えない自分が情けなかったです。

 9月からようやく大学の近くでの下宿生活を始め、心機一転頑張ろうと思っていましたが、結局2週間も続かきませんでした。アルバイトの面接にも落ち続け、ようやく受かったバイト先では責任者や上司との関係や、仕事内容への興味の薄さから2週間ほどで退職してしまいました。
 私の状況を知る友人や恋人に対しては平気なふりをしていましたが、結局バレてしまい、恋人には好きだった頃とは人が変わってしまったという理由で振られました。
 
 失恋を機に自分を変えようと、まず両親に正直に大学の授業を受けてない現状を打ち明けました。すると、実家へ戻れ言われ戻るとひどく怒られました。当たり前です。両親や祖父母に対して私は、さも大学はちゃんと通っていて健全な生活を送っているかのように振る舞っていたから。けれど、そうするしかなかったんです。

今現在、実家で両親がサポートについてくれて、一緒に頑張ろうと言ってもらいながら少しずつ大学の授業を受け始めています。けれど、本音を言ってしまうともう死にたいです。18の息子につきっきりで授業の補助をしている親に心の底から申し訳なく思ってます。大学を休学することも考え、そのための資料も準備して実家に帰りましたが、休学は逃げだと言って話すら聞いてもらえませんでした。
 
 もう苦しいです。今通ってる大学の附属の私立高校に越境入学させてもらい、やりたいことも全部させてもらえました。大学の学部も自分で決めました。お金に苦労もしてません。そんな自分が色々なものをこれから失っていくかもしれないと考えるともう消えたいです。
毎晩涙が出てきます。何を変えるべきでしょうか。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

考え方の転換

こんにちは、はじめまして。

私が一読したところでは、コロナであるが故の問題と、あなたの考え方そのものの問題が併存しているように思えます。

「オンライン授業」主体になってしまい、大学に行っている気がしない。学友が出来ないため、横のつながりがない心細さもある。所属している意識の希薄さと、人間関係が確立していないことによる不安はあると思います。コロナ問題がなければとは思いますが、現実であることは動かせないので、やはりこれからどうすればいいかを具体的に考える必要があるでしょう。つまり、現実の問題を乗り越えつつ、自分を変えていく方法です。

その方法が、あなたの考え方の問題としてあります。

あなたはこう書いています。
「授業が始まって1ヶ月ほどで、膨大な課題へのストレスや大学での学びに対する興味関心の薄さ」から授業を受けず単位を落とした。「バイト先では責任者や上司との関係や、仕事内容への興味の薄さから2週間ほどで退職」とあります。両者とも共通しているのは、「興味」「関心」の「薄さ」が自分の現実をキャンセルするきっかけになっている、ということです。そして、それは「1ヶ月」「2周間」という非常に短期間である、ということも共通しています。

客観的に見れば、やはり早く見切りすぎているという印象です。
そもそも入学一年目は教養科目がほとんどのはずです。つまり、高校の勉強の延長のような授業が多いと思います。あなたは「大学の学部も自分で決めました」とあるので、何らかの専門を自分の「興味」「関心」を元に決めたのでしょう。ご存知でしょうが、それら専門科目は主に3年生以降のことです。大学の勉強を見切るには早すぎるでしょう。

バイトでも「2周間」とは、業務にまだ慣れていない段階です。これも同様に判断が早い印象です。

人間は、「興味」「関心」がはじめから無いものでも、継続していくうちに「興味」「関心」が出てくることもあります。だから、苦しい状況に至った時、まず自分の心に聞くのではなく、まず目の前のことを取りあえずやる、ということを癖付ける必要があると思います。

有名なピアニストも、小さい時やる気もないのに特訓を受け続けたのは辛かった、でもだからこそ今の自分がある、と語る人も居ます。「興味」「関心」がある、というより、やるから、やり続けるから「興味」「関心」がでてくるという方向転換です。

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浄土真宗本願寺派報恩寺住職(兵庫県三木市) 本願寺派布教使 元本願寺布...
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