先祖からの因縁で不幸になるのか
13年前に子供が病気になったときある宗教に出会いました。先祖からの因縁を浄めるためおせがきやお護魔をすること、他の人を入信させて育てることで因縁が浄められる、得ずみのためにお布施をするというかんじでした。10年一生懸命信じてきました。でもその娘がまた乳癌になってしまいました。その前も今回も先祖の因縁といわれおせがきとお護魔とお布施をすすめられ入信させた人にもっと精進してもらえば娘が救われると言われました。癌のショック、高額な治療費を考えるとそんなお金でません。信じて信仰してきたのですが、なんについてもお金がかかることや、自分が助かるのに他の人が精進しなければならないのかと疑問が沸いてしまいました。でも先祖の因縁でこれ以上娘が辛いおもいをするのかと恐怖があり、この信仰をやめて何かあったらどうしようと怯えもあります。その信仰は霊能者がいてみてもらうのですが、内容は何でわかるのか?と思う内容なのでそれで信じてしまいました。教えの内容も他のために行動することや、真言宗の阿闍梨が教主なのでちゃんとした仏教で嫌な感じではありませんでした。信者のかたもみなさん優しい方ばかりです。
他の宗教は知らないので仏教はどうなのか解りませんが、本当に先祖からの因縁で不幸になるのでしょうか?
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
貧乏のままでいいや。
"先祖からの因縁を浄めるため"
あーあ。
こうやっていえば、ウチもボロ儲けなんだろうなぁ〜
身にかかる不都合は、みんな他の誰かや何かのせいにしたいわけだし。
でも、あなたのような人が出てきてしまうくらいなら、僕はボロ寺の貧乏住職のままでいいや。
仏教の教えは世俗的な不幸を超えたもの
こんばんは。亀山純史と申します。
まず結論から言えば、仏教の教えにおいては「先祖からの因縁で不幸になる」と言うことはありません。
病気になることは、世俗的には不幸なことでしょうけれども、病気を通して我が子への愛情が人一倍深まることも事実です。また、同じような境遇にある人に対しては、心底寄り添うことができるでしょう。お子さんにしてみても、病気になったということは、確かに不幸なことであっても、親の愛情を人一倍感じることができるのです。
このように、病気になることは不幸である、ということは、世俗的な見方です。それに対して仏教の教えは、そのような世俗的な見方を超えた世界を教えてくれるものなのです。ですから、仏教においては「先祖からの因縁で不幸になる」と言うことはありません。
以上が私からの回答です。
病気の因縁は
らっちゃんさま
「先祖からの因縁で不幸になる」というのは、まあ、詐欺的な商法の一つで、不安を煽り金品をむしり取るという謳い文句の一つであるとお考え下さいませ・・
仏教では、四つの聖なる真理である「四聖諦」が基本的な考え方として重要なものとなります。
苦諦、集諦、滅諦、道諦。
「諦」は「真理」のこと。
もちろん、私たちに様々に苦しみをもたらす因縁(原因と条件)は、確かにあります。集諦のことになりますが、その因縁の多くは、自分自身における(過去世からの)もの(業)であり、他の誰か、例えば、先祖さまによるものではなく、一生の境涯、境遇、様々な縁も含めて、大きくは自分の業によるところが大となるものであります。
そして、苦しみをもたらす因縁があるのであれば、苦しみを滅するための因縁ももちろんあります。要は苦しみをもたらす因縁の逆のことをすれば良いのであります。
その具体的な方法について「道諦」としてお説き示されましたのがお釈迦様となります。
更には、今世の苦、不幸だけで判断するのではなく、気の遠くなるような長い長いスパンで考えていかなければならないことでもあります。
仏教的には、人として生まれられて、仏教と出逢えて、それを学び実践できる境涯にあるだけでも有り難くこの上ない幸せなことであると考えます。
しかし、その仏教の内容が間違ったものであるならば、まさに不幸なものとなります。
しっかりとまずは疑って、自分でも調べて、合理的に検証して、納得した上にて実践して参りたいものでございます。盲目的、妄信的な信仰ではいけないというものであります。
ご病気には、ご病気になる身体的な(物理的な)因縁があります。身体的な因縁を良くすることが治す道となります。その道はやはり医学や栄養学などの専門に頼らなければならないと存じます。良くなりますように祈念致します。
川口英俊 合掌
質問者からのお礼
回答ありがとうございました。
いままでその宗教を信仰しながら、疑問をもっても観ないふりしてきました。多分やめたら娘が不幸になると恐怖があったと思います。回答をいただき正しい仏教を勉強しようと思いました。
今まで疑問に思っていたことを押さえずひとつひとつ納得してこの宗教から離れます。
ありがとうございました。