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自分だけ完全に別の世界

回答数回答 2
有り難し有り難し 23

率直な意見が聞きたいです。
わたしは現在23歳で、生い立ちを簡単に説明します。元々兄弟や親戚は全くいない状態で、幼い頃から両親の虐待、いじめ、父親に捨てられてから母子家庭、父親と離婚した理由をわたしのせいにする母。その後の生活も母親の言葉の暴力や生活的支配【極端に厳しい門限や私の意見や行動の否定的発言】が続いた状態です。
そんな中私が大学に進学し1年目、母が癌で亡くなりました。わたしは天涯孤独になりました。その時の感情はあまり覚えていませんが、幸せになるために生きようという前向きな気持ちだったことは確かです。母の死後学費や生活費をアルバイト掛け持ちや奨学金で賄い、無事に大学を卒業。その後新卒で正社員として働き出しました。ですがここまでの過程で私の人生がおかしくなります。大学当時一回り年上の彼氏がいました。その人とは半年ほどお付き合いしていましたが、経済的価値観などが合わずお別れしました。お別れしたのが社会人になる2ヶ月前です。別れを告げたのは私の方なのに、別れた後パニック障害と鬱になり、生きる気力を失っていました。簡単に表現すると肉体は生きているのに心が死んでいました。その時心療内科に通院し、なんとか四月から働き出すことができました。しかし働いた会社が外れで、さらに精神的負荷がかかり、入社5ヶ月目で突発性難聴になり現在休職中です。社会人になり、朝から晩まで働いて最低限の収入を得る。この無意味な生活をこの先もずっと続けていくのかと思うと気が狂いそうになり、正直復帰するどころかもう死んだ方が楽だなって思います。というのも別に働くことだけが辛いのではなく、ただでさえこの若さで天涯孤独だの精神疾患だの普通の人にはあまりない状況に置かれてる中で健常者の中に混ざって生きていくことにもう疲れました。なんのために生きてるのかもわからないし、鬱の薬飲んでもイマイチ気持ちが晴れないし、希死念慮が強いため入院も勧められこんな現実。正直もうみたくない。皆さまがわたしの立場ならどうしてますか?意見聞かせてください。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

あなたは何も悪くない、自分を責めないで

相談を読み、涙が出ました。今までどれほど辛かったのかと、虐待を受け母子家庭になり、さらにそこからお母さんから精神的支配にあったり、「あなたのせいで別れた」と言われてきた。もちろん、ご両親にもいい所は沢山あったと思うのだけれど、正直怒りが湧いてきました。子供は生まれたくて生まれたわけではない、親は本来無条件に子供の人生・生き方を認めていく必要がある。その事多くが奪われるという事態を耳にするたびにいたたまれない気持ちになります。

母様も亡くなられ、彼との別れや、入った会社が良くなく今休職中で、入院を勧められており、現実に向き合えないほど苦しくなっている事なのかなと感じました。

仏教の教えというものも、人間の悲しみ、苦しみから生まれてきました。生きるという事は苦しすぎる…、なぜ生まれ生き、苦しみ、死んでいかなければならないのか。そういう、人間存在そのものの苦しみから出発したのが仏教です。ですから、人生は何一つ思い通りにならない、基本的に苦であるという所から出発しています。それが上手い事、嫌な目に合わなければすいすい生きて行けるのですが、本当に不平等だと思います。でも、今まで多くの人たちが、あなたのように、苦しみ・悲しみ、そしてそれを背負って生きた、場合によっては途中で倒れたという事もある。でも、お釈迦様が寄り添うのはそうした悲しみ苦しみを抱えた人にでしょう。ですから、まず、仏陀等の言うように「人生は地獄だ」という言葉を傍らにおいてほしい。ではその苦を背負ってどう生きるかを説いたのが仏教です。

私が感じたのは、今あなたは自分がまさにゼロのように感じていると思う。でも、ここから、いくらでもやり直せると思う。焦らないでいい、一回入院して、会社も全部手放して、もう体と心を一度しっかり休ませてほしい。まだ、若い、やり直せます。意見ですが、私だったら、まず入院して、回復したい。hasunohaに在籍する近くのお寺に、実際に相談に行ってみると思います。そこから、NPOなどで住み込みでボランティアや仕事をしてみるかもしれません。とにかく生きる。尼寺などにしばらくだけ滞在するという道もあるかもしれないです。

NPOやカウンセラーなど、近くにいる信頼できる人にまず相談して欲しい。私が近くにいれば話を聞くのですが。あなたに生きて欲しい、何かあればまたいつでも相談して下さい。

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有り難し
おきもち

浄土真宗本願寺派の僧侶です。 産業カウンセラーの資格を持っています。...
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こんにちは、アインズさん

はじめまして、白老のはくりょうと申します。
アインズさんのお悩み、読ませていただきました。
なんとも壮絶な体験をされて来たのですね。ただただ敬服するばかりです。

アインズさんは芯がしっかりしておられる。バイト掛け持ちで学費生活費を工面し、大学をきちんとご卒業された。なかなかマネのできる事ではないですよ。しかも一回りも違う相手を、価値観が違うと。頭も良く芯があり、考え方にも筋があり、目的を達成できる能力も体力も金銭力もある。もっともっとご自分に自信を持ってください。自分を信じてあげる事こそ、自信なのです。

ここまで頑張って頑張って頑張りぬいたアインズさん。ここからは、少し肩の力を抜いて頑張る事を休んでください。
いまは、頑張り過ぎたことで心と体をつなぐ歯車が噛みあってないだけなのです。そういう時期こそ、体を整え心を調え頭を休めるのが1番です。

「ここまでの過程で私の人生がおかしくなります」とお考えの様ですが、全く逆です。アインズさんの人生の夜明けとも言うべき時に入ったのです。この時期は、体調の変化や周囲環境の変化、人的環境の変化となって現れ、一見悪い方に見えがちです。
夜明け前が最も暗く、高く飛び上がるにはまず小さく屈まねばならぬものなのです。

もしアインズさんの立場ならどうするか?わたくしなら、良い空気を吸い、良い景色を眺め、温泉にでも入りますか。
アインズさんも、いまはじっくり心と頭を休めてください。
アインズさんの、心と体の安らぎをお祈りいたしております。

             はくりょう拝

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おきもち

健康・元気・笑顔のスチャラカ坊主
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