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救われたいです

回答数回答 2
有り難し有り難し 18

プロフィールに記載した通りの人生(書ききれてない物もありますが)を送ってきました。
それでも最近は治療も受け、職場にも恵まれ、このまま暮らしていければいいと思っていました。
もう何も、悪いことは家族(特に父)にも、私にも起こってほしくないと願っていました。沢山、苦しんだと思いました。でも。

父の弟が自分から世話を買って出たくせに、人のお金も祖父のお金も管理していた身なのに、「死ぬまでにお金が足りるかわからない」(その割に出納簿つけてない、言っても必要ないと聞かない)「今後どう考えているのか」「これ以上認知が進んだら面倒を見ない」からの、
「やる気をなくしたのでもう面倒を見ない」で、結局父が祖父の面倒を見ることになり。
祖父自体は施設ではあるのですが、今住んでいるところでは家賃やら施設やらの条件が合わないので、学生である弟を残して、引っ越しを検討していると言われました。
父も言っていますが最悪の事態です。どうしてこんなにも、苦しいことが父や私達の身に降りかかるのかわかりません。前世で何かしたというのでしょうか。
母も死に、父は大変な思いをしながら私と弟を育ててくれて、私には家族しかいなくて、親族はダメで、どうして、それでも家族と離れなければいけないのかわかりません。「やる気をなくした」で実の親を見捨てる父の弟も。

本当は呪いたいし恨みたいし憎みたいけれど、それは悪いことだとわかっているので、父も前を向こうとしています。でも、私は割り切れません。
祖父も嫌いだけど、父にとっては大事な親ですので、死を望むのも誤りです。
でも、弟と離れたとしても、そもそも、私も父も病を患っているという問題があるのです。
今住んでいる場所から離れたら、治療も仕事も何もかも、ダメになるのです。
だから余計に受け入れがたく、どうにかならないかと思ってやみません。
親族に恵まれていないにもほどがあるとさえ思います。

弟を一人残すのも嫌だし、父を一人にもしたくないし、でも親族は誰も当てにならないし。私が出来ることもなく、無力です。
これも試練だとか、そんな風に考えなくてはならないのでしょうか。もう十分苦しいのに。
家族が離れなくて済むために、出来ることは無いんでしょうか…?
父の弟が考え直してくれたらよいのですが、そんなことも起きそうにありません。自死を考えるほど、今の時点でとてもつらいです。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

江戸時代の殿様よりも良い生活

たしかに辛いことが多い人生ですよね。
私も祖母が認知症でした。母は50代前半で亡くなりました。家計も裕福ではありませんでした。
ただ、それでも私が子供の頃は、携帯電話やスマホが発明されるなんて夢にも思わなかったし、田舎の町にまでコンビニができるとも思いませんでした。
コンビニに売っているスイーツ1個でも、こんな美味しいものは、江戸時代にはお殿様でも食べられなかったご馳走でしょう。
そもそも江戸時代には人生50年で、認知症になるほど長生きできるような医療なんか受けられなかったのです。
小さな視野で見れば不幸に思えても、地球上、歴史上、生物全体の中で見れば、人間に生まれて日本に暮らせることは、前世でよほど良い行いをしたのではないかと思えるような幸運なのです。
水を求めて殺し合ったり、水くみのために子供達が何時間か歩かされる国がある中で、清潔な水が蛇口から出る幸せを感じてみましょう。

追記
時代や場所や個人によって苦しみの形は変わっても、苦しみはなくならないのが真理です。
苦しいときは苦しいと言って良いと思いますよ。

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有り難し
おきもち

がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四...
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こんにちは。ご質問拝読しました。お父様もあなたもご家族のために一生懸命考え行動しておられる様子がよくわかり、頭が下がります。

 今も市町村の窓口などで相談の上、お祖父さまの処遇を決めていると思いますが、もし、ご家族だけの判断で決めているようでしたら、市町村の窓口などにも相談してみましょう。相談をしていく中で、様々な条件や選択肢があると思いますが、のめる条件のめない条件を明確にして、また譲歩できるところは譲歩し、一歩ずつ進めていくのが良いと思います。応援しています。

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有り難し
おきもち

・曹洞宗/静岡県/50代 平成27年鳳林寺住職。平成28年hasunoh...
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質問者からのお礼

稚拙な文章にもご回答いただきましたこと、有難うございます。

そうですね、昔に比べたら今は何と素晴らしいことでしょうかと私も思います。
祖母の話となりますが、祖母は騙されて嫁いできた身で、家族に逢えることもなく、虐められ、愛もないままに子供をたくさん作ったと大変よく聞きました。
一次的なものであれ好き同士で結婚できる今は大変幸せですね。
昔に比べれば私の苦しみなど大層小さいことで、苦しいなど辛いなど言ってはいけない事なのですね。学びとなりました。

今の私もどなたかも昔生きた誰かの生まれ変わりかもしれなくても、昔を大事に想い、今を蔑ろにし、今の自分は幸せだ、と思うべきなのですね。
昔と比べては、今の想いを封じ込めるべきなのですね。
私は認知症になるほど長生きできるというのは、不幸だと考えますが
きっといつまでも今を想う私が何もかもすべて間違いなのですね。
自分が一番不幸などとは思いませんが、誰かを想うことも、苦しいとこぼすことも、昔に比べれば……と思い続けるのが正しいことなのですね。

宗教について学がない私には心底から、とても良い学びとなりました。
以後は今が苦しいなどと思う事さえやめて、昔を想い、いずれ土に還ろうと思います。改めてありがとうございました。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ