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昔付き合っていた人を忘れたいです

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二年ほど前に付き合っていた人を忘れたいです。職場の先輩で、一回り以上年上の人でしたが、仕事ができて、わたしの方から好きになりました。彼は結婚していたので、付き合いたいとは思いませんでしたが、一緒にご飯を食べに行ったり出掛けたりしていました。

そのうち、彼の方から付き合ってほしいと言われました。奥さんのいる人とは付き合えないと言うと、しばらくして妻とは別れたので付き合ってほしいと言われ、お付き合いすることにしました。
付き合ってすぐに性病を移されました。ショックでしたが、彼が寄り添ってくれたのでその時は立ち直ることができました。

一年ほど交際しましたが、数ヶ月すると連絡が少なくなり、なかなか会えないまま別れを切り出されました。病気をもらった上で捨てられたという意識から、鬱になりました。ふとしたことからまた連絡を取り合うようになり、彼からやり直そうと言われたのですが、実は奥さんとは未だに離婚していなかったことがわかり、断りました。

何度も嘘をつかれ、未だに悲しくてたまりません。病気が再発する度に思い出して、悔しくて涙がでます。こんな体では新しい恋愛をするのも無理だと思っています。周りが結婚、出産をしていくのを見て、私にはこんな未来は来ないんだな、と感じています。

病気になったのは、彼が結婚しているとわかっていたのに何度も会っていた罰だと思っています。でもその時は深い仲でもなかったし、こんな目にあう程自分はひどいことをしただろうか、こんな扱いを受けて当然とまでいえるだろうか、とも思います。
人生で一番好きだった人でした。今もまだ好きなんだと思います。

別れて数年経っているのに、ずっと苦しいです。病気は治らないけれど、せめて彼のことを忘れて、前向きになりたいです。ご助言をお願いいたします。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

「罰」ではありません

こんにちは。

先ずは、お体お大事になさってください。
また、「鬱になりました」とあります。お医者さんとの相談、服薬を継続されて少しづつ精神的にも回復されていくことを願っております。

「病気になったのは、彼が結婚しているとわかっていたのに何度も会っていた罰だと思っています」とあります。

違います。

「罰」などではありません。
不実な男性の、不実な行いによる被害です。
あなたの責任などでは決してありません。

確かに、不倫関係に陥る前からあなた「の方から好きになり」、「結婚していたので、付き合いたいとは思」わなかったが、「一緒にご飯を食べに行ったり出掛けたり」していた。これは脇が甘かった、男性の側に付け入る隙を与えたという意味では教訓にすべきでしょう。

また、上記のような関係の継続の延長線上に「妻とは別れたので付き合ってほしい」といわれてその嘘を信じてしまった。これも事実確認の甘さがあったことを教訓にすべきです。

しかし、だからといって男性の側の行為が正当化されるはずもありません。

まず、人を見て嘘を言う卑劣さ、です。
あなたが好意を抱いていることを、この男性は分かっていて利用したのです。

そして、男性は知ってか知らずか性病をうつして後、「数ヶ月すると連絡が少なく」させて段々と距離を置く無責任さがあります。おそらく、こういう男性は日頃から不特定多数の関係を持っていたのでしょう。

そういう野放図な一連の行動にあなたを巻き込んだ。巻き込んでも構わないと思ったからです。あなたを苦しませておいて、ほとぼりが冷めた頃に婚姻関係を継続した上で再び交際を持ちかける。人の心を何とも思わない、ため息が出るほど心ない人間です。

あなたは、卑劣で、無責任で、心ない人間から被害を受けた。
それは「罰」ではありません。
被害なのです。

彼は、加害者です。
あなたは、被害者です。

自責の念を強めるよりも、教訓は教訓として受け止めつつ、かの男性のようではない誠実な愛情を見極める糧にする。彼の本性をきちんと見極めることが、好きな気持を半減させ、やがて無くさせるとともに、新たな出会いを求める一歩になるのだと思っていただけると良いと私は思います。

どうぞ、心身ともに大事にされ、少しづつ前を向いてください。

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釋 悠水(しゃくゆうすい)
浄土真宗本願寺派報恩寺住職(兵庫県三木市) 本願寺派布教使 元本願寺布...
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質問者からのお礼

早速のご回答ありがとうございます。罰ではないと言っていただき、ずっと苦しかった思いから解放され、心が軽くなりました。コロナ禍でもっと大変な思いをされている方々がいらっしゃる中、わたしの稚拙な相談に乗ってくださったこと、感謝します。

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