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綺麗事は要らない

回答数回答 1
有り難し有り難し 48

今年もよろしくお願いします。
人に対する、恨み憎しみという気持ちは消えるものなのでしょうか?
よくTVでいうような綺麗ごとは要らないんです。実際私も、今47歳です。小学生の頃に嫌がらせを受けました。未だに、その時の状況、季節、自分が着てた服、相手の服等全て忘れていません。
そして、息子ができた今息子が小学6年間虐めらていました。そして、そのママ達にも私は無視をされ続けていました。私は別にいいんです。ただ親子で嫌がらせをしていた同級生が憎らしいです。許せません。どんなにどんなに自分の考えを変えなきゃと思っても辛いです。私はいつまでも根に持つダメな人間です。
でも、でも本当に憎たらしい奴等なんです。でも、息子はもうあの子達を許してるから親の私がいつまでもこんな気持ちじゃ絶対絶対ダメなんです。
でも頭と気持ちが別なんです。
人って、憎しみや怨みという気持ちは本当になくなるのですか?ゼロになるんですか?
辛いです、人を憎む気持ちがある自分が…
よろしくお願いします。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

憎しみは続きます

こんにちは。初めまして。

私は、このハスノハの新参者です。今回のご相談内容のみしか拝読していませんので、失礼があればお許しください。

憎しみを消すのは大変難しいですね。仏教でいう八苦の一つに「怨憎会苦」というのがあります。怨めしい憎い相手にも会わなくてならない苦悩です。憎い相手の顔も見たくない、でも会ってしまう。思い通りにならないですね。

僧侶は老病死に寄り添う場面がよくあります。親子夫婦兄弟姉妹などの老病死の場面でも、お互いに、あるいはどちらかが一方的に憎しんでいるのをみます。ご遺体になっても「顔も見たくない」と葬儀にも来ない親子夫婦兄弟姉妹をたくさんみてきました。多くの皆さんは「アイツが死んでも、私は苦しみ続けなくてはならない」と泣き叫びます。関係が近いので、他人への憎しみとはまた違うのかもしれませんが。

憎しみを相手にぶつけると、社会的制裁を受けてしまう場面もあります。でも、「気持ち」を罰せられることはありませんので、安心して憎んでください。僧侶に憎しみをぶつけるのもいいと思います。

ただ、「こんな気持ちになってしまう私」のケアも大事です。八苦に苦悩する私を救ってくれるのが仏様です。そこだけは忘れないでいてほしいですね。

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有り難し
おきもち

福祉施設に駐在し、医療・福祉専門職と協働する坊さんです。 ●真宗大谷...
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質問者からのお礼

ありがとうございました。
物凄く気持ちが楽になりました。いつも、こんな気持ちじゃダメダメ!と思って生活していたので、拝読させていただき「ふっ」と楽になるのが分かりました。
助かりました。ありがたいです。
日々自分の気持ちと話し合いながら生活していきたいと思います。
ありがとうございました。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ