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地震でパニックになる

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有り難し有り難し 21

こんばんは、お世話になっております。
これを書いている数十分前、関東で大きな地震が起きました。お坊さん方はお怪我などありませんでしたでしょうか?

私は昔から地震だけは極度に怖がってしまいます。というよりパニックになってしまうのです。
揺れるとその場にしゃがんだり何かにしがみつかずにはいられなかったり、大きそうな揺れだと部屋の中をあちこち走り回ったりだとか、「いやだいやだ」とか「落ち着け落ち着け」とかかなり大きな独り言を揺れが収まるまで言ってしまいます、
傍から見たら完全に頭のおかしい人間だとしか思われないと思うのは重々承知ですが、家だろうが公共の場だろうがこのように取り乱してしまいます。
正直声に出して自分に落ち着けと言い聞かせているくらいならかなり成長した方だと思っています……でなければ走り回ったりしてしまうので。
ただ先程も家の中で地震に遭ったとき自分で落ち着け落ち着けと言っていたら、母親からうるさい黙れと怒鳴られてしまい、自分なりの気持ちの落ち着け方をさえぎられた事で半狂乱になって叫んでしまいました。(何故かうちは食器棚を普段から開けっ放しにしている事が多く、今回も小さく揺れ始めた段階からいつものように開けっ放しにしてあったため私が「閉めて!」と叫んだら母に「食器棚の扉がなんだ」と怒鳴られ、そこからパニックは始まってた気もいたします…)

これを書いている今も恐怖で涙が止まらないです。どうして怒鳴られなきゃいけないんだというきもちと、こんな意味不明な行動怒鳴られて当然だという恥ずかしさで本当に嫌になります

どうしたら良いのでしょうか…本気で悩んでいますし直したいです


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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地震を切っ掛けに自分に気付く

こんにちは。

私は兵庫県なので大丈夫でしたが、かもめさんは大過なかったですか。

地震に驚き戸惑うお気持ちは分かります。私も阪神淡路大震災を経験した身ですから。あの当時は、関西は地震が少なくて安全な土地という認識でしたから、本当に慌てました。何をしたらいいか分からずただ、呆然と頭を抱えるぐらいしか出来なかったことを覚えています。

地震は、いつどこで起きるか分からないので、慌てるのは当然です。
机の下に隠れる、などすぐにできればいいですが、頭が回らないこともあります。

かもめさんは、食器棚が開いているのをみて「閉めて!」といった。
しかし、お母さんから「食器棚の扉がなんだ」と「怒鳴られ、そこからパニックは始まっ」たと書いています。

私は、かもめさんは冷静だな、と感じます。
「食器棚を普段から開けっ放しにしている」と、揺れで食器がたくさん落ちてきて割れ、その勢いで欠片が飛散し傷ついたり、破片が散らばることで避難の際に素足を傷つけ行動を困難にすることが予想されます。

多分、かもめさんはとっさにその危険性を察知したから、「閉めて!」といったのではないですか。お母さんから「怒鳴られ」たから間違っている、とは必ずしもならないと思います。かもめさんは、意外と冷静だったのではないですか。

今回の出来事で、もしかするとお母さんの判断を絶対にして、自分の方を必ず間違いだと思ってしまう傾向がご自身にあるかもしれない。そう考えると、この出来事を有効に活用できるのではないでしょうか。

かもめさんの言葉も、行動も間違う時もあれば、正しい時もちゃんとある。
そう思えたらいいのでは、と感じました。

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有り難し
おきもち

釋 悠水(しゃくゆうすい)
浄土真宗本願寺派報恩寺住職(兵庫県三木市) 本願寺派布教使 元本願寺布...
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訓練した上で、胸を張って怖がる。

まずは、地震が起きたときに何をしたらよいか普段から決めておくこと、つまりは訓練(イメージトレーニング)が大切ではないでしょうか。
テーブルの下に潜って身を守るなり、逃げるなり、やるべきことをやることに集中しているならパニックになる暇がありません。
ただ、性格はそう簡単に変わらないですよね。
地震が怖いというのはあなたのキャラなのです。
無理にキャラを抑えつけなくても良いではありませんか。
「私って昔から地震を異常に怖がっちゃうんだよね」と明るく宣言してしまったら、周りの人も「この人はこういうキャラだから仕方ない」と思ってくれるのでは?
地震を怖がって何が悪いのでしょうか。
動物みたいで可愛いではありませんか。
胸を張って堂々と怖がりましょう。

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有り難し
おきもち

がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四...
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質問者からのお礼

拙い文章でありながら、ご回答下さいましてありがとうございます。

釋 悠水様
私がパニックになってる最中でもどこかで冷静だというのは、初めての気付きでした。
言われてみれば、私は地震が起きた時に頭を覆うものを探したり、昨日のように食器棚の戸をしめたり、部屋の扉を開けたり…と、学校で習う避難訓練のような行動をしようとすしています。
それを母親にいつも「大袈裟だ」と笑われていたのですが、避難のための行動を遮られて余計にパニックになっていたのかもしれません。
母はこういう事に関しては楽観的なところがあるので、今後もやはり自分なりに気を付けつつ過ごして行きたいと思います。

願誉浄史様
地震が怖いキャラ、というのは全く考えたこと無い発想で目から鱗でした!
恐怖症を直さなきゃと思うから、地震が起きた時余計に力が入りやすくなっていたのかもしれません。胸を張って怖がりましょう、という言葉に勇気付けて頂きました。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ