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彼との結婚について悩んでいます

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現在、付き合って5年目になる彼がいます。

3年前、結婚の話が出たので彼を自分の両親に会わせたところ「きちんと挨拶ができない。人柄に問題がある」と猛反対されました。
両親の指摘のあったところを直し改めて出向く、という形で何度か説得を試みましたが「言われたことしかできない駄目な奴だ」と両親の反応は変わらず。

話の中で、両親から彼のご両親を小馬鹿にしたような発言があったことで彼は怒り「もう会っても意味がない。自分の親にも会わせたくない」と。
私個人で両親へ話をすると「彼が言う・行動しないと意味がない」と火に油状態でした。
最終的には「何があっても彼を認めることはない」と。

両親の言い分も、彼の言い分も分かる。当時は踏ん切りがつかず、そのまま話が終わってしまいました。

そして今現在、私自身は彼のことが大好きで結婚したいと思っています。
彼の方も結婚したいとは言ってくれますが、私の両親にはもう会いたくないと。

つい最近、両親に結婚の意思があることを伝えたところ「そういう話は彼がしてくるべきだしこの3年間彼から何も音沙汰がなかった。やっぱり駄目な奴。結婚したいならもう勝手にすればいい」と言われました。

正直な思いを言ってしまえば、両親に認めてほしい。そのために彼に何か行動を起こしてほしかった。でも自分の親の悪口を言われて怒る彼にそれ以上を望めません。
両親の、彼のやることなすこと全てを否定するような高圧的な態度も気になります。ですが、それでも折れず説得するのが普通なのですか?

いまだに両親と彼の言い分の間で揺れています。
このまま彼を信じて結婚してもいいのでしょうか?


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

どう着地させたいか

こんにちは。お悩みのこととお察しします。

さて、結婚前提の彼氏さんとご両親が初顔合わせしてから、3年の月日が経っているのですね。

彼氏さんは、「きちんと挨拶ができない。人柄に問題がある」とご両親から指摘された。そこで「指摘のあったところを直し改めて出向く」と、今度は「言われたことしかできない」と否定された。「挨拶」の所は修正できるかもしれませんが、「人柄」とまで言われると修正は容易ではないですよね。

一方、ご両親は「高圧的な態度」で先のような指摘の仕方と、「彼のご両親を小馬鹿にしたような発言」までした。これは、彼氏さんの面と向かって言ったのでしょうか、それともあなたが間接的に伝えたのでしょうか。ここはよく分かりませんが、何れにせよその発言によって態度を硬化させた。

ここであなたに(彼氏さんにも)整理してほしいのは、この状態からどのように着地することをあなたは望んでいるのか、ということです。もう、こんな両親は放っておいて自分たちは勝手に結婚します、なのか。或いは、両親には結婚式に出てほしいし、なるべく両家の意思の最大公約数で事態を落ち着きたい、なのか。どちらを選択するかによって、方向性は全く違います。

前者の選択は比較的簡単です(後々の影響は大きいですが)。
お二人の意思次第ですから。

しかし、後者を選択する場合、これは能動的なアクションが彼氏さんに必要とされます。結婚はしたいと二人で誓い合っている。しかし、どう結婚するかの絵が彼には具体的に描けていないのではないでしょうか。だから、あなただけが彼氏さんとご両親の間でメッセンジャーになって、間接的にばかり両者の意向を伝達している。これは、余計にこじれる元です。

「3年間彼から何も音沙汰がなかった」ということを残念にご両親が思うのは、一理あります。彼氏さんが、自分の両親について許せない発言をした、正しさは自分にあると思っているかもしれません。ただ、どう結婚するのかを考えた時、自分が折れなければならない事実を受け入れざるを得ないでしょう。何事も、正しさだけでは人間関係は成り立ちません。

その百歩、いやせめて一歩譲るという柔軟さ、必要に迫られた現実性からくる柔軟さの必要性に彼が気づくこと、あなたが気づかせることが必要です。あなたが事態を打開するというより、彼に事態を打開するように促すのです(字数制限)

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有り難し
おきもち

釋 悠水(しゃくゆうすい)
浄土真宗本願寺派報恩寺住職(兵庫県三木市) 本願寺派布教使 元本願寺布...
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質問者からのお礼

お忙しい中、ご回答ありがとうございました。
自分のよかれと思った行動が裏目に出ていたとは気づかず、反省しております。
彼はこのまま2人でやっていこうという気持ちのようですが、私自身はまだ両親を諦めきれません。
「必要に迫られた現実性からくる柔軟さの必要性に彼が気づく」ことを私も切望しています。彼の気持ちを尊重しつつ、語りかけていきたいと思います。

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