大きな決断
彼との結婚についてご相談です。
彼に結婚したい、結婚して欲しいと伝えていますが彼自身が悩んでおり、話が先に進みません。
「私との結婚が考えられないのであれば、別れよう」とも伝えていますが、「そういうことではない。別れたいわけでもない。」と回答が曖昧です。
「じゃあ、このままダラダラ付き合いを続ける?」
と聞くとそれも良くないのは分かってる
と答えます。
数年前に彼が病気になりました。
結婚した後に自分が死んでしまったらどうしよう。
子どもが産まれたとしたら育てていけるのか。
彼は結婚に対してかなりの不安があるようです。
付き合ってから長いのですが、今までも結婚の話は幾度となくしてきました。
お互いのタイミングが合わなかったり、彼が病気を発症するなど様々なことがあり結婚には至っておりません。
また、私自身、彼と一緒に居られるだけで幸せだと思っていた為今まで共に過ごしてきました。
しかし、年齢も年齢ですし結婚や子育てをしたいと考えるようになりました。
結婚するか別れるかの選択となってしまっています。
どちらの結論に至ったとしてもお互いに後悔のないよう進みたいのですが、どのようにすれば彼が前を向いて決断をしてくれるでしょうか。
アドバイスよろしくお願いいたします。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
今すぐ飛ばないなら、別れます
こんにちは。
お付き合いの長い彼氏さんと結婚の話が進まずに悩んでいるのですね。
彼自身が病気になった不安もあるのでしょうが、将来への不確実性についても悩んでいるようです。
「結婚した後に自分が死んでしまったらどうしよう。子どもが産まれたとしたら育てていけるのか」というのは将来が確実でないことについての不安です。
彼の心境も分からないではないですが、確実でないことは皆に共通しています。頑強で健康そのものだった人も事故でなくなることだってあるし、健康に見えても病気になることだってあります。
つまり不確実性を言い出したらそれはどんな小さなパーセンテージでもあり得る、という話になります。限りなくゼロにならない限りやめとこうかという話になります。
将来どんなことがあってもあなたと乗り越えていこうと言う意思こそが彼には必要です。難しいことはなくただその意思一つだけなのです。その意思は何よりあなたと一緒にいたい、幸せにしたいと言う強い願望から生じるはずです。それなのに、「別れたいわけでもない」、かといってこのまでも良くないというのは要するに、ぬるま湯の状態が一番心地いいと言っているのと同じではないかと思います。
走り幅跳びをするとき、ある程度の助走距離は必要です。
そして、規定ラインを越えない程度での飛ぶ決断が必要です。
しかし、彼氏さんはその助走距離を随分と長くして疲れ果てて飛ぶ気力がなくなった、或いは試行回数を何度も重ねているのに助走しては止め、助走してはやめで飛べなくなってしまっているように見えます。そして、ちゃんと飛べるだろうか、反則にならないだろうか、ケガしないだろうかと考えあぐねながら助走を繰り返す。
一生懸命走って、思い切って飛ぶ。
本来、これしかないのです。
ですから、あなたが試みたように「私との結婚が考えられないのであれば、別れよう」でいいのです。「別れよう」では、一部彼氏に判断を預けています。預けるからいつまでも決まらない。「別れます」のあなたの意志だけで十分です。
今すぐ飛ばないなら、別れます。
「彼が前を向いて決断」するための促しはそれしかないと思います。
お二人でよく話し合って下さい…最後まで…。
『どちらの結論に至ったとしてもお互いに後悔のないよう進みたい』…おっしゃる通りです。あなたの思いはもう決まっているんですよね。別れも結婚もどちらも受け入れよう…と。問題は彼の気持ちなんですよね。
確かに結婚は『両性の合意』がないとできません。でも別れはあなたが決断すれば可能です。
ならばあなたが結論を求めるのならば、別れるということになりそうですね。
そのことを納得出来ますか…出来るはずですよね。
『でも~、やっぱり…』というお気持ちならば、あなたも結論が出ていないことになりませんか。煮え切らない彼の態度にやきもきしているとおっしゃりながら、実は御自身も結論出せずに、「彼のせい」にしていませんか…?
ご結婚という結論ならば、それで良し…。でもいずれは別れることになりそう…とおっしゃるなら、結論は急いだ方が良いかも知れません。
お互いの気持ちを知るには、これまでお付き合いしてきて充分なる時間があったはずです。もう結論を出してもおかしくないと思います。
そしてまだ結論が出ないならば…ご結婚のご縁が無かったと判断される方が良いのかも知れません。
ただ、いずれにしてもあなた方お二人で、今一度 真剣に納得いくまで話し合うことが必要です。そしてもし、彼がその話合いから逃げるような態度を取るのならば…。
どうぞ、今一度彼にあなたの思いを伝えて下さい…「最終的な気持ち」として…。
あなた方の決断を尊重します。
どうあれ、また今後どうなろうとも慈しみの仏様があなたに御一緒下さいます…。
質問者からのお礼
釋 悠水様
お忙しい中、お答えいただきありがとうございます。
釋様のおっしゃる通りだと思います。相手に判断を預けず、自分の意思表示をしっかりしようと思います。
ありがとうございました。
小林 覚城様
お忙しい中、お答えいただきありがとうございました。
結論出せずに、「彼のせい」にしていませんか…? 正にその通りで、今まで自分自信も結論を先延ばしにしていました。
傷つくのが怖かったり、好きな彼と一緒に居たかったからです。
彼と話し合いを重ねて、自分の意思を伝えたいと思います。
ありがとうございました。